投稿日:2006年08月16日 (水) 22時39分
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先日の日曜日の「題名のない音楽会21」のタイトルが「クラシック一発屋」でした。これは、一曲しか有名な作品を作曲していない作曲家、ということらしいのですが、選曲があまりにもいい加減。 いま、テレビ朝日のサイトを確認したら、このランキングをネットには出せないようで(出せないほどひどいものという認識があるのですかね)、記録がありませんでした。私も、出かける直前で、準備をしながら横目で見ていたので、全てを覚えているわけではないのですが、一寸クラシックの好きな人が聞いたら耳を疑うようなものです。
一例 ウェーバー:確かにウェーバーといえば「魔弾の射手」以外は有名な作品はないよな。これが普通のクラシック好きの解釈です。 ところが、上がってきたのは「舞踏への勧誘」。 これはふざけるな、のレベルです。勿論「舞踏への勧誘」はよく知られた作品ですが、ウェーバーの代表作といったら、ドイツオペラ好きが皆泣きますよ。
他にもいろいろ凄いのがありました。 オッフェンバック:「天国と地獄」序曲。確かに「天国と地獄」序曲は、オッフェンバックの作品の中で最も人の耳に入りやすいものですが、現実に序曲全部を聴いたことがある人はあまり多くないのではないでしょうか。みんなが知っているのは「ギャロップ」の部分だけ。 また、「天国と地獄」というオペレッタは、彼のオペレッタの中では最もよく演奏されるものですが、彼のオペレッタでしばしば演奏されるものに「美しきエレーヌ」、「青髭」、「パリの生活」、「ジェルロステイン大公妃殿下」などがあり、それ以上によく知られている作品に「ホフマン物語」があります。その辺を無視してもよいのか・・・。
スーザ:「星条旗よ永遠なれ」 スーザの代表作であることは認めますが、ブラスバンドをやっている人にとっては、「ワシントン・ポスト」、「雷神」、「美中の美」など親しい作品がいくつもあることは申し上げるまでもありません。
エルガー:「威風堂々」第1番、 エニグマ変奏曲や、チェロ協奏曲は、無名曲か?
レハール:「メリー・ウィドウ」ワルツ これでは、「メリー・ウィドウ」はワルツ以外は全く知られていないみたい。
サティ:「ジムノペティ」第1番 スメタナ:「モルダウ」 ラロ:「スペイン交響曲」
ラロは仕方がないかな、という気もするけど、サティやスメタナは認識が低すぎますね。 |
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