投稿日:2009年01月01日 (木) 23時07分
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あけましておめでとうございます。 本サイトを覗かれる皆様もご健勝のこととお慶び申し上げます。 本年も宜しくお願い申し上げます。
例年の如く、近くの天神様へお参りに行った以外は家で飲み続けているうわばみ小父さんです。さて、酔眼朦朧の中、例年の如く、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートをテレビで楽しみました。
本年の指揮者はダニエル・バレンボイム。今年の目玉は、本年がハイドンが没後200年にあたることから、ハイドンの「告別」交響曲の第4楽章が取り上げられたことでしょう。
まずは、プログラムの紹介です。
「喜歌劇“ベネチアの一夜”序曲(ベルリン版)」 「ワルツ“東洋のおとぎ話”作品444」 「アンネン・ポルカ 作品117」 「速達ポルカ 作品159」 「ワルツ“南国のばら”作品388」 「ポルカ“百発百中”作品326」 以上ヨハン・シュトラウス作曲 休憩 「喜歌劇“ジプシー男爵”序曲」 「喜歌劇“ジプシー男爵”入場行進曲」 「宝のワルツ 作品418」 以上ヨハン・シュトラウス作曲 「スペイン風ワルツ」ぺルメスベルガー作曲 「ザンパのギャロップ」ヨハン・シュトラウス父・作曲 「アレクサンドリーネ・ポルカ 作品198」 「ポルカ“雷鳴と電光”作品324」 以上 ヨハン・シュトラウス作曲 「ワルツ“天体の音楽”作品235」ヨーゼフ・シュトラウス作曲 「ポルカ“ハンガリー万歳”作品332」ヨハン・シュトラウス作曲 「交響曲 第45番“告別”から 第4楽章」ハイドン作曲 アンコール ポルカ「別に怖くはありませんわ 作品113」 ワルツ「美しき青きドナウ 作品314」以上 ヨハン・シュトラウス作曲 「ラデツキー行進曲 作品228」ヨハン・シュトラウス父作曲
バレンボイムの指揮は基本的に丁寧でゆったりと歌わせようとするもの。それが全て成功しているとは思いませんでしたが、方向性は良く分りますし、概ね良好だったtのではないでしょうか。一方、ポルカのような速い音楽はアッチェラランドとリタルダンドを上手く使って、音楽を生き生きと表現していたと思います。
私はバレンボイムの実演を聴いた経験がないのですが、今回の演奏は、流石に世界のトップ級指揮者の技だったと思います。
私が一番気に入ったのは「雷鳴と電光」。生き生きとした演奏で、会場からの拍手も多かったように思いました。
今回の演出は、ハイドンの告別交響曲を取り上げたことでしょう。この作品は、ハイドンがエステルハージー公へ楽団員の休暇を与えるようにお願いするために、第4楽章で演奏終えた楽員が順々に退席するように書かれたことで有名な作品ですが、滅多に演奏されることがなく、実際に演奏会でどのように演奏されるかは、私は知りません。
今回のニューイヤーコンサートでは、楽譜どおりに演奏を終えた楽団員が順々に退席するというパフォーマンスを見せました。これは面白い趣向だと思いました。
ところで、アンコールの挨拶でバレンボイムは中東の和平について言及したようです。年末から新年にかけてイスラエルとアラブはまた一発触発の状況に陥っている由。バレンボイムの気持が中東に届くことをお祈り申し上げます。 |
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