投稿日:2023年12月20日 (水) 18時05分
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こんにちは。 Tさんが東京公演をパスだった野村萬斎演出の「こうもり」、山形公演に行ってきました。
J.シュトラウスU世 喜歌劇『こうもり』 (ドイツ語上演・日本語台詞/日本語・英語字幕付) 【指揮】阪 哲朗(山形交響楽団常任指揮者) 【演出】野村萬斎 【出演】アイゼンシュタイン:福井 敬 ロザリンデ:田崎尚美 フランク:山下浩司 オルロフスキー公爵:藤木大地 アルフレード:与儀 巧 ファルケ博士:青山 貴 アデーレ:幸田浩子 ブリント博士:晴 雅彦 フロッシュ:桂 米團治 イーダ:佐藤寛子 【合唱】喜歌劇『こうもり』山形公演特別合唱団 【管弦楽】山形交響楽団
演出を一言でいえば、米團治を進行役とした、「素人向けのわかりやすい演出」でしょうね。 幕開けは舞台正面に高座が置かれ、米團治が出囃子で出てきて口上、その後高座は上手端に移動して、曲の合間に物語の要点を「噺」ます。 一幕では物語の説明部分が長くて、筋をほぼわかっている人にとっては冗長過ぎましたね。 名曲目白押しの二幕では曲間の説明も短く、余計なガラパフォーマンスもなくて楽しんで聴けました。 平安貴族風衣装で登場したオルロフスキーには大喝采、藤木大地の演技もなかなかよく、さすが人気のある人は演技も進歩するものですね。 三幕では、進行役では面白かった米團治が平凡で面白くなく、私としては不満でした。演出家の指示であれば仕方ありませんが。
ここでもコロナ禍以後の経費節減か、コーラスは黒子衣装で、米團治が「今日のコーラスの衣装は書割です」と断りを入れて、ドレスとタキシードを交互に書いた布をもって舞台奥に並んでいる形でした。 二幕フィナーレでは「全員が舞台いっぱいに広がってのダンス」であってほしかったですが、3公演別々のコーラスということでもあり、ドレス・ダンスまで手が回らなかったのでしょうね。 滋賀、東京だけでなく、山形でも完売ということで、カーテンコール最後には米團治に促されて福井敬より御礼の挨拶がありました。 |
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