投稿日:2018年11月10日 (土) 14時16分
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ドクターTさま
オペラ鑑賞記の新国立劇場の魔笛の記事を読ませて頂きました。
私は10月3日の公演に行きました。 プロジェクションマッピングによる効果もおもしろいかなと始めは思っていました。 しかし、それが織りなす「背景」が、実際に舞台で行われていることを同時進行的に説明したり、幾何学模様を描き続けたりし、観客の注意を引き過ぎると思いました。 背後で動画が流れると自然に目で追ってしまうし、意味を考えてしまいます。 そのため肝心の演奏に集中できず、良いアリアが拍手されることなく場面が変わってしまうこともありました。歌手の皆さんに大変申し訳ない気持ちになりました。 結局、舞台と客席が一つになり切れず、冷めた気持のままオペラが終わってしまった印象です。
映像をオペラに持ち込む演出は珍しくないし、プロジェクションマッピングを否定するものではありません。 しかし、観客の気持ちを理解されない演出では意味がありません。 もっともネットでの評価、評判は悪くないので、良くは思わない人たちは少数派なのかも知れませんね。 これが今後の主流にならないことを祈るばかりです。
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