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[1006]はじめまして 投稿者:井上雅人

投稿日:2006年11月15日 (水) 23時51分

突然の書き込み失礼いたします。
だいぶ前になりますが、東京室内のコシでグリエルモを歌わせていただいた井上と申します。今日いろいろ検索していたらここにたどり着きました。
フェランドは大学で一年違いだったのですが、年では自分だけ20代での出演。。。しかもあの時は急きょ代役での出演でドタバタしたまま本番になってしまいましたが、どくたーT様の文章を拝見して少しホッとしました。。。

でもおっしゃる通り、舞台では最初も肝心であるのは事実(**)
今後もっと頑張って参りますので、またもし聴いてくださる機会が有りましたら、ぜひもっともっと厳しい批評、よろしくお願いいたします!

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[1007]書き込みありがとうございます。投稿者:どくたーT@管理人
投稿日:2006年11月18日 (土) 01時21分
井上様
書き込みありがとうございます。
確かに昨年の東京室内歌劇場「グリエルモ」聴かせていただき、好意的に感じました。でも、正直申し上げれば、半年以上経つと、あの時井上様がどのような歌唱をされていたかはっきり覚えておりません。もし、井上様が非常に特徴的な歌唱をすれば印象が残っていると思いますし、何回かお声を聴けば、何らかの印象があると思います。
是非、今後がんばっていただき、私の印象に残るような歌唱をお願い申し上げます。

[1004]『コジ・ファン・トゥッテ』 投稿者:一静庵

投稿日:2006年11月05日 (日) 01時14分

二期会オペラ劇場『コジ・ファン・トゥッテ』、私は4日に見ました。装置・照明・衣装がとても洒落ていましたし、ドタバタのお話の進行を劇中劇にするという宮本亜門の演出のセンスの良さにも感じ入りましたが、あまりにも音楽のテンポが早く、聴くほうは目(耳)が回ってしまいました。実際数箇所テンポについていけない歌手の方もあったように思いました。

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[1005]見応えはありました。投稿者:どくたーT@管理人
投稿日:2006年11月05日 (日) 08時55分
一静庵さま
書き込みありがとうございます。
初日も少なくとも、舞台の上を駆け抜けるスピード感はありました。
信号機+紫の衣装というのも良かったですね。

[1003]コンサートの常識 投稿者:どくたーT@管理人

投稿日:2006年10月29日 (日) 23時24分

本日、親子で楽しめる国立音楽大学ファミリー・コンサート2006に家族で出かけました。

プログラムは以下の通り。
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲より「スイス軍の行進」
ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」よりフィガロのアリア「私は町の何でも屋」:森口賢二(バリトン)
ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」よりロジーナのアリア「今の歌声は」:高橋薫子(ソプラノ)
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299:フルート独奏:佐久間由美子、ハープ独奏:篠崎史子
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
アンコール:ドヴォルザーク:スラブ舞曲より2曲
管弦楽:クニタチ・フィルハーモニカー
指揮:梅田俊明

クニタチ・フィルハーモニカーは、国立音大関係者で編成したオーケストラで、学生、OB、及び教員からなるもので、コンマスが元N響フォアシュピーラー首席の武藤伸二さん、コントラバストップが、N響の首席奏者代行の吉田秀さん、ホルン首席が、元N響の大野良雄さん、ティンパニが百瀬和紀さんとそうそうたるメンバーが入っています。学生は20人弱で全体の3割弱ですから、学生オケというほどではありません。

そんなわけで個別の奏者のレベルは決して低いとは思いませんが、臨時編成オーケストラの悲しさか、今ひとつアンサンブルが揃わない。ゲネラル・パウゼの止まり方の微妙な差異や、緩徐楽章でのばらつく入りなど、もう少し揃えてほしいと思う部分が随分ありました。

梅田俊明の指揮は、まあ、あんなものでしょう。特別優れているとは思いませんでしたが、別に駄目と申し上げる必要もない。ごく普通の、コンサートを楽しむためには満足できる指揮だったと思います。

一方、ソリストは皆抜群です。
森口賢二のフィガロのアリアは、胸がすく名唱。歯切れが良くて元気が良くて、それでいて野放図にならない大変素晴らしいもの。「何でも屋の歌」はよく聴く曲ですが、森口ぐらい素晴らしい歌は、久しく聴いていなかった様に思います。

高橋薫子の「Una voce」もまた結構。高橋の実力からすれば、取り立てて誉めるほどの歌唱ではなかったのですが、それでも並みの歌唱ではありません。声の充実は流石と申し上げましょう。

フルートとハープの協奏曲における佐久間由美子と篠崎史子のコンビも素晴らしい。佐久間の情感あふれ、且つ伸びやかなフルートの音色は大変魅力的でしたし、篠崎のハープの音色も結構でした。

「フルートとハープのための協奏曲」は有名な作品でありながら、オーケストラのコンサートで取り上げられる機会は少なく、私は実演を初めて聴きました。そこで思ったのは、録音で聴けるフルートとハープとの関係とは結構異なるバランスです。これを知ることが出来たことも、今回の成果です。

そんなわけで、入場料500円の元はすっかりとって、おつりまで貰った感じですが、問題は観客です。

ファミリー・コンサートというだけあって、0歳児から入場可です。でも、赤ちゃんがこのコンサートのよさが分るとは思えません。私は子どもがクラシック音楽を親しむことは良いことだと思いますが、3歳児や4歳児が2時間のコンサートを退屈せずに聴くのは所詮無理な話です。それにもかかわらず、親の見栄なのか何なのか知りませんが、未就学児が沢山来ていました。親の常識を疑います。モーツァルトが情操教育によいと考えるのであれば、家でCDを聴かせればよい。コンサート会場に連れてくるのは、ある程度我慢が出来る小学生、100歩譲っても幼稚園児からでしょう。

子どもをコンサート会場につれてきて、マナーを教える。大変重要です。しかし、足し算の出来ない子どもに掛け算を教えるのはそもそも無理です。コンサート会場でのマナーが理解できるぐらいになってからにしてほしい。

それでも、子どもがうるさいのは仕方がありません。もっと困るのは、その子どもをつれてきている馬鹿親です。演奏中しゃべるんじゃあない。そんな常識もわきまえずに子どもをつれてくること自体が恥ずかしい。大人のマナー教育が必要なようです。

[1001]オペラ講座とロッシーニの楽しいオペラ公演のご案内 投稿者:小空間オペラ

投稿日:2006年10月10日 (火) 13時08分

07年に千葉県県文化会館とトリフォニーホールで行われます本公演
ニューイヤー公演の演出をしていただく演出家馬場さんによって
11月から3回のシリーズで楽しいオペラ講座が行われます。

馬場さんの溢れんばかりの知識、引き出しの多さで、スピード感ある話術も大変楽しい講座です。
何が楽しいって、「演出家」というイメージを打ち崩すパフォーマンス。各回多くの映像や音をご紹介。
2回目は、
何と学生さんのご協力を頂き、実践も合わせて、紐解く。
3回目は、
プロソリストの演奏つきで、さらに奥深くまで解説。

こんな楽しく、多方面からオペラを解釈する方法を教えてくださるので講座を聞いた後はオペラを見る見方がより多角的に楽しく変わるかもしれません。
どうぞご期待ください!!

オペラ演出家馬場紀雄
【劇場空間とオペラを満喫する方法、教えます!】

■第1章  2006年11月12日(日) オペラの誕生と発展
       ♪モンテヴェルディからバロック・・・
                  オペラはスペクタクル?

■第2章  11月26日(日) モーツァルトの登場
       ♪オペラ改革からドラマとしてのオペラの誕生
       ・・・ワークショップ付き(実際の演出風景実演)

■第3章  12月10日(日) 喜劇オペラの楽しみ
       ♪天才ロッシーニ 全ヨーロッパの熱狂 実演を交えて
        ◆ミニコンサート 出演ソリスト未定

■第4章  2007年1月13日(土) or 2月6日(火)
         実際オペラを見てみよう!!
  ロッシーニ「セビリアの理髪師」字幕付ハイライト原語上演

    本公演は、ニューイヤーオペラ公演 2007
          =小ホールオペラ=
       「セビリアの理髪師」 字幕ハイライト原語上演

      藤原歌劇団団員の看板ソリストによるオペラブッファの
      楽しい公演となります。美食家オペラの王様である
      ロッシーニを丸ごと満喫する企画。
      ロッシーニレシピの再現ランチ付公演もあり。

会場案内:
 第1章〜第3章は、会場:はなみがわ風の丘HALLです。
   ◆JR総武線新検見川駅下車  徒歩9分
              或いは、
     京成バス「さつきが丘団地行き」乗車1つ目バス停「朝日ヶ丘」下車目の前(100円区間)
   ◆JR京葉線検見川浜駅下車・
     海浜バス「新検見川駅行き」乗車にて
                  新検見川駅まで
   ◆京成線検見川駅下車で 新検見川駅まで徒歩5分

第4章:ニューイヤーオペラ公演2007 小ホールオペラ
     ロッシーニ「セビリアの理髪師」
         千葉公演:1/13(土) 千葉県文化会館小ホール
         東京公演:2/6(火)  すみだトリフォニーホール小ホール

          詳しい内容はHPをご覧下さい。

 =====================チケット情報======================
・第1〜3章 会場:はなみがわ風の丘HALL
               各回 13:00〜15:30
      各回講座チケット:1500円 各回定員80名まで

・第4章 オペラ公演 :千葉公演5000円 (千葉県文化会館)
          ・東京公演6000円 (すみだトリフォニーホール)

 ◆お得な特別チケット◆
  第1章〜第4章 特別セット券:8000円
                 《千葉公演のオペラ鑑賞》
                                                        9000円
                 《東京公演の 〃   》

♪ チケットお求め・問い合わせ:はなみがわ風の丘HALL メール・ tel 043-273-4217

講座主催::はなみがわ風の丘HALL
企画・制作:小空間オペラTRIADE
後援:千葉県・千葉市教育委員会・(財)千葉県文化振興財団

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[1002]まだ伺ったことはないのですが、投稿者:どくたーT@管理人
投稿日:2006年10月12日 (木) 22時31分
はなみがわ風の丘HALL様の活動は注目しております。
今回の企画も大変楽しそうですね。私自身は、他の予定とぶつかっていることでなかなか伺えないと思いますが、お近くの方は聴かれるとためになるのではないかと思います。
ご盛会をお祈りいたします。

[1000]NHK全国音楽コンクール本選 投稿者:どくたーT@管理人

投稿日:2006年10月09日 (月) 19時20分

本来、土日に公演するNHK交響楽団のAプログラムが10月度は金土に変更になったのは、NHK全国音楽コンクールの全国大会とぶつかったため。この全国大会は、本年は10月8日に小学校の部が、本日10月9日に高等学校の部が開催され、教育テレビで放映されました。

本日出かけようと思っていたオペラの切符が入手できなかったので、本日午後はNHK全国音楽コンクールの高等学校の部を鑑賞いたしました。

出場校は演奏順に
1九州地区代表 宮崎県 宮崎学園高等学校 5年連続17回目 自由曲:谷川俊太郎/三善晃 「ピアノのための無窮連祷による 生きる」
2関東甲信越地区代表 東京都 杉並学院高等学校 2年ぶり2回目 自由曲:「DAEMOM LRREPIT CALLIDUS」/「Lauda Sion」
3東海北陸地区代表 愛知県 愛知県立岡崎高等学校 8年連続14回目 自由曲:松下耕 混声合唱のためのコンポジション『日本の民謡』より「日向木挽き歌」
4北海道地区代表 北海道 北海道旭川東高等学校 初 自由曲:石牟礼道子/荻久保和明 混声合唱組曲とピアノのためのファンタジー「あやとりの記」から 「鋸曳き唄」
5四国地区代表 愛媛県 愛媛県立松山東高等学校 27年ぶり5回目 自由曲:谷川俊太郎/鈴木輝昭 混声合唱とピアノのための「もうひとつのかお」から「愛」
6中国地区代表 山口県 山口県立萩高等学校 初 自由曲:谷川俊太郎/鈴木輝昭 混声合唱とピアノのための「もうひとつのかお」から「愛」
7東北地区代表 福島県 福島県立安積黎明高等学校 4年ぶり20回目 自由曲:宗左近/鈴木輝昭 無伴奏同声合唱のための《梟月図》より「青」
8近畿地区代表 和歌山県 和歌山県立田辺高等学校 22年ぶり7回目 自由曲:松下耕 混声合唱のための《 八重山(やえやま)・宮古(みやこ)の三つの島唄》より〈狩俣(かりまた)ぬくいちゃ〉
9東海北陸地区代表 愛知県 名古屋市立北高等学校 10年ぶり20回目 自由曲:谷川俊太郎/三善晃 混声合唱のための「やさしさは愛じゃない」より「どきんどきん」「やさしさは愛じゃない」
10関東甲信越地区代表 埼玉県 埼玉栄高等学校 7年連続9回目 自由曲:谷川俊太郎/鈴木輝昭 混声合唱とピアノのための「ひみつ」から 「ひみつ」
11関東甲信越地区代表 東京都 東京都立府中西高等学校 9年ぶり9回目 自由曲:A・ブルックナー 「Christus factus est」
です。

高等学校の部 課題曲は 瀬戸内寂聴作詞/千原英喜作曲「ある真夜中に」です。

結果は、
金賞:福島県立安積黎明高等学校
銀賞:埼玉栄高等学校
銅賞:宮崎学園高等学校 及び 愛知県立岡崎高等学校
私の予想では、金:埼玉栄、銀:安積黎明、銅:岡崎、名古屋北でしたので、まあ妥当だと思います。

高校生の合唱は、それぞれに特徴があって、皆捨てがたい魅力を持っています。確かに合唱としての完成度という意味では、本結果は妥当だと思いますが、音楽を楽しむ、という視点で見ればまた違った選択になるのではないかと思いました。

ちなみに私が個人的に気に入ったのは、@旭川東、A名古屋北、B安積黎明、C田辺です。多分11校中一番上手ではなかった松山東も私個人としては魅力を感じる部分があり、よかったです。私は、むやみやたらに作り上げた演奏よりも、自然な雰囲気を出せた演奏の方が好きですね。

[999]文学全集を立ちあげる 投稿者:どくたーT@管理人

投稿日:2006年10月07日 (土) 12時26分

丸谷才一、鹿島茂、三浦雅士、三人の鼎談集「文学全集を立ちあげる」を読みました。「編集する」あるいは「編纂する」を用いずに「立ちあげる」を使用したところに、「ウェブサイトを立ちあげる」のような現代性を感じますが、内容も十分先鋭的です。

日本における、本格的な最後の世界文学全集は1989年刊「集英社ギャラリー・世界の文学」だったそうですし、日本文学全集は1986年刊の「昭和文学全集」ではないかと思います。はっきり申し上げて、文学のカタログとしての世界文学全集、日本文学全集は多分出版されることはないでしょう。

文学全集の最初はいわゆる円本、改造社版「現代日本文学全集」で、大正15年12月に第1回配本として「尾崎紅葉集」が刊行されました。この事実は、文学全集もまた昭和の文化だった、ということなのかもしれません。

そこに、現代日本を代表する「本読み」である三人が、現代の視点で文学全集を考える。その対象には、人類の文化の継続性を示すいわゆる純文学のほかに、大衆小説、ミステリー、大衆詩、ポルノグラフィーまで、ありとあらゆる文芸作品を含みます。本当に知的好奇心を刺激されました。

私は、外国文学をほとんど読んでいないので(多分読んでいるのはあげられたタイトルの一割かそれ以下でしょう)、本当の所はよく分からないのですが、世界文学全集において、ホメロスの叙事詩やギリシャ悲劇から始まって、イギリスならばスコット、フィールディング、ジョイスなど、フランス文学ならばユーゴー、デュマの大衆小説系の採用に対し、トルストイやドストエフスキーに対する相対的軽視などの特徴があります。勿論、英文学の大家である丸谷才一と、フランス文学者の鹿島茂が入っていることから、英文学・仏文学重視は仕方がないところですが、ロシア文学・ドイツ文学は軽視されている感じがします。でも、ヘッセを外すなんて決断ですね。確かに私も中高生の頃ヘッセは何冊か読みましたが、大して面白いとも思いませんでしたし、ヘッセの最大の功績は多分、マルセル・プルーストを世に紹介したことですから、外すことに反対しないのですが、ヘッセファンにはたまらないかもしれない。

中国文学にも面白いものが沢山あると思うのですが、例えば、「水滸伝」、「西遊記」、など。しかし、彼らが選んだのは「紅楼夢」と「金瓶梅」の2作と「唐宋詩集」。これは見識です。

ミステリーやSFを入れる。ミステリー系はドイル、ルブラン、シムノン、チェスタトーン、チャンドラー、ハメットなどが取り上げられていますが、本格もののクリスティやクイーンは名前すら出てこない。文学としてミステリーを見たとき、パズルは今ひとつ、ということかしら。SFは、ヴェルヌ、ウェルズから始まって、ブラッドベリ、バラード、ヴォネガットですか。バカン、ル・カレ、ハイスミスも取り上げられています。

ユーモア小説として、ジェローム・K・ジェロームを取り上げ、少年・少女小説集として「若草物語」、「赤毛のアン」、「小公子」など。でも少年少女小説集を作るなら、「ドリトル先生」シリーズとケストナー、それに「長靴下のピッピ」は外せないと思うのですが、そこは議論されていません。

もう一つ、文学の中で「詩」は重要な位置を占めますが、マルラメ、ランボー、ヴェルレーヌばかりではなく、「歌謡集」を考えたのも面白い。プレヴェール、ジョン・レノン、ボブ・ディラン、ジェーン・バエズ。

日本文学は、世界文学とはまた違った面白さがあると思うのですが、残念ながらはじけ方が今ひとつですね。白樺派や芥川に対する厳しい視点は面白いと思いますし、大衆文学を大胆に取り入れる姿勢などはいいと思います。とはいえ、「第三の新人」まで取り上げる、という流れから見ると、日本の大衆小説やサブカルチャーに対する見方はまだ踏み込みが足りない気がします。

明治までの古典は自分でよく分からないのでコメントできないのですが、明治期以降であれば、ミステリーやSFや児童文学は弱い。乱歩や松本清張は取り上げられていますが、横溝正史はいない。ハードボイルド系も抜けています。生島治郎とか。冒険小説的なものとしては押川春浪とかSFならば小松左京、星新一は抜けないのではと思います。児童文学は、鈴木三重吉の「赤い鳥」系、海野十三などの「少年倶楽部」系が重要なわけですが、どちらも議論すらされていません。その辺が残念なところでしょうか。

歌謡集を入れるのはいいですね。讃美歌、小学唱歌、民謡それに歌謡曲。これは面白い。

現実に出版されることはないでしょうが、もし万が一出版されたら買いそうです。

[997]タン・ドゥン 『TEA』 投稿者:一静庵

投稿日:2006年09月29日 (金) 17時55分

サントリーホール20周年記念フェスティバル公演・タン・ドゥン:ホール・オペラ「TEA」〜茶は魂の鏡〜を見て参りました。2002年の時も見たのですが。
オペラといっても、それほどのストーリーはなく、薬ともなるお茶とそのことについての書物『茶経』を世界へ伝播することと、日本の皇子の中国での若い頃の思い出との絡みのようなことですが、音楽、照明、衣装、などが実に幻想的で美しく、副題の〜茶は魂の鏡〜という心のありようを表現しているようでした。ホール・オペラにとてもふさわしいものだと思いました。
まず、3人の打楽器奏者が、最初客席後方から弓で弾きながら出てくる楽器の音色が非常に心に響きます。水が中に入っている金属のつぼに長さが違う棒がささっているようなものなのです。3人組は水を使った楽器や紙楽器の奏者でもあると同時に舞踊家でもあるみたいで、ステージ上でも様々な身体を使った演奏をすると、なんともいえず幻想的な感じを受けました。
音楽は、独特なリズム、不安定なような旋律、時にロマンティックなメロディも少し。なんだか心底深く響くようで、その時空を共有していることが嬉しく感じました。
もし重複を避けた歌詞を書き出したら、そういくらもありません。お話の部分は単純だけれど、聴き手がいくらでも、想像を発展させられるような感じです。バリトン、ソプラノ、テノール、バス、コントラルトのソロもかなり素晴らしいのですが、没個性的な9人のバス・バリトン合唱団がとてもユニーク。
舞台は、P席からステージへ幅広い帯のような床を斜め十字のように掛け、見慣れたサントリーホールの様子がどんなだったか忘れるようです。第2幕の終わりと、第3幕の終わりに薄い水の滴りが広がっていく照明が前回あったかどうか忘れました。照明と衣装、装置が見事に融合していると思いました。特に中国の皇女が登場してくる時に片手に持ったくるくると回るボールのようなものが、とても純粋で可愛らしい性格を表しているようですし、悲しむ時はそれをつぶしていかにも悲しい赴きでした。
オーケストラは、N響の方がた、譜面めくりの音や声も出します。バス・フルートとハープが活躍します。仕切られた舞台の反対側に後ろ向いたパーカッション―ガムランや珍しいシンバルなども面白かったと思います。
指揮はタン・ドゥンさん。

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[998]どうしようかな、と思いながら止めました。投稿者:どくたーT@管理人
投稿日:2006年09月30日 (土) 12時57分
一静庵様
ありがとうございました。

2002年のときも評判でしたよね。今回どうしようかと思いながら、結局は行きませんでした。

タン・ドゥンは多分現時点のアジアの作曲家で最もアクティブな活動をされている方だと思います。ある時期の武満徹みたいな感じでしょうか。

東洋の響きを大事にしていいと思います。一静庵様のこの書き込みを見ると、再々演のときは是非行こうと思います。

[995]なかなか一緒の日にならないですね 投稿者:ムゼッタちゃん

投稿日:2006年09月15日 (金) 13時03分

「ドン・カルロ」は初日に観ました。
新国立の初日にしては、主役も脇役も合唱も聴き応えがあり
久しぶりに満足しましたよ。
この日が一番よかったりして(苦笑)。

大村さんは前のオペラ等では特にどうってことなかったのですが
このエリザベッタは声も演技もよく合っていますね。

新国立の東フィルは金管が音をはずして、いつもの初日状態で非常に残念でした。
特に冒頭のホルンが音をはずなんて、、、あんまりだわよ!

観ながら聴きながら頭をよぎったのは
大野和士の東フィル・オペラ・コンチェルタント・シリーズ。
「ドン・カルロ」では、このころの東フィルは音の失敗なんてなかったし、ソリストでは緑川まりさんのエリザべッタが特に印象に残っています。合唱は東京オペラシンガーズで上手かった。
このメンバーからは今では何人もソロ歌手が出ていますよね。
わたしは大野さんの音作りが好みですから
ドイツ的ワーグナー的な音色が強い今回の「ドン・カルロ」が気に入ったのかもしれません。
ワーグナーの音を取り入れたのがこのオペラだと思っていたのですが、ドクターT様が言われているもっとイタリア的な「ドン・カルロ」もどんなものか観てみたいです。
実演オペラではトマス・ハンプソンがロドリーゴをやったのをNHKホールで観ています。そのときに暗いオペラだなあと感じましたが
テノールとバリトンの二重唱はメロディーが良くて好きな曲のひとつになりました。

フィガロの結婚はまだチケットを買っていませんが
行くのは火曜日のマチネ公演です。
ランスへの旅はもう2回もみているし、これに行くとなんとオペラ3連チャンで体がきつそうでパスです。
新国立と大宮に行きます。
オペラ公演が金土日の三日間にしかも週までも集中しているのは本当に困ったものです。どうにかしてほしい!
どこかで、「日本オペラ」の客は二期会、藤原、新国立と三つに分散しているとかいう書き方をみましたが、そんなことないですよね。

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[996]お久しぶりです。投稿者:どくたーT@管理人
投稿日:2006年09月16日 (土) 07時08分
ムゼッタちゃん様

本当にお久しぶりです。「ドン・カルロ」満足されたようでよかったですね。

自分の感想では厳しいことを書きましたが、私は、実は今回のような演奏があって当然よいと思っています。スケールの大きな描写で柄の大きな、ゆったりとした演奏。このような演奏をドイツ的というかどうかは知りませんが、ヴェルディと同年生まれのワーグナーの影響を感じ取ることは出来ます。

イタリア的、というのも曖昧な言い方ですが、端的には自分の持っているヴェルディのイメージとは一寸違うと言うことです。ドン・カルロとロドリーゴとの友情のモチーフなどは、もう少し、迫力があってもいいのかなとも思います。歌い手が冷静な感じがするのです。冷静でなければいけないのでしょうが、冷静に歌っていると見透かされたら、鼻白んでしまいます。

大村さんはよかったです。確かに、エリザベッタに声も演技もよく合っています。

東京フィルは、13日はよかったですよ。オペラコンチェルタンテはほとんど全て聴いているのですが、途中2-3年止めていたことがあって、このドンカルロは聴いていません。緑川まりも最近はお見かけしませんが、ほぼ10年前はよかったのでしょうね。

>合唱は東京オペラシンガーズで上手かった。
>このメンバーからは今では何人もソロ歌手が出ていますよね。

そうですね。というより、東京オペラシンガーズは、ソロ(志望)歌手が集合した合唱団と言うべきですよね。新国立の合唱団にも、ソロも歌う方が何人も含まれています。直野容子、三浦志保、前田祐佳、木幡雅志、二階谷洋右さんなどですね。

二期会のフィガロは月曜日に行こうと思っています。ランスへの旅は、初日。

>オペラ公演が金土日の三日間にしかも週までも集中しているのは本当に困ったものです。どうにかしてほしい!

平日は現実にはお客さんが集まらないのですよね。私も平日に上演してほしいのですが。

>どこかで、「日本オペラ」の客は二期会、藤原、新国立と三つに分散しているとかいう書き方をみましたが、そんなことないですよね。

どうなのでしょう。少なくても、私は、時間の許す限り、この3団体の制作した作品は見るようにしています。



[994]一部ページが見えなくなっています。 投稿者:どくたーT@管理人

投稿日:2006年09月06日 (水) 00時13分

サーバーエラーのようです。
回復までしばしの猶予をお願いします。

[993]東京フィル こども音楽館2006 投稿者:どくたーT@管理人

投稿日:2006年08月19日 (土) 15時01分

本日、標記音楽会に行って参りました。小中学生向きのコンサートですね。

プログラムは、
モーツァルト歌劇「魔笛」から、「序曲」、「ワテは鳥刺し」、「なんて美しい絵姿」、「愛を感じる男たちは」、「復讐の心は地獄のように胸に燃え」、「恋人か女房がいれば」、「愛の喜びは露に消え」、「パパパ」
モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」の第1楽章、
それにアンコール曲として、「フィガロの結婚」序曲が演奏されました。

演奏者は、
指揮:チョン・ミョンフム、
オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団
タミーノ:土崎譲、パパゲーノ:晴雅彦、夜の女王:小川伸子、
パミーナ:松田奈緒美、パパゲーナ:高橋薫子でした。

なかなか素晴らしい演奏会でした。まず、チョン・ミョンフムが子ども相手だからといって手を抜いたりせずに、きっちりと自分の音楽を作っていたところがよかったです。オーケストラも細かいミスはあったものの、あるいは、チョンのテンポに付いていけず流れてしまった部分があったものの、推進力のある見事な演奏でよかったと思います。

歌手も皆一所懸命でしたが力の差はいかんともしがたい。まずよかったのは、高橋パパゲーナ。声の力が他の方とは段違いです。ついで晴パパゲーノ。晴雅彦は大阪人らしく、パパゲーノのアリアを皆大阪弁で歌いました。だから「おいらは鳥刺し」ではなくて「ワテは鳥刺し」。ステージ上での演技力も抜群で、存在感十分でした。

しかし、それ以外は今一ですね。土崎譲の「絵姿」も今ひとつぱっとしませんでしたし、松田パミーナは低音は籠もり、高音は響かず、中音もぱっとせず、なんともぼんやりした演奏で、正直がっかりしました。小川夜の女王も、残念なことに最高音は1音確実に下がっておりました。日本語の演奏だったのですが、日本語として歌詞がはっきり分かったのも、パパゲーノ&パパゲーナだけで、他は何を歌っているのか全く分からず困ったものでした。

「ジュピター」、いい演奏でした。第1楽章だけで終わらせるには本当に惜しい。最後まで聴きたかったです。




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