投稿日:2011年02月25日 (金) 08時16分
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前評判の通り、たいへん興味深かったオペラ、私は両キャストとも聴いて参りました。 どくたーがお聴きになった初日、私は4階L側でしたが、翌日は4階R側の席でしたら、前日に見えなかったことが随分あることが解りました。いろいろの演技が下手側で多くあったように思います。最後の「その女を殺せ!」も実際客席から言っていることはL側の席では解りませんでした。われわれ観客がこれを言っているというのであれば、私はここの部分が気に入りません。どくたーのおっしゃるアガペが否定されたような気がするからです。それが、コンヴィチュニーさんの狙いなのかどうかは、解りませんが。 全体にキリスト教を強く意識した演出だと思いましたが、特にナラボートの扱い〜ヨカナーン=キリストが、ナラボートに救済をもたらしたというふうに感じました〜に感銘を受けました。これは初日のほうの大沼ヨカナーンに強く感じたことです。カーテンコールは2日目では、殆ど拍手のみで、ブーイングは聞こえまえんでした。平日の昼公演ということもありましょうが、大隅さんの最後のモノローグが、とても素晴らしかったので、聴衆全体が魅了されていたからかもしれません。 ゾルテスのきびきびとした指揮に応える東京都交響楽団の素晴らしさは、都民フェスティバルの世界への発信とも言えるような気がしました。 |
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