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スッポン物語 |
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(1631)投稿日:2003年04月07日 (月) 18時38分
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まずは、登場人物から紹介しましょう。 亜彦:韓国語の勉強をしているが、実経験がないのでネイティブな表現にやや疎い日本人。 진한:日本に留学したこともあり、日韓両国語に、ある程度詳しい韓国人。 獨覺翁:相当な年寄りであることだけはわかるが、他は正体不明の人物(ろくでもない性格の持ち主のようだ)
さて、誤解を避けるために、一人だけ少し詳しい人物紹介をしておこう。 ‘亜彦’...これは、かつてのnamu3のペンネーム......とは言っても作家ではなく、某市の地区公民館に主事として勤めたとき、その公民館の正式の名称がやたらと長いのを苦々しく思って大省略をした館報(公民館新聞)の記者名。 「アサヒ」の「ア」、「大平山」の「オ」、「公民館」の「コ」⇒「アヒコ」⇒「亜彦」
メンドクサイから全部紹介しよう。
‘獨覺翁’...亜彦が老いぼれた姿であり、その頑迷固陋さから「自分が納得するまでは納得しない」...そして、寒い寒いギャグを頻発する。
진한...日本語にかかわりのある、複数の韓国人の総合・分析的キャラクター。 名前の由来は、彼らの中の‘沙悟浄’的存在、姓は『돈』名は『진한』......これ以上の説明は平にご容赦。
ひところ有名だった韓国映画「八月のクリスマス」を思い出した人もいるでしょう。そして、そのモジリだなと思ったでしょう。
正解です。でも、その意味は??
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(1650)投稿日 : 2003年05月05日 (月) 09時39分
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亜彦:これは難しい単語が多すぎて手のつけようがないな。 진한:そうですか?亜彦さんには簡単な文だと思ったんでけど... 亜彦:とんでもない。買いかぶらないでよ。 진한:カイカブラナイ?... それ、どういう意味ですか? 亜彦:う〜ん、「買いかぶる」という言葉があるんだが、韓国語ではなんと言うのかな?<辞書を引きながら> ...(실제보다) 높이 평가하다....そうか。じゃあ、진한 씨, 저를 실제보다 높이 평가하지 마세요! 진한:そんなことないですよ。亜彦さんの実力は高いですよ。
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□/namu3
(1651)投稿日 : 2003年05月05日 (月) 09時42分
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獨覺翁:ところで、진한君、その『買いかぶる』じゃが、韓国で普段"실제보다 높이 평가하다"と言うのかい。 진한:そうですね。意味はわかりますが、一般的にはあまり使われないようですね。それよりも...... 獨覺翁:"과대평가"だとか...... 진한:そうそう、その表現が多いですね。ネイティブ度五つ星(☆☆☆☆☆)ですね。 亜彦:ご老体、どうしてそんな言葉、知ってるんですか? 獨覺翁:そりゃあ君、わしには強力な「サポーター」がついておるからのう。 亜彦:「サポーター」?? 獨覺翁:いやいや、「サポーター」なんてものじゃない。わしにとっては『救いの女神』のようなお人じゃよ。 |
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□/namu3
(1652)投稿日 : 2003年05月05日 (月) 09時46分
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その時、弟子の申すよう 弟子:師、戻り逝かれませば、何を頼りに道を励まん。。。 釈尊、のたまわく、 釈尊:自燈明・法燈明。 獨覺翁:の「寒い八月」:吾、神仏を信ずるも、神仏に頼らず。いわんや、サポーターにおいておや...喝!! |
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□/namu3
(1653)投稿日 : 2003年05月05日 (月) 09時49分
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亜彦:爺さん、さっきから、わけのわからないことをブツブツ言ってるけど、何を言ってるの? 獨覺翁:‘ジイサン’とはまた失礼な! 神仏を崇びて神仏を頼らず。(宮本武蔵) 善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや、『歎異抄』(唯円) 喝=(2)禅宗で、指導者が修行者を叱ったり導いたりする手段として大声を出すこと。また、その際に言う語。 の『八月』じゃよ。 亜彦:その『八月』というのが全然わからないんだけど... 獨覺翁:そりゃ〜、その...『木曾節』というか... 亜彦:『木曾節』...??? |
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□/namu3
(1654)投稿日 : 2003年05月05日 (月) 09時52分
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獨覺翁:夏でも寒い、ヨイヨイヨイ。 진한:あっ、なるほど。 亜彦:??......
嘆かわしいことに、韓国人のほうが、日本人より「日本通」のようです。 |
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□/namu3
(1655)投稿日 : 2003年05月05日 (月) 09時54分
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亜彦:八月は夏だって誰でもわかりますが、爺さんの話と「寒い八月」となんの関係があるんですか? 獨覺翁:진한君はわかるかな? 진한:さあ、영감님のおっしゃることは難しくて、手が出せませんよ。 獨覺翁:ほほう、“영감님”ときたか。さすが"동방예의지국"じゃのう。 亜彦:僕は"동방화촉"なら知ってますけど...... 獨覺翁:亜彦君は、変な言葉には詳しいのう...
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□/namu3
(1656)投稿日 : 2003年05月05日 (月) 09時56分
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獨覺翁:八月のことを韓国語で言えば?....... 亜彦:팔월でしょう? 獨覺翁:そうじゃ。発音の下手な日本人が言うと『パロる』... 亜彦:えっ?あっ、パロディーすることを「パロる」といって「팔월」とひっかけたのですか。聞き手が興ざめして『サブ〜!』というから「寒い八月」......フーン... 진한:あっ、そうか〜、アッハッハッハ
獨覺翁:おいおい、亜彦君、どうして儂(わし)の頭をジロジロと眺めるのかい?? |
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(1657)投稿日 : 2003年05月10日 (土) 09時41分
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亜彦:(あわてて)いや...その...なんでもありません。 ところで、獨覺先生、先生がよくつぶやいている「自燈明・法燈明」とは、いったい、なんのことですか? 獨覺翁:ああ、それはお釈迦様がお亡くなりになるときに弟子に残した言葉なんじゃが... 難しい話は抜きにして、鷲はな(鷲??「儂(わし=おれ・自分)」??...コンドルじゃないの??」 これを、ワシの韓国語学習に当てはめて考えているのじゃよ。 亜彦:はあ、それで? 獨覺翁:「燈明」とは「ともしび」、つまり、「拠り所:頼みにする事柄」という意味でな。 亜彦:では、「自」とか「法」とかは何ですか? |
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□/namu3
(1658)投稿日 : 2003年05月12日 (月) 07時42分
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> ところで、獨覺先生、先生がよくつぶやいている「自燈明・法燈明」とは、いったい、なんおことですか?..[何のことですか?]
獨覺翁:まず『法』とは、『真理(仏教的な)』つまり、韓国語学習にあてはめれば、『本物の韓国語』ということじゃな。 亜彦:えっ?韓国語にも『本物』や『偽物』があるんですか? 獨覺翁:そりゃ君、大根じゃよ。 亜彦:大根??? 獨覺翁:いや、人参だったかな??
............またまた、獨覺老人の自己韜晦が始まったようです。........
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□/namu3
(1659)投稿日 : 2003年05月21日 (水) 20時58分
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진한:「馬の飯」とも言いますね。 獨覺翁:そう、'말밥'(馬の飯)は'당근'(人参)、つまり'당연'(当然:当たり前)をもじった「駄洒落」とでもいうべきかな? 亜彦:はあ...それで、韓国語にも「本物」「偽物」があるとおっしゃいますが、どんなのが「偽物の韓国語」なのですか? 獨覺翁:「本物」の中にも「本物」と「偽物」があり、「偽物」の中にも「本物」と「偽物」があるのじゃが......
ますます、わけがわからなくなりました。 |
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□/namu3
(1660)投稿日 : 2003年05月21日 (水) 21時00分
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>[721] >A:오토바이 사야 해 말아야 해? >オートバイを買うべきか、買わないべきか?・・・・・・この日本語おかしいですか? 獨覺翁:これぞまさしく、「偽中の真・真中の偽」の好例じゃな。 亜彦:それは、どういうことですか? 獨覺翁:うむ、「買わないべき」と言うか、言わないか...いろんな人に訊いてみたらどうじゃろう。ある人は「言える」といい、またある人は「おかしい」と言うであろう。 韓国語も同様じゃろう。つまり言語とはそんなもんじゃなかろうかのう。
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□/namu3
(1661)投稿日 : 2003年05月21日 (水) 21時01分
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> 亜彦:[733]で、namu3は何を言ってるんでしょうね? > 獨覺翁:あいつも支離滅裂な男じゃからな。ま、なにか落ち込んでいるのじゃろうて。 |
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□/namu3
(1662)投稿日 : 2003年05月21日 (水) 21時03分
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獨覺翁:[735]어떤 아저씨가 도끼로 나무를 쿵쿵 찧고 있었어요.のことじゃがのう。 亜彦:??? 獨覺翁:どう考えても’찧다’は変じゃの。あれはやっぱり’찍다’のミス(入力・印刷)だと思うよ。 亜彦:でも、有名な本に書いてあったのでしょう? 獨覺翁:うむ。しかし、どんなに優秀な書籍でも『完璧』とはいえないのじゃでな。『誤り(「法」にかなわぬ部分)』というものは必ずあるものじゃ。 亜彦:また『法』ですか。いつか「法燈明(法を拠り所にせよ。)」とおっしゃいましたが、どんなメディア(学習媒体)も完璧ではないとすれば、我々学習者は、どうすればいいのでしょう? 獨覺翁:だから「自燈明」が大切になってくるのじゃよ。 亜彦:それは、どういう意味ですか? 獨覺翁:うん、それは、また今度な……
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(1663)投稿日 : 2003年05月21日 (水) 21時03分
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獨覺翁:「自燈明」の前に[739]엎친데 겹친다のことじゃがのう。 亜彦:辞書などには'엎친 데 덮친다'しかありませんね。 獨覺翁:そうなんじゃよ......じゃがな、ワシは以前これを目にしたことがあるような気がするんじゃ。 namu3が訊いてきたところによると'겹친다'を使うという人もあり、聞いたことがないという人もあるようじゃ。 亜彦:それでは話にならないですよ!! 獨覺翁:うむ。もうすこし多くの人に訊いて見なければならんのだが...... これはワシの個人的見解じゃが、 もともと'덮친다'だったのが、誰かがうっかり勘違いして'겹친다'と言った。 それが次第に伝わって、'엎친 데 겹친다'と言う人いる。 亜彦:そんなことってあるのですか? 獨覺翁:あたりまえじゃよ。もともと『法』とは、そういうものじゃ。
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(1665)投稿日 : 2003年06月10日 (火) 12時55分
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獨覺翁:久しぶりじゃのう。 亜彦:ご老体、今まで何処に雲隠れしてたんですか? 獨覺翁:何を言うか。ワシはいつもお前のそばにいるじゃないか。守護神のように...... 亜彦:(チェッ、何が守護神だ。疫病神のくせに。) 獨覺翁:何か言ったか? 亜彦:いや、なんにも......ところで、今日はなんの話ですか。 獨覺翁:きまっとるじゃないか。「法燈明・自燈明」じゃよ。 亜彦:はい。 獨覺翁:[832]の書き込みを一部再掲しよう。 ×Report가 모두 날라 갔잖아.ではなくて、 ⇒正しくは Report가 모두 날아 갔잖아. だったんですね。 この「正しくは」が、ほんとに「正しい」のかどうか。もちろん学問的(現在の)には正しいのだが... ネット検索では圧倒的に「날라가다」が多い現状では、もはや「正誤逆転」の時期がきているのかもな。 亜彦:なんだか、よくわかりませんけど… では、私たちは実際にどちらを使えばいいんでしょう? 獨覺翁:勝手にしなさい。 亜彦:そんな殺生な!! 獨覺翁:これ即ち「自燈明」である。
......ご老体は、そう言いながら居眠りをはじめました。乞う次回 |
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□/namu3
(1666)投稿日 : 2003年06月11日 (水) 16時14分
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亜彦:「自燈明」って何ですか? 獨覺翁:それはまあ、後回しにして、亜彦君は「見られます・来られます」と言うかね。 それとも「見れます・来れます」族かな? 亜彦:「見れます・来れます」じゃないんですか? 獨覺翁:やはり若いのう。今のところ文法的には「見られます・来られます」が正しいのじゃよ。 진한:あ、それ聞いたことがあります。「ラ抜き言葉」というんでしょう? 獨覺翁:ほう、よく知ってるのう。ところで진한君、「空を飛ぶ鳥のように」を、 하늘을 나는 새처럼と言えばいいのかな? 진한:えっ?하늘을 나는ですか? ぼくは하늘을 날으는と言っているようですが...... 獨覺翁:날다(飛ぶ)のようなㄹ語幹の用言はㅅ・ㅂ・오・ㄴの前ではㄹパッチムが脱落するから、正しくは 動詞・存在詞の現在連体形語尾는が付くときは나는となるはずだがなあ。 진한:う〜ん、そうですね。でも、やっぱり나는だと「私は」のような感じがして......... 韓国語は難しくて、わかりません。 獨覺翁:亜彦:おいおい!!
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