No.1456 サトワ・スタジオの機材について 投稿者:Neumann 投稿日:2011年11月09日 (水) 13時02分 [ 返信] |
こんにちは。
いつも素敵な音楽をありがとうございます。
「光の華」、打ち込み音楽全盛のこの時代に、久しぶりに生ストリングの音源を聞けた気がします。サンプリング音源と違って音の暖かさが全然違いますね。人の暖かさを感じました。
さて、あまりこういう場でお伺いするものではないのかもしれませんが、サトワ・スタジオでピアノを録られる際のマイク等の機材はどのようなものをお使いなのでしょうか。スタジオはかなりデッドな環境とのことですが、となるとリバーブの機材にもこだわりをお持ちなのかなと思ったりします。自分もピアノを録ることがありますが、ウォンさんの暖かいピアノの響きは理想のひとつなのです。
企業秘密に属する範囲以外で(あと「腕がいいから♪」という当然の前提以外でw)、教えて頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。
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No.1457 投稿者:ウォンウィンツァン 投稿日:2011年11月09日 (水) 21時49分 |
はじめまして! お名前からして素晴らしいですね。 プロのエンジニアの方でしょうか? それとも録音マニアですか?
実は私はそれなりに、けっこう録音マニアです。www 秘密はありませんのでいくらでもお応え出来ます。 それどころか、この手の話題を話しだすと止まりません。
大雑把にお話すると、私設のスタジオはクオリティーは良くないです。 ですので、色々試したのですが、一次反射の色付けが酷いので、結局オンマイクです。 マイクカプセルはショップスのMK4がおおいですが、ビハインド・ザ・フォーレストやドビュッシーはMK2です。 どちらもオンマイクですが、ビハインドの方はブリッジ付近、ドビュッシーは中央付近で、やはり相当音が違います。 電圧駆動ではなく、電流駆動のマイクプリアンプを使っています。 これは豊永さんという、録音機材制作マニアが作ったものです。 その方が作ったマイクアンプADでオーディオインターフェイスを介してコンピュータに取り込んでいます。 音楽ソフトはLogicです。 今まではAltiverbで残響付加していましたが、いまはSpeacDesignerで充分だと持っています。 マスターリングはWaveBurnerです。
録音やコンピュータ処理の方法について、いつも迷っているので、これだという決まったやり方はありません。 CDごとにぜんぜん違うという感じです。 今まで満足した音にたどり着いていないし、その時々の自分の「耳」が良いと思ったものをやるしかないようです。
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No.1458 ありがとうございます。 投稿者:Neumann 投稿日:2011年11月10日 (木) 02時59分 |
ご返信、ありがとうございました。
唐突ですが、
>今まで満足した音にたどり着いていないし、その時々の自分の「耳」が良いと思ったものをやるしかないようです。
このお言葉、とっても心に響きました。探究心と好奇心はずっと持ち続けないといけないんでしょうね。その過程を楽しめる自分でありたいと思います。
ピアノのマイキング、オンマイクというのが驚きでした。スタジオの残響の具合から工夫されているということなのでしょうけど、マイクは定番をお使いなんですね。ウォンさんのピアノはピアニシモからフォルテシモまでダイナミクスの幅がとても大きいのに、きれいにまとまっているのにいつも感動します。最後の一音の美しい残響を完全な静寂になる最後の最後まで聴くというのが私の幸せです。
WaveBurner・Space Designerとくれば、趣味でDTMをやっている人でも現行のLogic Studioで手に入る環境じゃないですか…。やっぱり「元素材がいい」、そして「腕がいい」という結論でしょうか。てっきり、当然のようにProToolsとEMTの鉄板を倉庫に置くぐらいの環境でされているのかと妄想していました(笑)。
ただ、生ピアノをホールの豊かな残響で聴くというのが一番の贅沢なんでしょうね。過去に一度だけウォンさんのコンサートに伺う機会に恵まれましたが、「肌で音を感じる」という心地よさが未だに忘れられないです。近くにお越しになった際はまた是非伺いたいと思います。
ようやく冬の入口が見えてきた感じですが、風邪などひかれないよう、お体をご自愛ください。
ありがとうございました。
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No.1459 投稿者:ウォンウィンツァン 投稿日:2011年11月10日 (木) 16時04分 |
EMTの鉄板!!www 懐かしいですね。 カーペンターズのエンジニアが、かなり上手に使いこなして、その音の美しさに感動した覚えがありますが、、、、
最近使っているマイクカプセルはローディのNT55です。 マイクプリは癖がありますが、先出の豊永氏の電流駆動でバッファーアンプだけで増幅すると、びっくりするほど素晴らしいです。 デジタル時代になって、安価にプロなみの音が録音できるようになりました。 すばらしいですね。 でも、仰るように、響きの良いホールで、ベーゼンドルファーの音色に勝るものはないです。 とりわけ、12日の浜離宮朝日ホールの響きが格別です。 是非おいでください、、、
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No.1460 投稿者:豊永 投稿日:2011年11月10日 (木) 23時14分 |
ウォンさん、 アタシの名前が出てるのを見てしまったので製作者としては、ちょっと補足をせねば・・・。
Neumannさん、 ウォンさんに使って頂いてるマイクは私が作った物で、マイクユニットのみがSCHOEPSです。マイクケース内にトランジスターの無帰還アンプを入れて電流出力で出してます(出力インピーダンスが非常に大きい。普通は出力インピーダンスを小さくした電圧出力)。そうすることで、受け側での入力抵抗値を変えればマイクゲインを変えることが出来ます。したがって、原理的にマイクでのクリップは発生しません。ピアノ程度の音圧があれば、1kΩで1V程度の電圧が得られます。 当然ながら一般的なマイクアンプは不要で、ライン入力に接続します。マイク出力には7ピンのコネクターを使ってますので専用ケーブルと電源ユニット(自作のADでは不要)が必要となります。NT55もマイクユニットのみの使用で同じ構成になってます。
マニアックな話になってしまいました。皆様、お許しを。
ウォンさん、今年も浜離宮には行けません。早く行きた〜い。
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No.1461 投稿者:ウォンウィンツァン 投稿日:2011年11月11日 (金) 00時08分 |
おっと〜、マイクユニット製作者本人の登場です。 豊永さん、お世話になっています。 NT55のユニット、すっかり気に入っています。
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No.1462 投稿者:Neumann 投稿日:2011年11月11日 (金) 13時51分 |
豊永 様
貴重なご教示、ありがとうございます。ウォンさんのレコーディングの音の入り口を作られるってすごいですね。
無帰還アンプのお話は聞いたことがありますが、高級オーディオと宅録の世界は「俺の耳と理論が唯一正論」というスタンスの人が多くて^^;、近寄りがたい(というか、怖い…)ので、今のところはAKG414やNeumannU87などの定番のマイクを軸にマイキングを学んできた感じでした。ただ、実際に自分の好みの音がこういうマイクで録られているということを知ることができたので、機会を見つけて試してみたいと思います(ただ、良いマイクだと、自分の演奏の下手さもよく分かるんですよねぇ…^^;)。
ありがとうございました。
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No.1463 投稿者:ウォンウィンツァン 投稿日:2011年11月11日 (金) 18時03分 |
>「俺の耳と理論が唯一正論」というスタンスの人が多くて^^;、
爆笑wwww はい、それ、わたしかも、、、
>AKG414やNeumannU87
お、本格的じゃないですか、、、 私はNT55です。ははh やはりミュージシャンですよね。 自分の演奏をどのような音でオーディエンスに届けたいか、ある意味エンジニアよりシビアーに想いがあります。 たとえエンジニアの仕事より劣ったとしても、自分でヤラないと気が済まないのがアーティスト根性というやつなんでしょうかね。
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No.1464 投稿者:豊永 投稿日:2011年11月11日 (金) 23時01分 |
Neumann さん、
>「俺の耳と理論が唯一正論」というスタンスの人が多くて^^;、 ワタシも元々はそういうタイプでした。まだ残っているか、アハハ。 で、20年ほど前から出来るだけ自分の作った物を人前にさらすようにしております。ウォンさんの機材との関わりも、もう10年ぐらい前になると思うのですが、それはそれは壮絶なバトル(アタシのいい加減な性格のためなのですが)をウォンさんとやらせていただきました。ウォンさんはまったく妥協しませんので容赦無く厄介でしたねぇ、ハハハ。今ではその甲斐あってメインで使って頂いておりますが。
もし宜しかったら一度お貸ししますので、メールしてください。 AKGのCK61ULSカプセルやラージダイヤフラムではベーリンガーのB-2PRO、MXL2003Aのカプセルを使ったものがありますので。 ワタシのマイクは個性はないです。カプセルが変わっても大して変わりません。市販のマイクがそれぞれ非常に個性があると感じられると思います。
ウォンさん、
アタシはエンジニアよりアーティストと思って欲しいのですが、誰も認めてくれないよなぁ、アハハ。少なくともワタシは無機的には半田付けをしていませんが、そんなことは誰も分からないしねぇ。
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No.1465 投稿者:Neumann 投稿日:2011年11月12日 (土) 12時52分 |
困りました…ただの質問であったのに、こんなに話が続いてしまうとは…^^;
語弊がないように補足させていただきたいのですが…。
「俺の耳と理論が唯一正論」という例えはですね、かつて、某所にて「私、BOSEの音も好きですよ」と言ったところ、「はぁ?お前、とっと耳鼻科行ってこいよ」と罵倒されたことがあったんです…(T 。T)。というか、そういうやり取りが当たり前のような世界でした(たまたま行った所が悪かったんでしょうねぇ…)。
元来気が弱いので、それ以来いわゆるマニアと呼ばれる人とは距離を置くようになってしまいまして、そのトラウマからこういう表現が出ただけです。もし、お読みになった方がお気を悪くされていましたら、大変申し訳ありません。
「自分の耳を信じる」という事自体は、誰もが当たり前のようにしていることだと思うのですが、同時に価値観の多様性、平たく言えば好みというものも人の数だけあると思います。その多様性を受け入れることも自分の音楽の幅を広げてくれるものだと思うのですが、ただ、私個人が唯我独尊・喧嘩上等タイプの方の主調が少々苦手なだけです。
一方、ウォンさんのようにアーティストさんが自分の音をどうにか届けたいと試行錯誤される中で「えーい!そのマイク、俺に貸せ!!」みたいな感じで、エンジニアさんよりも先に動き出してしまうというのは全然アリだと思うんです(笑)。だから、豊永さんのような技術者さんやレコーディングエンジニアさんで一緒に理想の音を探そうとしてくださる方は、何物にも代えがたい宝物だと思います。
あと、肩書き上「エンジニア」と呼ばれる方も、私の中では間違いなくアーティストだと思っています。その方の耳と経験が自分の理想の音に近づけて行ってくださるわけですから、その作業の過程に創造という要素は欠かせないです。アシスタントさんでもチーフでも、徹夜徹夜の天然トランス状態でも頑張ってくださる姿は、楽器に向きあう演奏家と何ら変わらないと思います。そういう方だと「え、ここに58を使うの?!」というような奇想天外な発想が生まれてきて、それが見事に答えを出してくれたり…。
また、自分が手に持つマイクが「こういうマイクが欲しいなぁ」という誰かの希望が形になったものと思うと、ポンとお金を出して買うだけでは済まないですね。そういうマイクが生まれてきたということだけでも感謝しないといけないと思います。ハンダ付けに全神経を注ぐというのは、自分でバランスケーブルを作ったことがあるだけでも、十分わかります。そういう思いが込められたマイクは幸せモノですね。
マイク貸出のお話、ただの通りがかりの人間にまでご丁寧にありがとうございます。そういう機会が出てきた時には是非お願いしたいと思います。どうせならいい機材に触れるときのほうがいいですからね。ありがとうございます。
長文にて失礼しました。ウォンさん、そろそろこのスレッドの締めの言葉をお願いしますw。このままでは多くのファンの方がコメントを書きづらいような気がしますので(笑)。
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No.1466 投稿者:ウォンウィンツァン 投稿日:2011年11月13日 (日) 09時23分 |
Neumannさん
ははは、すいません、大好きな話題だけに盛り上がってしまいました。 とかくこの世界に入り込んでいる人はコミュニケーションスキルや人間性に、たた難がありがちですよね。www とはいえ、結局は独善と言うか、自分が良いと思ったものしか無いのもこの世界です。 その意味での「俺の耳と理論が唯一正論」に共感しました。(気を悪くなんて全然ないです。むしろニヤニヤです。) 私も元来気が弱いので、www、エンジニアからマイクを取り上げるようなトラブルを起こさないために、インディーズを立ち上げて殿様になっちゃいました。www とはいえ、CDを作って販売するぐらいですから「人が聴いてどうなの」ということも考えねばなりません。 豊永さんを始め、心置きなく話し合える友人たちからのサゼッションは、何ものにも代えがたい、大切な客観的意見です。 私たちは定まらない客観性と主観性の両極を横断しながら、「オーディエンスに自分の音楽をどう聴いてもらいのか」を求め続けることを許された、果報者です。 ではでは、いつかお会いできる日を楽しみにしています。 その時は録音談義、とことん楽しみたいですね、、、有難う御座いました。
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