投稿日:2008年04月06日 (日) 23時44分
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4月3日に国立音楽大学の講堂大ホールで、基礎ゼミ「レクチャーコンサート」オーケストラ・コンサート『響け、オルガン!』というコンサートが開催されました。
普通大学で「基礎ゼミ」というと、新入生を対象に専攻する学問の入門篇みたいなものをやるのが普通で、このコンサートも本来は国立音大の新入生を対象にやるものと思われます。
ところが、国立音大の新入生だけではなく、誰でも聴いて良いということだったので、わざわざ新宿から玉川上水まで出かけました。入場無料ということもありますし、後半のプログラムは魅力的です。
ちなみにプログラムは、 1.J.S.バッハ プレリュードとフーガ変ホ長調BWV552 2.サン・サーンス 交響曲第3番ハ短調 作品78「オルガン付」 3.モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」第3幕
指揮:栗田博文 オルガン:青田絹江 ソリスト:今尾滋(アルマヴィーヴァ伯爵)/大倉由紀枝(伯爵夫人)/高橋薫子(スザンナ)/久保田真澄(フィガロ)/押見朋子(マルチェリーナ)/長谷川顕(バルトロ)/角田和弘(ドン・クルツィオ) 管弦楽:Kunitachi Philharmoniker 合唱:国立音楽大学合唱団 企画・お話:礒山雅
18:30開演で、都心から行く身としては開演に間に合わないのは覚悟の上。後半のフィガロだけ聴ければいいや、問題は満員で入場できないことだけ、と思って行きました。
到着したのは19:30を過ぎ、「オルガン付」がそろそろクライマックスというところ、入れてもらえないかな、と思いきや、大歓迎でした。
それもそのはず、休憩後会場に入ってみたら、本当にガラガラ。三割の入り、というところでしょうか。大学生もいたのでしょうが、春休みで親に連れられた子供の姿もちらほら。
フィガロのソリストは、国立音大の教員が勤めた訳ですが、この顔ぶれが二期会・藤原歌劇団のトップクラスで固めていることはすぐにわかります。
事実演奏は、100%満足できる出来ではなかったものの、高レベルのものであったことは間違いありません。
にもかかわらず、会場はガラガラ。確かにおおっぴらには宣伝していなかったわけですから仕方がないのですが、もったいないことです。それにしても、国立音大の新入生たちはどれだけこのコンサートを聴いたのかしら。
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