投稿日:2008年05月03日 (土) 09時33分
|
5月1日、東京文化会館大ホール 19:00-21:30
指揮・司会:飯森範親 オーケストラ:「フェスティバル・オーケストラ」(新日本フィルと東響のメンバーを中心に東フィルと日本フィルのメンバーが加わっている) コンサートマスター:高木和弘(東京交響楽団) プログラム モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲 モーツァルト 「フルートとハープのための協奏曲」第1楽章 フルート:高木綾子/ハープ:吉野直子 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」第1楽章 ピアノ:清水和音 ラロ 「スペイン交響曲」第5楽章 ヴァイオリン:堀米ゆず子 ヴェルディ 歌劇「椿姫」から「ああ、そは彼の人か〜花から花へ」 ソプラノ:高橋薫子 サン・サーンス ヴァイオリン協奏曲第3番 第3楽章 ヴァイオリン:大谷康子 ドヴォルザーク チェロ協奏曲 第1楽章 チェロ:堤剛 チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 第1楽章 ピアノ:中村紘子
ガラ・コンサート、お祭りですから、祝祭的気分が出ていればそれで良し、とすべきなのでしょう。その意味では十分楽しめる演奏会だったと思います。 ただ、明らかに準備不足の演奏でした。オーケストラが普段やりなれていない同士での組み合わせなので、どこかよそよそしい。飯森範親は一所懸命振っているのは判るのですが、どこか踏み込めない演奏です。
ソリストは、日本を代表する名手・大御所ばかりですから、それなりにまとまってはいるのですが、やはり今ひとつ面白くないのですね。その中でよかったのは大谷康子のヴァイオリンと堤剛のチェロでしょう。 大谷は、いかにも楽しそうに演奏して、ガラ・コンサートの雰囲気にマッチさせました。また、大谷は普段オーケストラのメンバーとして演奏しているので、こういったオーケストラとどう演奏すれば良いのか、というところがわかっている、という気がしました。 堤の演奏は、格が一つ上で、その品格を飯森もオーケストラも尊重していることがわかる演奏で、大変結構でした。
|
|