投稿日:2015年01月03日 (土) 22時04分
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2015年、終了しました。
広上さんの歯切れの良い指揮のもと全体的に良くまとまった演奏でした。細かいところはいろいろあるにせよ、全体としては、とても良かったのではないかと思います。プログラムと簡単な寸評は以下の通り。
○歌劇「ボリス・ゴドノフ」から「ボリス皇帝に栄光あれ」(ムソルグスキー作曲):合唱
○歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」(プッチーニ作曲):西村悟(西村さんの声には曲が一寸重かった感じがしました)
○喜歌劇「ジュディッタ」から「熱き口づけ」(レハール作曲):中嶋彰子(なかなかやられない曲ですが、雰囲気のある素敵な演奏)
○歌劇「ボエーム」から「冷たい手を」(プッチーニ作曲):望月哲也(望月さんはこういう曲によく合っています)
○歌劇「ボエーム」から「私の名はミミ」(プッチーニ作曲):砂川涼子(流石、日本一のミミ歌いです)
○歌劇「ファウスト」から「金の子牛の歌」(グノー作曲):妻屋秀和(昨年、私のベスト歌手だけはあります。立派でした)
○歌劇「ファウスト」から三重唱「逃げろ、逃げろ」(グノー作曲):小川里美、山本耕平、妻屋秀和(実に素敵な三重唱。良かったです)
○歌劇「リナルド」から「前奏曲」(ヘンデル作曲):バッハ・コレギウム・ジャパン(鈴木雅明指揮)
○歌劇「リナルド」から「風よ、旋風よ」(ヘンデル作曲):藤木大地(カウンターテノールの魅力ですね)
○歌劇「リナルド」から「涙の流れるままに」(ヘンデル作曲):臼杵あい(一寸表現が劇的過ぎて、フォルムが乱れたのが気に入りません。バロックオペラなんだから)
○歌劇「リナルド」から「私は戦いを挑み」(ヘンデル作曲):山下牧子(山下さんは何でもそこそこ以上に歌われるから凄いと思います)
○歌劇「道化師」から「鐘の合唱」(レオンカヴァルロ作曲):合唱
○歌劇「道化師」から「衣装をつけろ」(レオンカヴァルロ作曲):村上敏明(村上さんはこういうドラマティックな方が似合うようになってきました)
○歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から乾杯の歌「酒をたたえて」(マスカーニ作曲):与儀巧、鳥木弥生、合唱(与儀さんの歌にトゥリッドゥの弱さが見えて良かったです)
○歌劇「ヴァネッサ」から「冬はすぐそこまで」(バーバー作曲):林美智子(済みません。初耳の曲です)
○歌劇「道楽者のなりゆき」から「夜よ、静かに」(ストラヴィンスキー作曲):田村麻子(この曲も多分初耳です)
○歌劇「リゴレット」から「慕わしい人の名は」(ヴェルディ作曲):幸田浩子(ジルダの雰囲気が良く出ていました)
○歌劇「リゴレット」から女心の歌「風の中の羽のように」(ヴェルディ作曲):福井敬(福井さんはもっと重い曲の方が似合うかと思いきや、しっかりとマントヴァ公になっていました)
○歌劇「リゴレット」から四重唱「美しい乙女よ」(ヴェルディ作曲):福井敬、幸田浩子、上江隼人、鳥木弥生(低音二人の支えの上にソプラノとテノールが乗っかっている感じで、まとまりがありました。鳥木さんのマッダレーナが魅力的)
○歌劇「清教徒」から「命をかけて」(ベルリーニ作曲):堀内康雄(堀内さんは美声ですね。羨ましい程)
○歌劇「ディノラ」から「影の歌」(マイヤベーア作曲):森麻季(本当に素敵な演奏だったと思います。良いものを聴かせて貰いました)
○歌劇「愛の妙薬」から「人知れぬ涙」(ドニゼッティ作曲):錦織健(錦織さん、ボロボロになるかと思いきや、凄く良い歌。頑張ったと思います)
○歌劇「ジャンヌ・ダルク」から「森よ、さようなら」(チャイコフスキー作曲):藤村実穂子(上手いです。他に何もありません)
○歌劇「椿姫」から乾杯の歌「友よ、さあ飲みあかそう」(ヴェルディ作曲):全員
合唱:新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:広上淳一
これで正月は終わりです。明後日からは正常稼働。
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