投稿日:2006年08月19日 (土) 15時01分
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本日、標記音楽会に行って参りました。小中学生向きのコンサートですね。
プログラムは、 モーツァルト歌劇「魔笛」から、「序曲」、「ワテは鳥刺し」、「なんて美しい絵姿」、「愛を感じる男たちは」、「復讐の心は地獄のように胸に燃え」、「恋人か女房がいれば」、「愛の喜びは露に消え」、「パパパ」 モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」の第1楽章、 それにアンコール曲として、「フィガロの結婚」序曲が演奏されました。
演奏者は、 指揮:チョン・ミョンフム、 オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団 タミーノ:土崎譲、パパゲーノ:晴雅彦、夜の女王:小川伸子、 パミーナ:松田奈緒美、パパゲーナ:高橋薫子でした。
なかなか素晴らしい演奏会でした。まず、チョン・ミョンフムが子ども相手だからといって手を抜いたりせずに、きっちりと自分の音楽を作っていたところがよかったです。オーケストラも細かいミスはあったものの、あるいは、チョンのテンポに付いていけず流れてしまった部分があったものの、推進力のある見事な演奏でよかったと思います。
歌手も皆一所懸命でしたが力の差はいかんともしがたい。まずよかったのは、高橋パパゲーナ。声の力が他の方とは段違いです。ついで晴パパゲーノ。晴雅彦は大阪人らしく、パパゲーノのアリアを皆大阪弁で歌いました。だから「おいらは鳥刺し」ではなくて「ワテは鳥刺し」。ステージ上での演技力も抜群で、存在感十分でした。
しかし、それ以外は今一ですね。土崎譲の「絵姿」も今ひとつぱっとしませんでしたし、松田パミーナは低音は籠もり、高音は響かず、中音もぱっとせず、なんともぼんやりした演奏で、正直がっかりしました。小川夜の女王も、残念なことに最高音は1音確実に下がっておりました。日本語の演奏だったのですが、日本語として歌詞がはっきり分かったのも、パパゲーノ&パパゲーナだけで、他は何を歌っているのか全く分からず困ったものでした。
「ジュピター」、いい演奏でした。第1楽章だけで終わらせるには本当に惜しい。最後まで聴きたかったです。
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