| [43] ときめきの使者 |
- アンジェラ - 2009年06月09日 (火) 22時02分
≪WIND風 Gパネの続編!≫ 題:パネルでポン 天界からの訪問者 《プロローグ》 フリルがおばばをたおし、再びホップルスに平和がおとずれた。 妖精や動物たちは毎日を自由に過ごした。 それから1年が過ぎた・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ここはホップルスのはるか上空にある【天空の世界】。 そこにある1人の男の子が大空を自由に飛びまわっていた。 ?「ふぅ、やはり大空を飛びまわるのは気持ちいいな」 彼が天空の世界へ戻ろうとしたとき、世界の上空から急にまばゆい光が辺りを照らした。 ?「うわ、なんだこの光は!?」 その光の中から、3人の女神が現れた。 女神1「おーっほっほっほ。この世のすべてをわたくしたちのものにするときがついにきたわ」 女神2「それではまず、この世界にいるという【神竜(シンリュウ)】をいただきましょうか」 ?「な、なんだと!」 すると3人の女神が、天空の世界を荒らし始めた。 そこへ、天空の世界の守護神【神竜】が現れた。 女神3「コーデリア姉様(女神1)、神竜があらわれたよ」 やっぱコーデリアかよ・・・しかも新たにおまけが2人もいるし・・・ コーデリア「ベルギウス(女神2)、マクサ(女神3)、一気に魔法でやっちまうよ!」 ?「そうはさせるか!」 彼は右手に雷の剣、左手に風の剣を持ち3人の女神に挑む。 コーデリア「なんだいあのガキは?ベルギウス。やっておしまい!」 ベルギウスの魔法が彼を襲う。 ?「遅い!」 彼はベルギウスの魔法をよけながら3人の女神のもとへ近づく。 ベルギウス「くっ、ちょこまかと!」 コーデリア「マクサ!あんたもあのガキをやりな!」 マクサ「あいよ!」 2つの魔法が彼を襲う。 ?「くっ、さすがに2つの魔法はきつい・・・」 コーデリア「これでおしまいだよ!」 ?「しまった!」 コーデリアの魔法が彼に直撃。しかし、彼はなんとか天空の世界へ逃れた。 それから間もなく、神竜は3人の女神の手におちてしまった。 あやつられた神竜のひたいから黒い石のようなものが浮かび上がった。 ?「くっ・・・し・・・神竜・・・が・・・」 それから3人の女神は神竜をすべてを破壊しつくす【死竜・デスザウラー】にしてしまった。 コーデリア「さぁデスザウラー、おまえの力を見せておやり!」 デスザウラー「グオォォォォォォォォォォォォォッ!!!」 みるみるうちに雷雲が天空の世界を覆ってゆく。 世界中から人々の悲鳴があがる。 ?「なんだこれは」 次の瞬間、無数の雷が天空の世界を襲った。 ?「うわ〜っ!」 今の雷の衝撃で彼は天空の世界から振り落とされてしまった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 それから3日後・・・ ここはホップルス。 女の子「ふんふんふん♪」 1人の女の子が家から外へ遊びに出かけようとしたとき、彼女は誰かが倒れているのに気づいた。 女の子「誰かしら?」 女の子は倒れている人のところへ行ってみた。 その人はひどい傷を負っていた。 ?「う・・・・・・・・・・・・・・」 女の子「まだ生きているわ・・・急いで家へ連れて行って手当てしなくちゃ・・・」 第1章へ続く・・・ 《第1章 旅立ちの時》 ?「・・・・・うっ・・・・・」 彼は目を覚ました。 女の子「よかった。気がついたのね」 その時、彼の頭の上に何かが飛び乗った。 ?「うわ、なんだこれは?」」 女の子「ごめんなさい、その子は【羊のスージー】よ」 これで女の子が誰かなんて分かったも同然だな。 女の子「スージー、早く下りなさい」 スージー「・・・・・・・・・・・」 スージーは彼の頭から下りた。 彼は女の子のベッドの上で横になっていた。 ?「君が俺を?」 女の子「ええ。それにしてもびっくりしたわ。あなたを見つけた時ひどい重症を負っていたんだもの」 ?「そうだったのか・・・ひとまず礼を言おう。俺は【アキラ】。君は?ここはどこなんだ?」 女の子「私は、【風の妖精・ソフィア】よ。ここは【風の世界】よ。」 アキラは家の外を覘いてみた。 あたり一面に白い雲が浮いている。 アキラは雷の衝撃で、風の世界に落ちてしまったということに気づいた。 アキラ「風の世界ということはここはホップルスなのか?」 ソフィア「それはそうだけど・・・どういうことなの?」 アキラ「俺は天空の世界の者だ」 ソフィア「天空の世界?聞いたことがないわ」 アキラ「知らないのも無理はない。天空の世界はこのホップルスよりはるか上空にある」 ソフィア「じゃあ、あなたはその天空の世界から落ちてきたの?」 アキラはソフィアから質問を受けるとうなずいた。 ソフィア「なぜ?」 アキラ「少し前のことだ・・・・・天空の世界に3人の女神がやって来た」 どこかで聞いたようなせりふだな・・・ アキラ「その女神たちはすべてを自分たちの物にしようと天空の世界の守護神・神竜(シンリュウ)をあやつりの魔法であやつろうとたくらんでいた」 アキラ「俺は彼女らのたくらみを阻止すべく3人の女神に勝負を挑んだ」 ソフィア「それからどうなったの?」 アキラ「俺は彼女らの魔法に敗れ、神竜を奪われてしまった・・・」 アキラ「そして彼女らは神竜をすべてを破壊しつくす【死竜・デスザウラー】にした」 その時、ホップルスの上空に異変が起きた。 ソフィア「あれは・・・雷雲?」 その直後、ホップルスに無数の雷が落ちた。 ソフィア「きゃっ!」 アキラ「あれは、あの時と同じ・・・」 ソフィア「なんですって!」 アキラ「こうしてはおれん」 アキラはソフィアのベッドから立ち上がった。 ソフィア「まだ寝ていなきゃだめよ」 アキラ「もう大丈夫だ。傷は治っている」 ソフィアはアキラの体を見た。たしかに傷は治っていた。 ソフィア(どうして?) アキラ「世話になったな。俺はもう行く」 ソフィア「待って」 アキラ「なんだ?」 ソフィア「私も行くわ」 アキラ「・・・・・。命を落としかねんぞ。それでも行くのか?」 ソフィア「ホップルスがたいへんだっていうのに、指をくわえてみていられないわ!」 アキラ「わかった」 アキラは2本の剣を手に取った。 アキラ「ソフィア、ここから1番近い世界はどこだ?」 ソフィア「【炎の世界】よ」 アキラ「よし、まずはそこへ行くぞ!」 ソフィア「スージー、留守番お願いね」 スージーはうなずいた。 アキラたちは虹の橋を渡り、炎の世界へと向かった。 第2章へ続く・・・ 《第2章 豪火炎上》 彼らが炎の世界に近ずくにつれてだんだんと気温が高くなってきた。 アキラ「あれが炎の世界か。あの世界には誰がいるんだ?」 ソフィア「【炎の妖精・レイア】よ」 その時、炎の世界から大きな爆発音が響いた。 DOOOOON!!! ソフィア「なに?」 アキラ「とにかく急ぐぞ!」 彼らが炎の世界に着いた時、そこはもう瓦礫(がれき)の山と化していた。 ソフィア「ひどい・・・・・一体誰が・・・・・」 アキラは瓦礫の近くに女の子がいることに気づいた。 アキラ「あれは・・・?」 その女の子はなにか大きな物を持っていた。 ソフィア「レイアだわ!」 ソフィアはレイアに声をかけた。 ソフィア「レイアーっ!」 レイアが彼らの方を振り向くと、持っていた大きな物をソフィアに向けた。 アキラ「ソフィア!伏せろ!」 ソフィア「え?」 レイアは大きな物から何かを発砲した。 ソフィア「きゃっ!」 ソフィアはなんとか避けた。 アキラ「あれはバズーカだったのか」 その時ソフィアはレイアのひたいに黒い石のような物があることに気づいた。 ソフィア「レイア、どうして?」 レイア「・・・・・・・・・・」 アキラ「ソフィア、早くレイアから離れろ!彼女は今、誰かにあやつられている!」 ソフィアはアキラのもとへ戻った。 アキラ「ソフィア、レイアのひたいに黒い石のような物があったか?」 ソフィア「ええ、あったわ。あれは一体?」 アキラ「あれが【あやつりの魔法の正体】だ。あれを破壊すればレイアは元に戻る」 ソフィア「分かったわ。でもどうやって?」 アキラ「魔法なら確実に破壊できる」 その時、1発の砲弾がアキラたちに飛んできた。 アキラたちは砲弾を避けた。 ソフィア「あのバズーカはやっかいね。一気に接近しましょ」 アキラ「なるほど。よし、行くぞ!」 アキラたちは飛んでくる砲弾を避けながらレイアに接近してゆく。 レイア「・・・・・・・・・・」 次の瞬間、アキラたちの足元から炎が吹き上げた。 アキラ「なんだこれは」 ソフィア「レイアの魔法よ。気をつけて!」 レイアの周りを炎が覆ってゆく。 アキラ「炎で身を隠した?」 ソフィア「あれじゃ接近できない」 アキラ「ならば魔法でかき消すのみ!」 アキラ「【つむじ風!】」 アキラが放った竜巻はレイアを覆っていた炎をかき消した。 しかし、レイアにひるみはない。 レイアからの魔法攻撃が再びアキラたちを襲う。 アキラ「くっ、ならば!」 ソフィア「どうする気なの?」 アキラ「レイアの魔法を利用する!」 ソフィア「どうやって?」 アキラ「こうするのさ、風よ!」 アキラが放った風がレイアの魔法をつらぬいた。 アキラの魔法は炎をまとった不死鳥と化し、レイアの魔法を次々とかき消してゆく。 アキラ「ゆけっ、【飛炎(ひえん)!】」 レイア「!?」 飛炎はレイアのひたいにあった黒い石を破壊した。 その直後飛炎は風とともに消えた。 レイア「あれ?俺何してたんだ?」 レイアは正気に戻った。 アキラ「どうやら正気に戻ったようだな」 レイア「あんたは?」 ソフィア「彼は天空の世界のアキラよ」 レイア「ソフィアじゃねーか。なんでここに?それに天空の世界ってどこにあるんだ?」 アキラ「ここからはるか上空にある」 アキラはこれまでの出来事をレイアに話した。 レイア「そうだったのか・・・」 ソフィア「レイア、なぜあやつりの魔法にかかってしまったの?」 レイア「よく分かんないんだけど・・・雷雲が空を覆った直後に雷に撃たれたんだ。それからはよく覚えてないんだ」 アキラ「なるほど。あの雷に撃たれるとあやつられてしまうということか」 ソフィア「それじゃ他の世界のみんなもあやつられてる可能性があるわ。急ぎましょ!」 アキラたちは虹の橋を渡り始めた。 ソフィア「そういえば、アキラはどうしてレイアがあやつられているって分かったの?」 アキラ「レイアがソフィアに向かってバズーカを撃った時、一目で分かった」 レイア「なにーっ!俺はそんなことをしてしまったのか!?」 レイア「すまんソフィア!許してくれ〜っ」 ソフィア「そこまでしなくてもいいよ・・・」 アキラ「ここから1番近い世界はどこだ?」 レイア「ここからなら【水の世界】が1番近いぜ」 ソフィア「とにかく急ぎましょう」 第3章へ続く・・・ 《第3章 奇襲》 アキラ「そろそろ水の世界のようだな」 アキラたちは水の世界のすぐそこまで来ていた。 アキラ「そういえば、水の世界には誰がいるんだ?」 ソフィア「【水の妖精・セシル】よ」 アキラたちは水の世界にたどり着いた。しかし、水の世界に人の気配はなかった。 レイア「あれ、おかしいな?なんでここには誰もいないんだ?」 その時、どこからともなく笑い声が聞こえてきた。 ?「ヒッヒッヒッ」 ソフィア「誰?」 すると、水の中から魔物が現れた。 アキラ「魔物か?」 魔物A「ヒッヒッヒッ、お前らが何をしにここへ来たかは知らねーが、お前らを俺たちの餌食にしてやる!」 次の瞬間、水の中から数十匹の魔物が現れた。 魔物B「ヤローども、かかれー!」 数十匹の魔物が一斉に飛びかかってきた。 アキラ「問答無用ということか」 レイア「来るぞ!」 魔物たちがアキラたちに牙をむく。 アキラ「つむじ風!」 アキラが放った竜巻が魔物たちを振り払う。 しかし、魔物たちにひるみはない。 アキラ「くっ」 ソフィア「任せて!【サンダーボルト!】」 ソフィアが放った雷が魔物たちに直撃した。 魔物たち「アギヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」 魔物たちは次々と倒れていく。 レイア「よし、俺もいくぜ!」 レイア「【インフェルノ!】」 レイアの炎が魔物たちを焼き払う。 アキラ「ソフィア、【合体魔法】を使う!」 ソフィア「どうすればいいの?」 アキラ「魔法を同時に放ち、それをぶつければいい!」 ソフィア「分かったわ!」 アキラ「つむじ風!」/ソフィア「サンダーボルト!」 アキラの竜巻にソフィアの雷が加わると電気の竜巻が起こった。 アキラ/ソフィア「【ライジングストーム!!】」 電気の竜巻は次々と魔物たちをなぎ倒してゆく。 レイア「すんげ〜」 魔物C「つ、強すぎる・・・このままじゃぁ殺される・・・に、逃げろー!」 魔物たちは逃げ出した。 アキラは高く飛び上がり、魔物たちの前に着地した。 アキラ「待て!」 魔物D「ひぃーっ!どうか命だけはかんべんしてくれー!」 アキラ「別に、命を奪う気は無い。一つ聞きたいことがある」 魔物E「へ、へい、何でしょう?」 アキラ「この世界に妖精がいたはずだが、その妖精がどこへ行ったか知らないか?」 魔物F「ああ、その妖精ならさっき雷に撃たれて・・・あっちの方へ飛んで行きやしたぜ」 アキラ「なに、それは本当か!?」 ソフィア「あっちはたしか・・・【緑の世界】だわ!」 レイア「よし、そうと分かれば出発だ!」 アキラ「よし、行くぞ!」 ソフィア「魔物さんたち。もう悪いことをしちゃだめよ」 魔物たち「へーい、姉(あね)さん」 魔物たちは自分たちの世界へ帰っていった。 アキラたちは緑の世界へと急いだ。 第4章へ続く・・・ 《第4章 2人の強敵》 緑の世界へ行く途中、アキラはふと思った。 アキラ(なぜ、セシルは緑の世界へいったんだ?) ソフィア「アキラ、どうかしたの?」 アキラ「あ、いや、なんでもない。それより緑の世界には誰がいるんだ?」 ソフィア「【緑の妖精・リンゼ】よ」 アキラたちは緑の世界にたどり着いた。 アキラ「ここが緑の世界か・・・」 あたり一面に緑が広がっている。 次の瞬間、アキラたちに向かって魔法が飛んできた。 アキラ「これは・・・水の魔法か!」 アキラたちはその魔法を避ける。 レイア「ここにセシルがいるってことか」 今度は無数の葉がアキラたちを襲う。 ソフィア「これはリンゼの魔法!?」 レイア「じゃあリンゼもあやつられてるってことか」 アキラ「なるほど。これでようやく謎が解けた」 ソフィア「どういうことなの?」 アキラ「どうやら今はのん気に話をしている場合ではなさそうだな」 魔法が次々とアキラたちを襲う。 アキラ「これではきりが無い。一気に接近するしか方法は無いな」 レイア「でもこれじゃぁどこにセシルたちがいるか分かんないよ」 木々が視界をさえぎっている。 アキラ「飛んできた魔法に突っ込んでいけば彼女らのもとへたどり着ける」 レイア「それってまさか・・・おいちょっと待て!俺たちに死ねって言いてぇのかてめぇ!」 レイアは激怒した。 ソフィア(ま、まずい!) レイア「ええいもう面倒だ!一気に魔法で焼き払ってやる!!!」 レイアは自棄(やけ)になってしまった。 ソフィア「わーっ!やめてレイアーっ!」 ソフィアの絶叫はレイアの魔法にかき消された。 レイア「【ヴォルケーノ!】」 レイアが魔法を放った瞬間、地面が揺れ始めた。 アキラ「うわ、なんだこれは!」 次の瞬間、レイアの足元からマグマが吹き上げた。 アキラ/ソフィア「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 緑の世界は一瞬で焼け野原と化した。 無論、アキラたちは黒コゲになった。 アキラ「ゴホッゴホッ。レイア・・・・・お前・・・ちょっ・・・と・・・やりすぎ・・・・だろ・・・」 レイア「ごめん、つい自棄になっちまったもんで・・・あははは・・・・・」 レイア「まぁ、これでセシルたちがどこにいるかも分かるからいいじゃん」 ソフィア「アキラ、レイア!危ない!」 次の瞬間、アキラたちの真上から大きな物を持った青い髪の女の子が襲いかかって来た。 アキラとレイアはそれを避ける。 ドーン!(大きな物が地面に落下した時の音) アキラ「ブレードか!」 今度は、短剣を持った茶色い髪の女の子がアキラに斬りかかる。 アキラ「おっと!」 アキラは後退しながら女の子の攻撃を避ける。 レイア「やめろ!セシル!リンゼ!」 ソフィア「アキラ、伏せて!」 ソフィア「サンダーボルト!」 ソフィアの雷がセシルたちを襲う。 セシル/リンゼ「・・・・・・・・・・」 セシルたちはソフィアの魔法を避けた。 レイア「なに!」 再びセシルとリンゼの魔法がアキラたちを襲う。 アキラ「今だ!風よ!」 アキラの放った魔法がセシルの魔法をつらぬき、水をまとった獅子と化した。 アキラ「ゆけっ、【清獅(しし)!】」 清獅はリンゼの魔法をかき消し、セシルたちに近ずく。 そして 清獅の爪がセシルたちのひたいについた黒い石を破壊した。 清獅は普通の水に戻り地中へと姿を消した。 セシル「あら・・・私は何を?」 リンゼ「あれ、ソフィアにレイアにセシルだよね。どうしたの?」 セシルとリンゼは正気に戻った。 セシル「あら、そちらの方は?」 アキラたちはこれまでのことをセシルたちに話した。 リンゼ「そうだったんだ・・・で、ここはどこ?」 リンゼは焼け野原(緑の世界)を見渡した。 アキラ/レイア「あ」 ソフィア「ちょっと言い辛いんだけど・・・ここ・・・緑の世界なの」 リンゼ「@:+?>}=(|¥!」 ソフィア「アキラ、そういえばさっき謎が解けたって言ってたけど・・・その謎って何?」 レイア「それって、なんでここにセシルが来たかってことか?」 アキラ「ああ」 アキラは自分の考えをソフィアたちに話した。 アキラ「彼女らをあやつっていた何者かが俺たちの行く手をはばもうとセシルをここへ誘導したんだ」 レイア「確かに2人もいれば戦闘もやっかいになってくるしな」 ソフィア「ちょっとまって、そうだとすると私たちは誰かに監視されてるってことでしょ?」 アキラ「そうなるな」 リンゼ「うう、緑の世界が・・・」 セシル「とにかく急ぎましょ。ここからなら【氷の世界】が一番近いわ」 アキラたちは虹の橋を渡り、氷の世界へと急いだ。 第5章へ続く・・・ 《第5章 強風上昇》 リンゼ「ううううううううううううううう」(涙) レイア「リンゼ、ほんとごめん!ホップルスが平和に戻ったら緑の世界を元に戻すの手伝うから」 アキラ「俺も手伝おう」 ソフィア「私も手伝うわ」 セシル「私も」 リンゼ「本当に?」 アキラ「ああ、約束する」 リンゼ「じゃ、約束だよ!」 アキラたちは氷の世界にたどり着いた。 あたり一面に氷山がそびえ雪が降る。 アキラ「何だ、この白くて冷たい物は?」 ソフィア「あなた雪を知らないの?」 アキラ「天空の世界は雲より上にあるからな。それに天空の世界はいつも晴れだ」 アキラ「そういえば、ここには誰がいるんだ?」 セシル「ここには【氷の妖精・ティンク】がいるわ」 その時どこからともなく地響きのような音が聞こえてきた。 ゴォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!(地響きのような音) リンゼ「ねえ、何か音がしない?」 その音はだんだんと大きくなってくる。 次第に地面も揺れてきた。 セシル「なんだかとても嫌な予感がするわ・・・」 アキラ「どうやらその予感とやらは大当たりのようだ」 その時アキラは氷山の頂上から人の気配を感じた。 アキラ(あれは・・・?) ソフィアたちはアキラが見上げた所を見た。 ソフィア「あれは・・・・・な、雪崩よ!」 アキラ/レイア/セシル/リンゼ「!!!!!!!!!!!!!!!」 リンゼ「今からじゃ避けきれない!」 アキラ「こうなったら・・・」 アキラ「つむじ風!」 アキラが放った竜巻は雪崩を吹き飛ばした。 ド―ン!(雪崩を吹き飛ばした時の音) レイア「ふぅ、助かった・・・」 ソフィア「上を見てくるわ」 ソフィアは雲に乗り、氷山の頂上へ向かった。 ソフィアが氷山の頂上についた頃には誰もいなかった。 ソフィア(おかしい、魔法による傷があるのに人の影すら無いなんて・・・それに、これはティンクの魔法じゃない・・・) その頃アキラたちは、ソフィアが戻って来るのを待っていた。 リンゼ「ソフィア大丈夫かな?」 次の瞬間、リンゼの背後から氷の針が飛んできた。 リンゼ「うわ!」 リンゼは飛んできた氷の針を避けた。 セシル「今のはティンクの魔法?みんな、気をつけて!」 その時、アキラの真上から小さな女の子が襲いかかって来た。 アキラはすぐにその場から離れ、女の子の攻撃をかわした。 その女の子は両腕に爪のような物をつけていた。 セシル「ティンク、やめて!」 ティンク「・・・・・・・・・・」 アキラ「やはり、あやつられているようだな」 ティンクの魔法がアキラたちを襲う。 アキラたちは飛んできた魔法を避ける。 リンゼ「もう、怒ったよ!」 リンゼ「【リーフスラッシュ!】」 リンゼが放った魔法はティンクに向かって飛んでゆく。 ティンク「・・・・・・・・・・」 ティンクは両腕の爪で、リンゼが放った葉を切り裂く。 リンゼ「そんな・・・」 セシル「ティンクすっご〜い!」 レイア「関心している場合か!」 リンゼ「そうだ!アキラとソフィアがやったっていう合体魔法を使ってみようよ」 セシル「それはいい考えね」 アキラ「よし、行くぞ!」 アキラたちは一斉に魔法を放った。 アキラ「つむじ風!」/レイア「インフェルノ!」/セシル「【バブル!】」/リンゼ「リーフスラッシュ!」 レイアとセシルの魔法が水蒸気を生み、それがアキラの竜巻をさらに強くした。 アキラ/レイア/セシル/リンゼ「【ハイパーリーフトルネード!!!!】」 巨大な竜巻がティンクを襲う。 ティンク「!!!!!」 ティンクは氷の世界よりはるか上空に吹き飛ばされた。 その頃ソフィアは・・・ ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!(竜巻の音) ソフィア「きゃーっ!なんなのよこの風は!」 その時ソフィアはティンクが吹き飛ばされているのを目撃した。 ソフィア「今のは・・・・・ティンク?」 竜巻がおさまるとソフィアが戻って来た。 ソフィア「なんだったの、今の強風は?」 アキラ/レイア/セシル/リンゼ(ま、まずい!) セシル「さ、さぁ・・・・・」 リンゼ「なんだったんだろうね、あははははは・・・・・・・・・・・」 レイア「ん?ありゃなんだ?」 レイアが指した方向にティンクがいた。 ティンクは竜巻の影響でどこかへ飛んで行った。 アキラ「あんな所にいたのか・・・・・」 ソフィア「とにかく追いましょ!」 リンゼ「あっちは【宝石の世界】だよ」 アキラたちは虹の橋を渡り、宝石の世界へと急いだ。 第6章へ続く・・・ 《第6章 恋って一体・・・》 アキラたちは宝石の世界にたどり着いた。 宝石で出来た山が聳(そび)え立つ。 アキラ「ここが宝石の世界か」 ソフィア「ここには【宝石の妖精・ピュア】がいるわ」 DOOOOON!(何かが落ちた音) レイア「今の音ってまさか・・・」 セシル「ティンクだわ!」 アキラたちはティンクのもとへと急いだ。 ティンクは宝石の山に頭から埋もっていた。 ティンク「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」 アキラたち「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 レイア「とにかく引っこ抜くぞ!」 アキラたちはティンクを救出した。 ティンク「プハーッ!息苦しかった!あれ、ここは?僕、何してたの?」 ティンクは正気に戻っていた。 リンゼ「よかった。正気に戻ってたんだね」 アキラたちはこれまでのことをティンクに話した。 ティンク「へぇ〜、そうだったんだ。それにしてもソフィア姉ちゃんやるぅ」 ソフィア「何が?」 ティンク「そうかそうか、【フリル】に引き続いてソフィア姉ちゃんも恋人GETか」 ソフィア/レイア/セシル/リンゼ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 アキラ「?」 ソフィア「///////」←赤面 ソフィア「え、そ、それは・・・」 レイア「やっぱりそうだったのか!」 セシル「さっきからそうだとは思っていたんだけれど・・・」 リンゼ「私たちの予想は的中してたね」 ティンク「やっぱりみんなもそう思うでしょ!」 レイア「やっぱ原点はあいつらの出会いからだな」 リンゼ「きっとその時、2人の間に恋がめばえたんだよ!」 セシル「ロマンチックねぇ〜♪」 ティンク「そして、アキラ兄ちゃんとソフィア姉ちゃんとの距離が徐々に縮まってゆく!な〜んちゃって」 話し合う4人。 ソフィア(ええーっ)(汗) なんか・・・すごい展開になってきたな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アキラ「?????????????????????????」 ソフィア「もう、いい加減にしてよ!アキラからも何か言ってよ」 アキラは言った。 アキラ「恋とはなんだ?」 妖精5人「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 レイア「お前、もしかして・・・・・・・・・・・・・・・」 セシル「恋を知らないの?」 アキラ「知らん、それに初耳だ」 アキラはきっぱりと答えた。 妖精5人「○×△α□!!?:¥−=#$%”>}「{」<@@@!!!!!」 妖精たちは今のアキラの発言を聞いて10分間固まってしまった。 リンゼ「そんな・・・恋を知らないなんて・・・」 レイア「あいつ意外に鈍感なところもあったんだな」 セシル「恋を知らない人なんて、初めて見たわ」 リンゼ「ソフィアすごいショックを受けただろうなぁ・・・」 こそこそ話し合う3人。 そこへティンクが立ち上がった。 ティンク「だったら今からアキラ兄ちゃんに恋をするってことを教えればいいんだよ!」 レイア「お、ティンクさえてるじゃん!」 リンゼ「そうすれば今度こそ2人の間に恋がめばえるわ!」 セシル「それじゃあみんな頑張りましょう!」 レイア/セシル/リンゼ/ティンク「えいえい、おーっ!」 ソフィア(何でこうなるの・・・・・・)(涙) アキラ「一体何を話しているんだ?」 アキラは理解していない様子。 その時、一筋の閃光がアキラたちを襲った。 ティンク「うわ、何?」 アキラたちは飛んできた閃光をかわした。 ティンク「あそこに誰かいるよ」 ティンクが指さした所に大きな宝石に乗った女の子がいた。 ティンク「ピュア!」 第7章へ続く・・・ 《第7章 謎の影》 アキラ「あの子がピュアか」 ピュアが両手を上げると無数の宝石が浮いた。 次の瞬間、アキラたちに無数の宝石が飛んできた。 アキラ「やはりあやつられていたのか!」 アキラたちは飛んできた宝石を避ける。 ティンク「ピュア、どうしてこんなことを?」 ピュア「・・・・・・・・・・」 レイア「今、あいつに何を言っても無駄だ」 ティンク「でも・・・」 ソフィア「とにかく、ひたいの石を壊さないと」 リンゼ「そうだね!」 アキラ「よし!行くぞ!」 アキラたちはピュアに接近してゆく。 ピュア「・・・・・・・・・・」 次の瞬間、宝石から出た無数の閃光がアキラたちを襲った。 セシル「何なの、これは?」 アキラたちは飛んでくる閃光を避ける。 アキラ「ファンネルか!」 リンゼ「これじゃあ避けるので精一杯だよ!」 レイア「くそっ!どうすればいいんだ!」 ソフィア「一旦宝石の後ろに回りましょ!」 アキラたちは宝石の影に隠れた。 アキラ「あれはやっかいだな」 セシル「なんとかして、ピュアの気を引かないとどうにもならないわ」 レイア「おとり・・・か」 ティンク「でも、それじゃ危険すぎるよ」 リンゼ「三手に別れてみたらどうかな?」 アキラ「それはいい考えだ」 ソフィア「決まりね。で、どうやって分かれるの?」 レイア/セシル/リンゼ「まず、アキラとソフィア」 3人の意見は一致した。 ソフィア「ちょ、ちょっと待・・・」 ティンク「じゃあ僕はセシル姉ちゃんと」 レイア「なら俺はリンゼとだな」 決まった。 次の瞬間、無数の閃光がアキラたちが隠れていた宝石を破壊した。 レイア「行くぞ!」 アキラたちは三手に別れ、ピュアに接近した。 ピュア「・・・・・・・・・・」 アキラ「こっちだ!」 ピュアはアキラたちの方を向く。 ティンク「こっちだよ!」 ピュア「!?」 リンゼ「こっちこっち!」 動揺するピュア。 アキラ「今だ!風よ!」 アキラが放った風はピュアの宝石を取り巻き、玄武と化した。 アキラ「ゆけっ、【武宝(ぶほう)!】」 ピュア「!!!!!」 武宝は、ピュアのひたいについた黒い石を破壊した。 武宝は宝石に戻り、辺りに散ばった。 ピュア「あれ・・・・・私・・・」 ピュアは正気に戻った。 セシル「よかった。正気に戻ったのね」 レイア「一時はどうなるかと思ったぜ!」 ピュア「あれ、みんなどうしてここへ?」 アキラたちはピュアにこれまでの出来事を話した。 ピュア「そうだったんだ・・・」 ティンク「で、アキラ兄ちゃんはソフィア姉ちゃんの恋人なんだよ」 ピュア「え、本当に?」 その時アキラは人の気配を感じ取った。 アキラ「誰だ!」 宝石の影から盗賊の服を着た黒い髪の女の子が現れた。 女の子「へぇ、アタイに気づくとは・・・・・・・・・・驚いたねぇ〜」 ソフィア「あなたは誰なの?」 女の子「アタイの世界に来れたら教えてやるよ」 セシル「待ちなさい!」 アキラたちは女の子の所へ行ったが、誰もいなかった。 リンゼ「消えた?」 レイア「そんな馬鹿な!」 ティンク「とにかく先を急ごうよ!」 ピュア「ここからなら【海の世界】が一番近いよ」 アキラ「よし、行くぞ!」 アキラたちは虹の橋を渡り、海の世界へと急いだ。 第8章へ続く・・・ 《第8章 新たな敵?》 アキラたちが海の世界に近づくにつれて潮の匂いが漂う。 ソフィア「さっきの子は誰だったんだろう?」 レイア「あいつが俺たちを監視してたってこともありうるよな」 ティンク「じゃあ、あの人は僕たちの敵ってことになるよね?」 セシル「まだ、そうと断定することはできないけど・・・」 アキラ「今はそのようなことを考えても仕方ない。先を急ぐぞ」 リンゼ「そうだね」 ピュア「あれが海の世界よ」 アキラたちは海の世界にたどり着いた。 見渡す限り海が広がる。 ソフィア「【ナティア】さんはどこかしら?」 アキラ「この世界の妖精か?」 ソフィア「ええ」 ピュア「呼んだら出てきてくれるはずだよ」 ティンク「よーし!ナーティーアーねーちゃーん!!!」 ティンクは大声で叫んだ。 シ〜〜〜ン・・・・・・・・・・ ティンク「あれ?」 次の瞬間、海の中から無数の魔物が現れた。 アキラたち「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 魔物G「誰だーっ!俺たちの昼寝を邪魔するやつは!」 レイア「何で魔物がここにいるんだ!?」 リンゼ「知らないよそんなこと!」 アキラ「とにかく行くぞ!」 アキラ「つむじ風!」 魔物H「へっ、甘いぜ!」 魔物たちは海中に潜り、アキラの魔法をかわした。 アキラ「なに、ならば!」 アキラ「【豪雷!】」 アキラは雷の魔法を海に放った。 魔物たち「アギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!」 次々と浮いてくる魔物たち。 ソフィア「アキラって雷の魔法も使えるのね」 その時、海の中から人魚が現れた。 だが様子がおかしい。 アキラ「誰だ?」 セシル「ナティアさんだわ!」 レイア「ナティアさん・・・気を失ってるようだけど」 アキラ「どうやら今の俺の魔法で感電してしまったようだな」 妖精たち(やっぱり・・・) それから数分後、ナティアは目を覚ました。 ナティア「・・・・・・・・・・!?」 ピュア「よかった、気がついたわ」 ナティア「ここは?」 アキラたちはこれまでの出来事をナティアに話した。 ナティア「そうだったの・・・」 ソフィア「とにかく先を急ぎましょ!」 アキラたちが行こうとした時、魔物たちが目を覚ました。 魔物G「てめーら、さっきはよくもやってくれたな!ぶっ殺してやる!」 ティンク「もう、しぶといな!」 その時、海の中から巨大な竜が現れた。 竜「てめーら!よくも俺様の可愛い子分たちをやってくれたな!」 魔物たち「親瓶(おやびん)!」 竜「てめーら全員、俺様の餌食にしてくれる!」 アキラ「何だあいつは」 魔物H「このお方こそ海で最強と言われる【海竜王・リバイアサン】様だ!」 セシル「海で最強?」 リンゼ「勝てるの?」 次の瞬間、海のはるかかなたから男の子の声がした。 男の子「待ーてーやーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ソフィア「何、今の声?」 レイア「あっちから聞こえたぜ」 全員がレイアが指さした方向を見るとものすごい水しぶきが上がっていた。 全員「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 リバイアサン「何だあれは?」 魔物I「親瓶!船がものすごい勢いでこっちに向かって来やすぜ!」 魔物以外「船?」 男の子「おめーらぁ!海で一(いっ)ちゃん強(つえ)ーのは『海の男』に決まっとろーがーっ!!!」 ティンク「海の・・・・・・・・・・」 ピュア「男・・・・・・・・・・?」 男の子は竿を手に持った。 男の子「巨大ウツボの1本釣りじゃーっ!」 男の子は竿を振り回し、糸先の針をリバイアサンの口に引っ掛けた。 男の子「おんどりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 リバイアサン「!!!」 リバイアサンは男の子によって釣り上げられた。 男の子「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 魔物たち「親瓶!」 DOOOOOOON!(リバイアサンが男の子の船に落下した時の音) リバイアサン「馬鹿な・・・この俺様が敗れるとは・・・あと・・・俺様はウツボじゃねぇ・・・」 男の子はリバイアサンを倒した。 ってこんなのでいいのかーっ! レイア「すんげ〜」 魔物J「親瓶がやられた!に、逃げろー!」 魔物たちは逃げていった。 男の子「今日も大漁じゃ!が〜っはっはっはっ!」 セシル「何なの・・・あの人?」 リンゼ「さぁ・・・・・・・・・・・・・・・」 ナティア「あの〜、あなたは?」 ナティアは男の子に聞いてみた。 男の子「ん?わしか?わしは【リョウ】じゃ」 リョウ「にしても、ここはどこなんじゃ?」 ナティア「ここは海の世界よ」 リョウ「海の世界?なんじゃそりゃ?」 アキラ「どうやら、ホップルスの者ではなさそうだな」 リョウ「ほっぷるす?なんじゃそりゃ?」 アキラたちはリョウにホップルスとこれまでの出来事を話した。 リョウ「ふ〜ん、そうじゃったんか。よし、ならわしもお前らと一緒に行こう」 ソフィア「それは心強いわ!」 ピュア「それじゃあ次の世界へ急ぎましょ!」 アキラ「ここから一番近い世界はどこだ?」 ソフィア「【月の世界】よ」 アキラたちは虹の橋を渡り、月の世界へと急いだ。 第9章へ続く・・・ 《第9章 魔王復活》 アキラ「そういえばさっきティンクが言っていたフリルとは誰だ?」 ソフィア「フリルは【花の妖精】で今から1年前、このポップルスを救ったのよ」 レイア「あいつのおかげで俺たちは平和を取り戻すことができたんだぜ!」 リンゼ「私たちにとってはかけがえのない親友なんだよ」 アキラ「英雄のような存在なのだな」 ティンク「フリル、大丈夫かな?」 ピュア「大丈夫だよ!フリルには【カイン】お兄ちゃんがついてるから」 セシル「そうね」 リョウ「カインって誰じゃ?」 ナティア「カインはフリルと一緒にホップルスを救った【太陽の世界】の王子よ」 アキラ「そういえば月の世界には誰がいるんだ?」 ナティア「【月の妖精・サラ】さんがいるわ」 アキラたちは月の世界にたどり着いた。 そこに、無数の魔物と戦っている黄色い髪の女性がいた。 魔物K「これでとどめだ!」 女性「くっ」 ソフィア「サラさん!」 サラ「ソフィア?」 サラは魔法で魔物を弾き飛ばし、アキラたちのもとへ行った。 サラ「みなさん、どうしてここへ?」 アキラ「話は後だ!行くぞ!」 アキラ「つむじ風!」 アキラの魔法が魔物たちを吹き飛ばす。 魔物L「こしゃくな!ひるむな!かかれーっ!」 魔物たちがアキラたちに牙を向く。 アキラ「ソフィア、合体魔法だ!」 ソフィア「OK!」 アキラ「つむじ風!」/ソフィア「サンダーボルト!」 アキラ/ソフィア「ライジングストーム!!」 電気の竜巻が魔物たちをなぎ倒してゆく。 魔物たち「アギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」 ティンク「すっごーい!」 ピュア「アキラお兄ちゃんとソフィアお姉ちゃんってあんなことまでできるんだ」 セシル「それにしてもサラさん、どうして魔物たちがここへ?」 サラ「そのことなのですが、先ほどポップルスに雷が落ちたのはご存知ですね」 リンゼ「ええ、それでアキラたちに助けてもらいました」 サラ「アキラ?」 アキラたちはサラにこれまでの出来事を話した。 サラ「そうだったのですか・・・・・」 サラ「雷が落ちた後、魔物たちがホップルスを侵略しようとみなさんの世界へ行ったのです」 リョウ「何でそんなことをする必要があるんじゃろうか?」 サラ「おそらく【彼】が復活し、私たちに復讐しようとたくらんでいるのでしょう」 レイア「それってまさか・・・」 サラ「そのまさかです」 ソフィア「【魔王・サナトス】」 リンゼ「やっぱりあいつが・・・」 セシル「でもそれじゃぁ話が矛盾してくるわ」 アキラ「確かに、あの雷はデスザウラーの力によって放たれたものだからな」 ティンク「う〜ん・・・なんだか話の内容が難しすぎて何がなんだか分からなくなってきちゃった」 サラ「そうですね。先を急ぎましょう」 アキラ「ここから一番近い世界はどこだ?」 サラ「太陽の世界です。おそらくそこにフリルもいるでしょう」 アキラ「よし、行くぞ!」 アキラたちは虹の橋を渡り、太陽の世界へと急いだ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一方、魔物たちの世界、【魔界】では・・・・・・・・・・ ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!(地震音) 魔物たち「おおっ、魔王・サナトス様が復活するぞ!」 次の瞬間地面が割れ、そこから魔王・サナトスが現れた。 サナトス「が〜っはっはっはっは!!!ついに復活し、あのにっくき小娘どもに復讐する時が来た!」 魔界中に歓声が響く。 サナトス「我が子分たちよ!あの小娘どもにお前らの力を見せ付けてやるのだ!」 子分たち「は!」 子分たちは妖精たちを倒すべく、ホップルスへ向かった。 第10章へ続く・・・ 《第10章 奇襲再び》 ここは、太陽の世界。 兵士A「カイン王子、魔界より多くの魔物がここへ向かっています」 カイン「なんだって!」 魔物たちが太陽の世界にたどり着いた。 魔物M「やろーども!とっととこの世界をいただくぞ!かかれーっ!」 それを阻止すべく世界中の兵士たちが立ち向かう。 世界中から怒りの叫びが響く。 しかし、世界中の兵士たちと魔物との数には圧倒的な差があった。 兵士たちは徐々に押されてゆく。 兵士B「カイン王子、このままでは世界は滅んでしまいます。早く避難を!」 カイン「諦めるな!どうにかしてこの世界を守りきるんだ!」 兵士C「しかし・・・」 その時、1人の女の子が立ち上がった。って誰か分かるよな・・・ 女の子「私も戦うわ!」 兵士D「き、危険なんですよ!今はこの城にいた方が・・・」 カイン「僕も出る!行こう、フリル!」 フリル「よ〜し、行くぞ!」 おおおおおっ!ついにフリルとカインの登場だぁぁぁぁぁぁぁっ!
フリルたちは太陽の世界を守るべく戦場へと足を踏み入れた。
兵士E「カイン王子!フリル殿!あぁ・・・行ってしまった・・・・・どうしよう・・・・・」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一方アキラたちは虹の橋を渡り太陽の世界へと向かってゆく途中だった。 ナティア「そういえばリョウはどこの世界の人なの?」 リョウ「わしの場合世界というより国と言った方が正しいかのぅ」 アキラ「国?」 リョウ「まぁ、お前らの言う世界と同じようなもんじゃ」 ティンク「で、どこの人なの?」 リョウ「日本じゃ」 リョウ以外「日本?」 セシル「聞いたことないわ」 リンゼ「その日本ってどこにあるの?」 リョウ「こっからじゃよく分からん」 サラ「ではどうやってこのホップルスまで来たのですか?」 リョウはサラの質問に答えた。
リョウ「そうじゃのう・・・今から一年くらい前じゃったかのう・・・」
リョウ「わしが海へ漁に出かけた時、ものすごい大竜巻におうて(遭って)のう・・・気づいたらあたり一面が海になっとったんじゃ」
レイア「その竜巻の影響で海の世界にたどり着いたってわけか」 リョウ「まぁ、そんなもんかのぅ」 今度はピュアがリョウに質問した。 ピュア「漁って何?」 リョウ「簡単に言えば魚を獲ることじゃ」 サラ「そろそろ太陽の世界ですね」 アキラたちは太陽の世界にたどり着いた。 そこでアキラたちは太陽の世界の兵士たちと魔物たちが争っているのを目(ま)の当たりにした。 リョウ「な、何じゃこりゃ!?」 サラ「どうやら魔物たちは本格的に侵略行為を開始したようですね」 リンゼ「つべこべ言っている暇はなさそうだね」 ソフィア「早く魔物たちを倒さないとこの世界が侵略されてしまうわ」 アキラ「よし、行くぞ!」 その頃フリルたちは・・・ カイン「はぁ、はぁ・・・一体どれだけいるんだ!」 フリルたちは魔物たちに囲まれていた。 フリル「多すぎる・・・このままじゃみんなやられてしまうわ」 魔物N「へっへっへ。お前ら2人まとめて地獄に送ってやるぜ!」 魔物たちがフリルたちに襲いかかる。 フリル「もうだめ!」 カイン「これまでなのか・・・」 アキラ/ソフィア「ライジングストーム!!」 フリルたちが諦めかけた瞬間、電気の竜巻が魔物たちを吹き飛ばした。 フリル/カイン「!!!」 ソフィア「フリル!カイン!大丈夫」 アキラたちはフリルたちと合流した。 フリル「ソフィア、どうしてここへ?」 アキラ「話は後だ!行くぞ!」 ティンク「よ〜し、僕たちも行くぞ〜っ!」 ティンク「【ブリザー!】」 ティンクが放った吹雪は魔物たちを凍結させる。 魔物たち「さささ、寒い・・・・・・」 ピュア「私も行くぞ!」 ピュア「【プリズムクラッシュ!】」 ピュアが放った魔法が魔物たちを襲う。 魔物たち「あーたたたたたたたたたたた」 アキラ「ティンク、ピュア!合体魔法を使え!」 ティンク「よし、行くよピュア!」 ピュア「うん!」 ティンクとピュアは一斉に魔法を放った。 ティンク「ブリザー!」/ピュア「プリズムクラッシュ!」 次の瞬間、雪が宝石と化し、宝石の吹雪が起こった。 ティンク/ピュア「【プリズムブリザード!!】」 宝石の吹雪が次々と魔物たちをなぎ倒してゆく。 魔物たち「アギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」 セシル「すっご〜い!」 リンゼ「2人とも腕を上げたね!」 ソフィア「この調子で行きましょう」 しかし、魔物たちの侵略は一向におさまらない。 レイア「まだ、来んのかよ!」 ナティア「やるしかなさそうね」 ナティア「【ウエーブ!】」 ナティアが放った波が魔物たちをのみ込む。 魔物たち「ぶくぶくぶく・・・・・・」 サラ「行きます!」 サラ「【ムーンストライク!】」 サラが放った魔法が魔物たちを弾き飛ばす。 魔物たち「ストラーイク!」(ボーリング) 次の瞬間、黒馬に乗った騎士が現れた。 騎士「我が名は【闇の騎士】!魔王・サナトス様の命令により、おぬしらの首をいただく!」 フリル「なんですって!」 レイア「新手の登場ってわけか、上等だぜ!」 闇の騎士「天空の世界の者よ、我と一騎打ちで勝負!」 アキラ「なに!?」 闇の騎士「いざ、純情に勝負!」 闇の騎士が黒馬から下りると、アキラに襲いかかって来た。 第11章へ続く・・・ 《第11章 新たな強敵》 闇の騎士「でやーっ!」 闇の騎士の槍がアキラを襲う。 アキラ「問答無用ということか」 アキラは風の剣を左手に取った。 ガキン!(剣と槍がぶつかり合う音) 闇の騎士「おぬしの力、見せてもらうぞ!」 アキラ「くっ」 ソフィア「アキラ!今行くわ!」 アキラ「来るな!君たちは魔物たちを倒すんだ!」 ソフィア「でも・・・」 アキラ「ここは俺が引き受ける、早く行くんだ!」 セシル「アキラの言うとうりね、行きましょう!」 ソフィア「分かったわ!」 ソフィアたちは魔物たちの所へ向かった。 魔物たちの進行は一向にとどまらない。 ティンク「魔物の数が多すぎるよ」 フリル「このままじゃらちがあかないわ」 リンゼ「一気に魔法で倒すしかなさそうだね」 サラ「みなさん、行きますよ!」 フリルたちは一斉に魔法を放った。 フリル「【マジックフラワー!】」 ティンク「ブリザー!」 ピュア「プリズムクラッシュ!」 セシル「バブル!」 レイア「インフェルノ!」 ソフィア「サンダーボルト!」 リンゼ「リーフスラッシュ!」 ナティア「ウエーブ!」 サラ「ムーンストライク!」 カイン「【プロミネンス!】」 フリルたちの魔法が魔物たちをなぎ倒してゆく。 魔物たち「アギャァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」 一方アキラたちは・・・・・ 闇の騎士がアキラに容赦なく斬りかかる。 闇の騎士「どうした!おぬしの力はこれ程度か!」 ガキン、ガキン! アキラ「仕方ない・・・あんたに悪いが、少々本気を出させてもらう!」 次の瞬間、アキラが消えた。 闇の騎士「なに、どこへ消えた!」 アキラ「こっちだ!」 アキラは闇の騎士の真上にいた。 闇の騎士「いつの間に!」 アキラ「はぁーっ!」 今度はアキラが闇の騎士に斬りかかる。 闇の騎士「甘い!」 闇の騎士はその場から離れ、アキラの攻撃をかわした。 闇の騎士はすぐさま次の攻撃に入る。 闇の騎士「これで終わりだ!」 アキラ「くっ」 アキラは闇の騎士の槍を間一髪でかわす。 闇の騎士「なんと!」 アキラ「今だ!」 アキラは闇の騎士の一瞬の隙を衝いた。 ガキン! アキラの剣が闇の騎士のカブトに傷を付けた。 アキラ「はずしたか」 その時、闇の騎士は笑った。 闇の騎士「はっはっは、あっぱれ!ここは一旦退こう」 アキラ「なに!?」 闇の騎士「次に会う時はおぬしの首を必ずとる、また会おう!」 闇の騎士は黒馬にまたがった。 闇の騎士「皆の者!一旦退却じゃ!退けーっ!」 闇の騎士と魔物たちは魔界へ去っていった。 アキラ「待て!」 その時、アキラの耳にリョウの声が聞こえてきた。 リョウ「アキラーっ!大丈夫かーっ!」 ソフィアたちも一緒にいた。 アキラ「ああ、何とかな」 アキラはふと思った。 アキラ(今の騎士は一体・・・それになぜ俺が天空の世界の者だということを知っていたんだ・・・・・) アキラ(そしてあの隙のない動きに、槍の腕前・・・・・まさかとは思うが・・・・・) アキラの頭の中に、1人の人物が浮かび上がった。 ソフィア「アキラ、どうかしたの?」 アキラは我に返った。 アキラ「いや、なんでもない」 カイン「アキラと言うそうだね、この世界を守ってくれてありがとう。僕は太陽の王子カイン」 フリル「私は花の妖精フリルよ、よろしくね」 アキラ「こちらこそよろしく」 カイン「一旦城へ戻ろう。そこで何があったか聞きたい」 サラ「そうですね、みなさんも疲れていることでしょうし、そこで休ませてもらいましょう」 アキラたちはカインの城へと向かった。 その頃、闇の騎士は・・・・・・・・・・ 闇の騎士「アキラめ、剣の腕をあれほど上達させていたとは・・・面白くなってきおったわ!」 そう言いながら魔界へと戻っていった。 第12章へ続く・・・ 《第12章 休息》 ここは【太陽の城】。 アキラたちはそこで傷を癒(いや)していた。 アキラたちはこれまでの出来事をフリルたちに話した。 カイン「そうだったのか」 フリル「大変だったんだね」 カインはアキラたちを食堂へ連れて行った。 ピュア「ああ、疲れた。私もうお腹ぺこぺこよ」 ティンク「僕もお腹空いたなぁ」 リョウ「あれから何も食っとらんからもうへとへとじゃ・・・」 カイン「心配しなくていいよ。おーい、何か食べる物を持ってきてくれ!」 アキラたちのもとにごちそうが運ばれてきた。 レイア「こ・・・これは・・・」 リンゼ「いただいていいの?」 カイン「ああ、もちろんさ」 レイア/リンゼ/ティンク/ピュア/リョウ「いただきま〜す!」 ものすごい勢いで料理を食べていく5人。 5人「あ〜ががががががががが!」 ナティア「こら!行儀が悪いわよ!」 サラ「そんなに急いで食べてはお腹を壊しますよ」 ティンク「大丈夫大丈夫」 フリル「よほどお腹が空いていたんだね」 セシル「はぁ・・・あきれた」 その時、ソフィアはアキラがいないことに気づいた。 ソフィア「あれ、アキラは?」 セシル「変ね、さっきまでみんなと一緒にいたのに・・・」 ソフィア「捜(さが)してくるわ」 ナティア「気をつけてね」 ソフィアは城中を捜して見たが、アキラはどこにもいなかった。 ソフィア「外かしら?」 ソフィアは外へ出た。 一方アキラは・・・ アキラ「は!でやーっ!」 アキラは剣の修行をしていた。 アキラ(さっきの騎士は本気ではなかった・・・今度は本気で行かねばやられる・・・) その時、アキラは人の気配を感じ取った。 アキラ「誰だ!」 ?「アキラ見ーつけた」 ソフィアだった。 アキラ「ソフィアか、何だ?」 ソフィア「急にいなくなっちゃったから捜してたのよ」 アキラ「そうだったのか、すまないな」 ソフィア「別にいいのよ。それよりみんなと一緒に食事をしましょ」 アキラ「そうだな」 アキラたちは食堂へ向かった。 レイア「お、戻ってきたか。遅かったな、デートでもしてたのか?」 ティンク「ソフィア姉ちゃんやるぅ」 リンゼ「熱いよお2人さん!」 ソフィア「違うわよ!」 ピュア「アキラお兄ちゃんたちも早く食べなよ」 ソフィア「そうね」 アキラたちが食事をし始めた時、フリルがアキラに質問した。 フリル「そういえば、天空の世界にはどんな妖精がいるの?」 アキラ「天空の世界には妖精はいない。仮に【天使】がいると聞いたことがある」 リンゼ「どんな人なんだろう?」 アキラ「さあな、まだその天使がどのような者かは誰も知らないからな」 今度はリョウが質問した。 リョウ「そういやーお前が持っとるその2本の剣はどこで手に入れたんじゃ?」 アキラ「これか?」 アキラは2本の剣を取り出した。 アキラ「これは【天界の双刀】といって、道場の試練をこなした者に継承される物だ」 ソフィア「その試練って何なの?」 アキラ「48時間耐久組み手だ」 レイア「48時間・・・」 カイン「2日間戦い続けたということになるね」 アキラ「それとこの2本の剣はもともと1本の剣だったらしい」 セシル「どういうことなの?」 アキラ「詳しいことは俺もよく知らない」 サラ「謎が多いですね」 その時リョウはアキラの2本の剣に同じ大きさの宝玉がついているのに気づいた。 リョウ「ん、何かついとるぞ?」 リョウは雷の剣を手に取った。 アキラ「待て!その剣にむやみに触ると・・・・・」 バリバリバリバリバリバリ!!!!! リョウ「アギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」 リョウは黒コゲになった。 レイア「お前大丈夫か?」 リョウ「なっ・・・何じゃこりゃ?」 アキラ「継承者以外の者がその剣に触れると、感電するんだ」 リョウ「そ・・・それを早く言え・・・」 ティンク「あはははは!リョウ兄ちゃんおっかしい〜」 リョウ「なんじゃと!」 ティンク「鬼さ〜んこっちだ、手〜のな〜る方へ〜」 リョウ「鬼ごっこか?」 ピュア「私も混ぜて〜」 リョウ「よっしゃ!行くぞおめーら!」 ティンク/ピュア「わーいわーい」 ナティア「あなたたち!いい加減にしなさい!!!」 ティンク/ピュア/リョウ「ごめんなさい・・・」 全員「あはははは」 アキラたちが食事を終えると、カインはアキラたちを寝床へ連れて行った。 カイン「今日はもう晩(おそ)いからしっかり休んでおいてくれ」 リョウ「いろいろとすまんのぅ」 カイン「いいんだよ、それにいつでも歓迎するよ」 フリル「それじゃみんな、おやすみなさい」 フリル以外「おやすみ」 全員が寝静まったころ、アキラはベランダに出ていた。 アキラ「・・・・・・・・・・・」 ?「まだ起きていたんだ」 アキラが振り向くと、そこにソフィアがいた。 アキラ「ソフィアか、寝なくていいのか?」 ソフィア「ええ、なんだか寝付けなくて・・・」 アキラ「不安・・・なのか?」 ソフィア「いいえ、そんなことはないわ」 アキラ「俺は・・・少し不安・・・かな」 ソフィア「アキラにもそういうとこってあったんだ」 アキラ「あって悪いか?」 ソフィア「あ、そうだ」 ソフィアは胸につけていたブローチをアキラに手渡した。 ソフィア「はい、これ」 アキラ「これは・・・」 ソフィア「お守り。持ってて。きっとアキラの役に立つと思うわ」 アキラ「しかし・・・」 ソフィア「それがあったら少しは不安もなくなるかな・・・なんて」 アキラ「ありがとな・・・」 アキラは小声で礼を言った。 ソフィア「え、なに?」 アキラ「いや、何でもない。なんだか急に眠くなってきたな」 ソフィア「そうね」 アキラ「それじゃおやすみ」 ソフィア「おやすみ」 翌日・・・ ティンク「ふわぁ〜、よく寝た」 リンゼ「もうすっかり元気になっちゃった」 ナティア「問題はこれからどうするかってことなんだけど・・・」 サラ「確かにそうですね。むやみに動き回るわけにもいきませんし・・・」 その時、フリルはソフィアのブローチがないことに気づいた。 フリル「あれ、ソフィア、ブローチは?」 ソフィア「え、ああ、あれね、なくしちゃった」 セシル「おかしいわね・・・昨日はちゃんとつけてたのに」 その時、兵士があわててアキラたちのもとへ来た。 兵士F「た、大変です!城の外にこのような手紙が落ちていました!」 カイン「どうしたんだ?」 兵士F「これを見てください」 アキラたちは手紙を読んでみた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 昨日の決着【闇の世界】にてつけたい 使いを送らせたのでその者について来るとよい 天界の者よおぬしの首必ずいただく 闇の騎士より 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 アキラ「・・・・・・・・・・」 カイン「これは・・・」 ピュア「罠かもしれないよ」 レイア「行くのか?」 アキラ「ああ」 ソフィア「行ってみましょ。何か手がかりがつかめるかもしれないわ」 サラ「そうですね」 リョウ「決まりじゃな」 アキラ「よし、行くぞ!」 アキラたちは使いのもとへ行った。 使い「お待ちしておりました。私について来てください」 アキラたちは闇の世界へ向かった。 第13章へ続く・・・ 《第13章 ぶつかり合う波動》 使い「間もなく闇の世界です」 アキラ「あれか・・・」 アキラたちは闇の世界にたどり着いた。 そこは薄暗く、不気味な雰囲気が漂う。 使い「こちらです」 使いはアキラたちを闘技場へ誘導した。 アキラ「ここで決着をつけようってわけか」 その時、闘技場の奥から女の子の声が聞こえてきた。 ?「まさか本当に来るとは・・・あんたたちなかなかやるじゃないか」 宝石の世界で身を隠していた黒い髪の女の子が現れた。 ソフィア「あなたはあの時の・・・誰なの?」 女の子「いいだろう、教えてやるよ。アタイは【闇の妖精・アン】」 レイア「妖精だと!」 アン「あんたたちがここへ何をしに来たかしらないけど・・・死んでもらうよ!」 ?「待たれよ!」 アキラ「今の声は!」 今度は闇の騎士が現れた。 闇の騎士「天空の世界の者よ、待っておったぞ!」 アン「闇の騎士じゃないか。ここはあんたの出る幕じゃないよ、すっこんでな!」 闇の騎士「わしはあの者と決着をつけに来ただけじゃ」 アン「そうかい?じゃぁお手並み拝見といこうじゃないか」 アキラ(一体どういうつもりなんだ?) サラ「アキラ、これは罠かもしれません」 アキラ「俺はホップルスの平和を取り戻すためにここにいる。罠であろうが俺は行く」 リンゼ「そうだよね!私たちはそのためにここにいるんだよね!」 闇の騎士「そろそろよいかな?」 アキラ「ああ、だがその前にいくつか聞きたい事がある」 闇の騎士「なんだ?」 アキラ「なぜ、あんたは俺が天空の世界の者だということを知っている?」 闇の騎士は答えた。 闇の騎士「聞くまでもあるまい、おぬしはわしが誰か気づいているのであろう」 アキラ「ではやはりあんた・・・いや、あなたは【ダン】師匠なのか」 ダン(闇の騎士)「そのとうりじゃ」 ダンがそう言うと、仮面を取り外した。 ティンク/ピュア「ええ〜っ!」 アン「へぇ〜、何だか面白くなってきたね〜」 アキラは再び質問した。 アキラ「なぜこのようなことを?」 今度はダンがアキラに質問した。 ダン「ではわしからも聞こう、おぬしの言う闇とは何だ?」 アキラは答えた。 アキラ「・・・・・・・・・・人々に恐怖を与える存在・・・・・・・・・・」 ダン「だろうな」 アキラ「なに、どういうことだ!」 ダン「いずれ分かる時が来るだろう」 アン「話はそこいらにしといて、とっとと始めたらどうだい?」 ダン「それもそうじゃのぅ」 ダンは槍をかまえた。 アキラ「師匠とはいえ、今は敵。行くぞ!」 アキラは2本の剣を手に取った。 ダン「来い!」 ついに決闘が始まった。 アキラ「はぁーっ!」/ダン「でやーっ!」 ガキン! アキラの剣とダンの槍がぶつかり合う。 ダン「ほほぅ、今度は本気のようじゃのぅ。ならばわしも本気でゆくぞ!」 次の瞬間、アキラとダンの姿が消えた。 リョウ「あいつらが消えた?」 次の瞬間、激しく剣と槍がぶつかり合う音が聞こえてきた。 フリル「この音は?」 カイン「きっと彼らはものすごいスピードで戦っているんだ!」 セシル「だから私たちには見えないのね」 ナティア「でもこれは速すぎよ!」 ピュア「それにこれじゃぁ何がなんだかよく分からないよ」 サラ「そうですね、しかしアキラにこれほどの力があるとは・・・」 剣と槍がぶつかり合うにつれてものすごい衝撃波が発生する。 DOOOON!(衝撃波の音) ティンク「うわっ、このままじゃ吹き飛ばされちゃう!」 アキラ「はぁーっ!」/ダン「でやーっ!」 ガキン! カイン「今の彼らは誰にも止められない・・・」 ダン「アキラよ、おぬしがここまで戦い抜いたことをほめてやろう。だが、これで終わりだ!」 ダンは槍を構え直した。 アキラ「その構えは!」 ダン「ゆくぞ!【奥義・千羽飛鳥拳(せんばひちょうけん)!】」 ダンの槍が無数の鳥と化しアキラに襲いかかる。 アキラ「つむじ風!」 アキラは魔法を放ったが、ダンの槍にかき消されてしまった。 アキラ「なに!?」 ダン「覚悟!」 次の瞬間、アキラは無数の鳥に斬り刻まれた。 アキラ「うわーっ!」 アキラは倒れた。 ソフィア「アキラ!」 第14章へ続く・・・ 《第14章 朽ち果てる命》 ダン「どうした!おぬしはこれ程度のことで朽ち果てたのか!」 アキラ「・・・・・・・・・・」 ピュア「アキラお兄ちゃん、起きて!」 アン「無駄だよ。あれをくらったら一巻の終わりだからね」 セシル「そんな・・・・・・・・・・」 ティンク「アキラ兄ちゃん・・・死んじゃったの?」 リンゼ「そんなことないよ!アキラは絶対に生きているわ!」 リョウ「そうじゃ!アキラはそう簡単にくたばるやつじゃない!」 ソフィアはアキラのもとへ行った。 ソフィア「アキラ!早く目を覚まして!」 アキラは息をしていなかった。 ソフィア「息が・・・ない・・・」 ナティア「それじゃあ・・・・・」 フリル「本当に死んでしまったの?」 レイア「そんな馬鹿な!」 ダン「しょせんおぬしはわしには敵(かな)わなかったか・・・」 アン「闇の騎士、もういいだろ?」 ダン「ああ」 ダンは魔界へ戻った。 アンは妖精たちのもとへ行った。 アン「今度はアタイがあんたらを地獄に送ってやるよ。覚悟しな!」 サラ「みなさん、来ますよ!」 レイア「返り討ちにしてやるぜ!」 レイア「インフェルノ!」 レイアの魔法がアンを襲う。 アン「ふっ」 アンはレイアの魔法を避けた。 レイア「なに!」 次の瞬間、アンが消えた。 セシル「消えた?」 カイン「みんな、気をつけろ!」 その時、闇の世界に異変が起きた。 みるみるうちに辺りが闇に包まれてゆく。 ピュア「これは?」 カイン「アンの攻撃か?」 フリル「どんどん視界がさえぎられてゆくわ!」 アキラたちは闇に包まれてしまった。 ソフィア「一体どうしようっていうの?」 次の瞬間、アキラたちの目の前に死神が現れた。 リョウ「何じゃこいつは?」 死神「我・・・・・お前らの・・・・・命・・・・・いただく・・・・・・・・・・」 死神が巨大な釜(かま)を構えた。 リンゼ「そうはさせないよ!」 リンゼ「リーフスラッシュ!」 リンゼの魔法は死神を斬り裂いた。 ティンク「やった〜」 その時、アンの声が聞こえてきた。 アン「無駄だよ!そいつは決して消滅することはないからね」 ナティア「何ですって!」 死神が再び現れた。 死神「我・・・攻撃・・・効かない・・・・・」 死神がアキラたちを襲う。 カイン「来るぞ!」 カインは剣を手に取った。 カイン「はぁーっ!」 今度はカインの剣が死神を斬り裂いた。 しかし、死神には効果がない。 死神「無駄・・・・・死ね・・・・」 死神の釜がカインを討った。 カイン「うわーっ!」 カインは倒れた。 フリル「カイン!」 レイア「てめー、許さねーぞ!」 死神「次・・・お前・・・・・」 死神はレイアを指さした。 レイア「来あがれ!」 次の瞬間、死神が消えた。 レイア「どこだ!」 セシル「レイア、後ろ!」 レイア「なに!?」 死神の釜がレイアを討った。 レイア「!!!」 ソフィア/セシル/リンゼ/ナティア/サラ/リョウ/フリル「レイア!」 レイアは倒れた。 ピュア「そんな・・・レイアお姉ちゃんまでやられちゃった・・・」 ティンク「このままじゃみんなやられちゃうよ!」 ナティア「ここは一旦退きましょう」 サラ「そうですね」 その時、再びアンの声が聞こえてきた。 アン「無駄無駄!あんたたちはここから逃げられないんだよ!死神、やっちまいな!」 死神「お前たち・・・・・全員・・・・・・殺す・・・・・」 ソフィア「どうすればいいの?」 リョウ「やるしかないじゃろ!」 リョウは死神に向かって走り始めた。 セシル「正面から行くなんて無茶よ!」 リョウ「おんどりゃーっ!」 リョウの拳(こぶし)が死神の顔面を撃った。 死神「無駄・・・・・・・」 死神の釜がリョウを討った。 リョウ「のあーっ!」 リョウは倒れた。 ナティア「リョウ!」 それに引き続き、ティンクとピュアも討たれる。 ティンク「うわっ!」/ピュア「きゃっ!」 倒れる2人。 ソフィア「ティンク!ピュア!」 フリル「このままじゃ本当にみんなやられちゃう・・・・・」 サラ「諦めてはいけません!」 ナティア「そうよ、ここで諦めたらどうにもならないわ!」 セシル「サラさんとナティアさんの言うとうりだわ」
リンゼ「やれるだけやってみようよ」 死神「お前たち・・・・ここで死ぬ・・・・・無駄・・・・・」 サラ「みなさん、行きますよ!」 ソフィア/セシル/リンゼ/ナティア/フリル「はいっ!」 6人は一斉に魔法を放った。 ソフィア「サンダーボルト!」 セシル「【スプラッシュ!】」 リンゼ「【ウッドブレイク!】」 ナティア「ウエーブ!」 サラ「ムーンストライク!」 フリル「マジックフラワー!」 6人の魔法が死神に直撃した。 リンゼ「やった!」 次の瞬間、リンゼの背後に死神現れた。 リンゼ「え・・・」 死神の釜がリンゼを討った。 セシル「リンゼ!」 リンゼは倒れた。 死神は残りの5人に斬りかかる。 今度はフリルとセシルが討たれた。 フリル/セシル「きゃっ!」 2人は倒れた。 ナティア「強すぎる・・・・・」 ソフィア「ナティアさん、後ろ!」 ナティアの背後から死神が斬りかかる。 ナティア「いつの間に!」 ナティアは討たれた。 ナティア「う・・・・・・・」 サラ「ナティア!」 ナティアは倒れた。 死神「お前たち・・・・・どうにもならない・・・・・諦めろ・・・・・」 次の瞬間、死神が消えた。 ソフィア「また消えた?どこへ行ったの?」 その直後、死神がサラの背後に現れた。 サラ「しまった!」 サラは討たれた。 ソフィア「サラさん!」 死神「後・・・お前だけ・・・」 死神がそう言うとソフィアに斬りかかる。 ソフィア「速い!」 死神の釜がソフィアを討った。 ソフィア「きゃーっ!」 ついに全員やられてしまった。 その直後、アンが現れた。 アン「しょせんあんたたちはアタイの敵じゃなかったんだ・・・・・」 第15章へ続く・・・ 《第15章 女神降臨》 次の瞬間、闇の世界上空からまばゆい光が辺りを照らした。 アン「この光は!」 光の中から3人の女神が現れた。 コーデリア「闇の妖精アンよ、これまでの戦い、見せてもらったぞ」 ベルギウス「よくぞ9人の妖精たちを倒した」 アン「あんたち、約束だよ!とっととホップルスを平和に戻しておくれ!」 マクサ「いいだろう、だがその前に・・・・・」 次の瞬間、一筋の閃光がアンの左胸をつらぬいた。 アン「!!!」 アンは倒れた。 アン「あんたたち・・・・・どういう・・・・・ことだい・・・・・」 コーデリア「おーっほっほっほ。まんまとわたくしたちの口車に乗せられおったわ!」 ベルギウス「わたくしたちの目的はホップルスの妖精たちをすべて倒すこと」 アン「なんだって!」 マクサ「ほんとあんたは馬鹿な子だねぇ」 アン「アタイを・・・だましたのか・・・・・」 コーデリア「だますとは無礼な」 ベルギウス「安心しな、妖精がいなくなった世界でわたくしたちは平和に過ごしてやるよ」 マクサ「さらばだ、闇の妖精アンよ」 女神たちの魔法がアンを襲う。 アン「畜生(ちくしょう)・・・・・」 その時、 ドン! 女の子がアンをかばった。 女の子「きゃっ!」 女神たちの魔法は女の子に直撃した。 アン「!?」 コーデリア「ち、邪魔が入ったね」 その時、マクサがあることを思いついた。 マクサ「コーデリア姉さま、ベルギウス姉さま。いいことを思いつきましたわ」 コーデリア「何だい、マクサ」 マクサ「ひそひそひそひそひそひそひそひそひそひそ・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ベルギウス「それはいい考えだ」 女神たちは女の子を連れて天へと上って行く。 アン「待て!」 コーデリア「しぶとい小娘だね、ベルギウス、やっておしまい!」 ベルギウスの魔法がアンを襲う。 アン(アタイはここで死んじまうのか・・・) 次の瞬間、アンは誰かに持ち上げたれた。 アン「あんたは・・・」 DOOOOOON! マクサ「これで邪魔者はいなくなりましたわ」 女神たちは女の子とともに天へと姿を消した。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 アン「・・・・・・・・・・何でアタイを助けたんだい?」 ?「お前にはいろいろと聞きたいことがある」 アン「そうかい・・・・・」 アン「それにしてもあんた、あの攻撃をくらってよく生きてたね」 アキラ「こいつのおかげだ」 アキラはソフィアのブローチを取り出した。 アン「それで急所は外した。ってわけか・・・」 アキラはみんなのもとへ行った。 アキラ「!?」 みんなは力尽き、倒れていた。 アキラ「一体だれが・・・」 アン「アタイさ」 アンはみんなの所へ行く。 アキラ「お前がやったのか!」 アキラは剣を構える。 アン「どきな、別に戦う気はないよ」 アキラ「何をするつもりだ」 アン「まぁ、見てなって」 アンはみんなに向かって魔法を放った。 アン「【シェイド!】」 その時、アンの影が広がりみんなを取り巻いてゆく。 するとみんなの意識が戻った。 アキラ「回復魔法?」 レイア「・・・・・あれ・・・・俺・・・・・」 リンゼ「確か・・・・死神にやられたはずじゃあ・・・・・」 ピュア「どうしてなの?」 アキラ「みんな!」 サラ「アキラ?あなたはダンにやられたはずでは?」 アキラは今の出来事をみんなに話した。 リョウ「そうじゃったんか・・・・・」 その時、セシルはソフィアがいないことに気づいた。 セシル「あれ、ソフィアがいないわ」 アン「そのソフィアって子なら今女神にさらわれちまったよ」 アキラ「何だと!」 フリル「アン、今女神って言ったわよね」 アン「そりゃそうだけど・・・それがどうしたんだい?」 フリル「その女神の名前は?」 アン「コーデリア。あとベルギウスとマクサってやつもいたね」 ナティア「なんですって!」 アン「どういうことなんだい?」 フリルは1年前(GCのストーリー)のことをアンに話した。 アン「・・・・・・・・・・」 カイン「アン、君はどうしてコーデリアたちに力を貸したんだ?」 アン「少し前にホップルスに雷が落ちたのは知ってるね」 アキラ「ああ」 アン「その後、3人の女神が現れた・・・・」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 少し前・・・ DOOOOON!(雷が落ちたときの音) アン「何だい、これは!?」 ホップルスに無数の雷が落ちてゆく。 アン「このままじゃぁホップルスが・・・・・何とかしないと・・・」 その時、空からまばゆい光が辺りを照らした。 アン「何だい、この光は?」 その光の中から、3人の女神が現れた。 アン「あれは・・・女神?」 コーデリア「我が名はコーデリア、闇の妖精アンよ、今ホップルスは壊滅の危機を迎えている」 アン「何だって!」 ベルギウス「この危機を乗り越えるには花、氷、宝石、水、炎、風、緑、海、月の妖精たちを倒さねばならない」 アン「そいつらがホップルスを壊滅させようとしているのかい?」 マクサ「そのとうり、ホップルスの平和を取り戻すために協力してほしい」 アン「・・・・・分かった」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 アン「こうしてアタイは女神たちに力を貸した」 アキラ「それで俺たちの行く手を阻もうとセシルを緑の世界へ誘導したり、氷の世界で雪崩を起こしたということか・・・」 アン「そのとうりさ」 ティンク「そうだったんだ」 レイア「とにかく先を急ごうぜ」 リンゼ「ソフィアが心配だわ」 サラ「そうですね。行きましょう」 アン「待ちな!アタイも行くよ」 アンがそう言うとみんなと一緒に虹の橋を渡り始めた。 リョウ「力を貸してくれるんか?」 アン「勘違いしないでおくれよ、アタイはソフィアって子にかりがあるだけさ。とにかく魔界へ行くよ!」 第16章へ続く・・・ 《第16章 城を守る鳥獣》 アキラたちはアンの案内により魔界へと向かっている。 アン「あんたたち、覚悟は出来てるのかい?」 アキラ「無論だ」 カイン「ここまで来て退き下がるわけにはいかない」 リンゼ「ソフィアを助けるためにもここにいるしね」 アン「そうかい、そろそろ着くよ!」 その時、どこからか声が聞こえてきた。 ?「まちなさい!」 アキラ「誰だ!」 アキラたちの上空から大きな鳥獣が現れた。 鳥獣「アン、なぜあなたが妖精たちといるのですか?」 アン「見てのとうりさ。【グリフォン】、そこをどきな!」 グリフォン「こうなっては仕方ないですね」 グリフォン「あなたがたをこれ以上魔界に近づけるわけにはいきません、ここで死んでもらいましょう」 グリフォンは大きな翼を広げた。 レイア「来るぞ!」 グリフォンの翼から無数の羽が飛んできた。 アキラたちはグリフォンの攻撃を避ける。 ティンク「あたらないよ〜だ」 グリフォン「少しはやるようですね」 グリフォンはものすごい勢いで翼をはばたかせ、強風を起こした。 ピュア「うわ、このままじゃ吹き飛ばされちゃうよ」 アキラ「ならば」 アキラ「つむじ風!」 アキラの魔法がグリフォンの風をかき消した。 フリル「今のうちに反撃しましょ」 アキラたちは一斉に魔法を放った。 アキラたちの魔法がグリフォンに直撃し、煙が上がる。 ティンク「やった〜」 次の瞬間、煙の中から無数の羽が飛んできた。 アキラ「なに!?」 アキラたちは飛んできた羽を避ける。 煙の中からグリフォンが現れた。 グリフォン「さすがに今のは効きましたね」 リョウ「タフなやつじゃのう」 レイア「関心してる場合か!」 再びグリフォンの攻撃がアキラたちを襲う。 ナティア「あの翼をなんとかしないとやばいわね」 ティンク「僕に任せて!」 ティンク「ブリザー!」 ティンクの魔法がグリフォンの翼に直撃。 しかし、グリフォンの翼には傷一つつかない。 グリフォン「無駄ですよ、私の翼は剣と盾そのもの。決して破られることはありません」 サラ「かなりやっかいですね」 リンゼ「どうすればいいの?」 グリフォン「ここでおとなしく諦めなさい!」 その時、セシルはあることに気づいた。 セシル「そうだわ!」 アキラ「何か思いついたようだな」 セシル「翼は盾でもあるからいくら攻撃しても無駄だけど翼の付け根を狙えばダメージを与えられるわ」 アキラたち「なるほど」 グリフォン「あの・・・もういいですか?」 ナティア「ええ」 グリフォン「では、今度こそ死んでもらいましょう!」 グリフォンは翼を広げた。 カイン「今だ!」 カイン「プロミネンス!」 グリフォン「無駄です!」 グリフォンは翼で身を隠した。 リンゼ「引っかかったね!」 リンゼはグリフォンの後ろに回っていた。 リンゼ「リーフスラッシュ!」 リンゼの魔法がグリフォンの翼の付け根を撃ち、翼を切り落とした。 グリフォン「そんな馬鹿な!」 次の瞬間、カインの魔法がグリフォンに直撃。 グリフォン「ぐはっ・・・・」 グリフォンは倒れた。 グリフォン「まさか、あのような手で私の翼を破るとは・・・」 アキラたちはグリフォンを倒した。 フリル/ティンク/ピュア「やった〜」 アキラたちは魔界に到着した。 そこには、巨大な城が聳え立つ。 アン「あんたたち、魔王の城にのり込むよ!」 アキラたちは魔王の城に足を踏み入れた。 第17章へ続く・・・ 《第17章 鋼鉄の双頭竜》 魔物O「侵入者だ!捕まえろ」 リンゼ「来たよ!」 アキラ「少々手荒なまねをするが、彼らにはおとなしくしてもらう!」 アキラ「つむじ風!」 アキラの魔法が魔物たちを吹き飛ばす。 魔物たち「アギャァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」 しかし、魔物たちは次々とアキラたちに襲いかかる。 リョウ「これじゃきりがないぞ!」 その時、アキラたちの上空から鋼鉄の双頭竜が現れた。 双頭竜♀「侵入者と聞いたけどまさかあんたたちだったとはねぇ」 鋼鉄の双頭竜はアキラたちの前に下りた。 セシル「その声は・・・まさか!」 双頭竜♂「1年ぶりだな、あの時の屈辱、晴らさせてもらうぞ!」 レイア「【キックチョップ】、生きていたのか!」 キックチョップ♂「今の俺たちはキックチョップではない!【メタルチョップ】だ!」 カイン「パワーアップしたということか・・・」 メタルチョップ♀「そのとうりさ、行くよ!」 ?「ちょっと待った!」 今度は、鋼鉄の竜が現れた。 メタルチョップ♀「おやおや、【メタルキッド】じゃないか」 メタルキッド「父さん、母さん、僕にもやらせてよ」 メタルチョップ♂「そいつは心強い、行くぞ!」 リョウ「あいつら家族じゃったんか?」 アン「今はのん気なこと言ってる場合じゃないだろ、こっちも行くよ!」 大勢の魔物たちがアキラたちに襲いかかってきた。 レイア「俺はメタルチョップたちをやる、みんなは後の奴らを頼む!」 セシル「1人じゃ不利よ、私も行くわ!」 アキラ「分かった、頼んだぞ!」 と、言うことでレイア、セシルとメタルチョップ、メタルキッドの2対2になった。 メタルチョップ♀「誰が相手だろうが、この鋼鉄の体に傷一つつけることは出来ないよ!」 レイア「上等だぜ!これでもくらいな!」 レイア「インフェルノ!」 レイアの魔法がメタルチョップたちに直撃。 しかし、メタルチョップたちには効果がない。 メタルキッド「それで終わり?」 セシル「効いてない?」 レイア「だったらこれでどうだ!」 レイア「ヴォルケーノ!」 レイアの魔法は再びメタルチョップたちに直撃した。 メタルキッド「無駄無駄、今度はこっちから行くよ!」 メタルチョップたちは口の中から炎の玉を発射した。 セシル「任せて」 セシル「スプラッシュ!」 セシルの魔法がメタルチョップたちの炎の玉をかき消した。 メタルチョップ♂「こしゃくな!これならどうだ!」 メタルチョップたちは炎の玉を連続で発射した。 レイア「避けきれない、こうなったら魔法でかき消すしかない!」 レイア「インフェルノ!」 レイアの魔法が炎の玉をかき消す。 しかし、炎の玉は次から次へとレイアたちを襲う。 セシル「こうなったら2人で一気にかき消しましょう」 レイアたちは一斉に魔法を放った。 レイア「インフェルノ!」/セシル「スプラッシュ!」 レイアたちの魔法がメタルチョップたちの攻撃を次々とかき消してゆく。 メタルキッド「なかなかやるね、でも君たちの攻撃は僕たちには効かないよ!」 レイア「だったら俺の炎で溶けるまで燃やし続けてやるぜ!」 レイア「インフェルノ!」 レイアは魔法でメタルチョップたちを燃やし始めた。 セシル「レイア、いくらなんでも無理よ!」 メタルチョップ♀「そうそう、何度やっても無駄だよ!」 しかし、レイアは魔法でメタルチョップたちを燃やし続けた。 その時、メタルチョップたちの体に異変が起きた。 メタルチョップ♂「何だか急に熱くなってきたぞ」 メタルチョップたちの体から煙が上がる。 メタルチョップ♀「一体何が?」 セシル「きっとレイアの炎がメタルチョップたちの体を焦がしているんだわ」 メタルチョップ♂「何だと!」 メタルキッド「このままじゃ動けなくなっちゃうよ」 セシル「今だわ!」 セシル「スプラッシュ!」 セシルの魔法がメタルチョップたちに直撃。 その時、メタルチョップたちの体にひびが入った。 メタルキッド「なに!?」 レイア「セシル、合体魔法だ!」 セシル「ええ」 レイア「ヴォルケーノ!」/セシル「バブル!」 2つの魔法は炎の泡と化した。 レイア/セシル「【バブルボンバー!!】」 炎の泡はメタルチョップたちの目の前で爆発し、メタルチョップたちを粉々に吹き飛ばした。 DOOOOOON!(爆発音) メタルチョップたち「そんな馬鹿な!」 レイアたちはメタルチョップたちを倒した。 レイア「やったぜ!」 その頃にはアキラたちも魔物たちを倒していた。 サラ「やりましたね、レイア、セシル」 ナティア「この調子で行きましょ」 アン「あんたたち、次に行くよ!」 アキラたちは魔王のもとへと急いだ。 第18章へ続く・・・ 《第18章 高速の骸骨》 アキラたちが城の中を進んでいくと大きな広場に出た。 ティンク「ここはどこだろう?」 ピュア「さあ?」 アン「どうやらここには誰もいないようだね、先へ進むよ」 アキラたちが先へ行こうとした時、何かの音が聞こえてきた。 ブォォォォォォォォォォォォォォッ! リンゼ「何なのこの音?」 フリル「あっちから何かが来るよ」 フリルが指さした方向からバイクに乗った骸骨が現れた。 骸骨「侵入者ってのはてめーらか?」 リョウ「何じゃありゃ?」 アン「あいつは【スケルトンライダー】」 スケルトンライダー「アンてめーっ、裏切ったのか?」 アン「そのとうりさ!そこをどきな!」 スケルトンライダー「だったらてめーらまとめて始末してやるぜ!」 スケルトンライダーはものすごい勢いでアキラたちに襲いかかる。 アキラ「来るぞ!」 アキラたちはスケルトンライダーの突進攻撃を避ける。 ナティア「今だわ!」 ナティア「ウエーブ!」 ナティアの魔法がスケルトンライダーを襲う。 スケルトンライダー「遅(おせ)ーぜ!」 スケルトンライダーはナティアの魔法を軽々と避ける。 ナティア「速い!」 スケルトンライダー「もう一(いっ)ちょ行くぜ!」 スケルトンライダーは再び突進攻撃を仕掛けて来た。 アキラ「今だ!」 アキラ「つむじ風!」 スケルトンライダー「遅いっつんてんだろ!」 スケルトンライダーはアキラの魔法を避けた。 アキラ「なに!」 スケルトンライダー「死ね―っ!」 アキラたちは突進攻撃を何とか避けるが、スケルトンライダーの攻撃は止まらない。 リンゼ「これじゃどうにもならないよ」 サラ「少しだけでも動きを止められれば・・・」 ティンク「僕に任せて!」 ティンク「ブリザー!」 ティンクの魔法がスケルトンライダーに向かって飛んでゆく。 スケルトンライダーは魔法を軽々と避ける。 スケルトンライダー「遅い遅い!無駄だぜおチビちゃん」 ティンク「プンプン!もう怒ったぞ!」 ティンク「ブリザーブリザーブリザーブリザーブリザーブリザーブリザーブリザーブリザーブリザー!!!!!!!!!!」 ティンクは魔法をがむしゃらに放つ。 しかし、スケルトンライダーはティンクの魔法をスラスラと避けていく。 スケルトンライダー「ど〜こ狙ってんだ?当たっちゃいねぇぜ」 スケルトンライダーが曲がろうとした瞬間、バイクがスリップした。 スケルトンライダー「な、なんだ!?」 ティンク「引っかかったね!」 広場の地面は氷と化していた。 スケルトンライダー「いつの間に!」 スケルトンライダーは体勢を立て直そうとするが氷で身動きがとれない。 スケルトンライダー「し、しまった!」 ティンク「よ〜し、僕の新しい魔法でやっつけてやる!」 ティンク「【アブソリュート!】」 ティンクの魔法がスケルトンライダーに直撃。 スケルトンライダー「アギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」 スケルトンライダーは氷づけになった。 ティンク「後は・・・・・」 ティンクは氷づけになったスケルトンライダーを指でついた。 その時、スケルトンライダーは氷とともに砕け散った。 ティンクはスケルトンライダーを倒した。 ピュア「ティンクすっご〜い!」 リンゼ「大活躍だね」 ティンク「えっへん!」 セシル「次へ急ぎましょう」 サラ「そうですね」 アキラたちは魔王のもとへと向かった。 第19章へ続く・・・ 《第19章 岩石の巨兵》 アキラたちが城の中を進んでいくと大きな岩が道をふさいでいた。 カイン「これじゃ先に進めない・・・」 セシル「だからといって引き下がるわけには行かないわ」 リンゼ「じゃあこの岩をどうにかしてどかさないとね」 アキラ「となると、この岩を破壊、もしくは押すしかないな」 ナティア「とにかくやってみましょ」 アキラたちは岩を押し始めた。 しかし岩は少しも動かない。 レイア「だめだ、びくともしない」 ピュア「壊すしか方法はないね」 その時、リョウが立ち上がった。 リョウ「よし!わしに任せろ!」 リョウは岩の前に行った。 リョウ「おんどりゃ〜っ!」 リョウは満身の力を込めて岩を殴った。 ?「痛い・・・」 リョウ「ん?今何か言ったか?」 フリル「私じゃないよ」 ティンク「僕でもないよ」 ピュア「私も違うわ」 アキラ「気のせいじゃないか?」 リョウ「そうじゃな、んじゃもう一(いっ)ちょ」 リョウは再び岩を殴った。 ?「痛い・・・」 リンゼ「今、確かに誰かの声が聞こえたよ」 サラ「リョウ、どいてください」 リョウ「お、おう」 リョウが岩からどくとサラは岩に向かって魔法を放った。 サラ「ムーンストライク!」 サラの魔法が岩に直撃。 その時、岩が動き始めた。 岩「痛い!やめろ!」 ナティア「岩がしゃべった?」 次の瞬間、散ばっていた岩が一か所に集まり岩石の巨兵と化した。 アン「なんだあんただったのかい?どうりでおかしいと思ったよ」 岩石の巨兵「アン、妖精たちと一緒、裏切ったのか?」 アン「そのとうりさ、【ジャイアントロック】、そこをどきな!」 ジャイアントロック「ならお前らみんな倒す」 アキラ「来るぞ!」 ジャイアントロックの拳がアキラたちを襲う。 アキラたちはジャイアントロックの攻撃を避ける。 ティンク「当たらないよ〜だ」 フリル「今だわ!」 フリル「マジックフラワー!」 フリルの魔法がジャイアントロックに直撃。 しかしジャイアントロックにひるみはない。 ジャイアントロック「効かない!」 アン「あいつには魔法は効かないよ!」 フリル「そんな・・・」 アキラ「ならば斬る!」 アキラは風の剣を手に取った。 アキラ「はぁーっ!」 アキラの剣がジャイアントロックの右腕を斬りおとした。 ジャイアントロック「無駄」 ジャイアントロックの右腕がもとに戻った。 アキラ「なに!?」 ジャイアントロックの拳がアキラを撃った。 アキラ「うわ!」 アキラは城の壁にたたき付けられた。 レイア「アキラ、大丈夫か!」 アキラ「ああ、何とかな」 ナティア「直接攻撃も駄目だなんて・・・」 カイン「これじゃ勝ち目がない」 サラ「みなさん、敵には必ず弱点があります。それを見つければ倒せます」 リンゼ「確か岩は『風化』に弱いはずだから風と水の魔法でいけばいいよ」 セシル「分かったわ」 セシル「スプラッシュ!」 セシルの魔法がジャイアントロックに直撃。 アキラ「つむじ風!」 セシルの魔法に引き続きアキラの魔法もジャイアントロックに直撃した。 ジャイアントロック「ぐっ・・・」 その時、ジャイアントロックがひるんだ。 ナティア「効いているわ」 ナティア「ウエーブ!」 ナティアの魔法がジャイアントロックに直撃。 アキラは再び魔法を放つ。 その時、ジャイアントロックの体が徐々にもろくなってきた。 ジャイアントロック「馬鹿な!」 リョウ「よっしゃーっ!後は任せろ!」 リョウはジャイアントロックに向かって走り出した。 リョウ「おんどりゃーっ!」 リョウの拳がジャイアントロックの体を砕いた。 ジャイアントロック「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 リョウはジャイアントロックを倒した。 ピュア「やったね、リョウお兄ちゃん」 リョウ「おうよ!」 アキラ「次へ急ぐぞ!」 アキラたちは魔王のもとへと向かった。 第20章へ続く・・・ 《第20章 復讐の序曲》 アキラたちが城の中を進んでいくと奥の方から怪しげな音楽が聞こえてきた。 セシル「この音楽どこかで聞いたような・・・」 ナティア「とにかく行ってみましょ」 アキラたちは先へ進んでみると、そこに無数の腕を持ったマジシャンがいた。 マジシャン「ん?客人か?」 リンゼ「あなたは【ジョーカー】!」 ジョーカー「てめーらは1年前の小娘じゃねーか!あの時の恨み、晴らさせてもらうぜ!」 サラ「みなさん、以前倒した相手ですが油断は禁物です!」 ジョーカー「【ゴッドハンド】として生まれ変わった俺様の力、見せてやるぜ!」 レイア「ゴッドハンドだと?上等だ!来あがれ!」 ゴッドハンド「俺様のイカス演奏をとくと味わうがいい!」 ゴッドハンドは演奏を始めた。 あたり一面にものすごい騒音が響きわたる。 フリル「わーっ!何これ!」 アキラ「耳が・・・裂けそうだ!」 ティンク「このままじゃみんなやられちゃうよ!」 ピュア「だったら魔法で応戦しましょ」 ピュア「プリズムクラッシュ!」 ピュアの魔法がゴッドハンドに向かって飛んでゆく。 ゴッドハンド「へっ、無駄だぜ!」 ピュアの魔法はかき消された。 リンゼ「どうして?」 アン「あいつが奏でる曲はどんな魔法でもかき消しちまう・・・こいつはきついね」 ゴッドハンド「俺様の演奏の前ではいかなる魔法も無力!てめーらに勝ち目はないぜ!」 ゴッドハンドの演奏が辺り一面に響く。 アキラたち「うわーっ!」 アキラ「このままではやられてしまう・・・あの楽器をどうにかできれば・・・」 その時、ナティアはあることを思いついた。 ナティア「そうだわ!リョウの釣竿でゴッドハンドの楽器を奪えば演奏を止められるわ」 レイア「その手があったか!」 リョウは竿を手に取った。 リョウ「よっしゃ!任せろ!」 リョウは竿の糸先の針をゴッドハンドの楽器に引っかけた。 リョウ「おりゃーっ!」 リョウはゴッドハンドから楽器を奪った。 ゴッドハンド「わーっ!てめー何しあがる!」 ゴッドハンドは演奏をやめた。 カイン「今だ!」 カイン「プロミネンス!」 カインの魔法がゴッドハンドに直撃。 ゴッドハンド「ぐっ、こしゃくな!」 ゴッドハンドはすぐさま反撃にでる。 ゴッドハンドは魔法を放った。 アキラたちはゴッドハンドの魔法を避ける。 アキラは雷の剣を手に取り、ゴッドハンドに向かって走る。 ゴッドハンド「こうなったらてめーから血祭りにあげてやるぜ!」 ゴッドハンドはアキラに魔法を放った。 アキラ「遅い!」 アキラは魔法を避け、雷の剣でゴッドハンドの腕を斬りおとした。 ゴッドハンド「お、俺様の腕が!」 ゴッドハンドはひるんだ。 サラ「みなさん、今です!」 アキラたちは一斉に魔法を放った。 アキラたちの魔法がゴッドハンドに直撃。 ゴッドハンド「馬鹿な!この俺様がやられるんて〜っ!」 アキラたちはゴッドハンドを倒した。 フリル/セシル/リンゼ「やったー!」 カイン「よし、次へ急ごう」 アキラたちたは魔王のもとへと向かった。 第21章へ続く・・・ 《第21章 ダンの目的》 アン「もう魔物たちはいないよ」 カイン「と、なると後は魔王サナトスだけか」 フリル「とにかく急ぎましょ!」 アキラたちは階段を上り魔王のもとへと急いだ。 アキラたちは階段を上る途中で大きな部屋にたどり着いた。 部屋の奥に階段が見える。 アキラ「ここを通らねばならないということか」 アキラたちは階段へ向かった。 その時、階段から誰かの足音が聞こえてきた。 レイア「敵か?」 ?「我が奥義を受けて生きていたとは・・・悪運の強いやつじゃ」 セシル「その声は、まさか!」 階段からダンが姿を現した。 アキラ「ダン師匠・・・」 ダン「アキラよ、今度こそおぬしの首をいただく!」 ダンは槍を構えた。 ダン「ゆくぞ!」 ダンはアキラに斬りかかる。 アキラはダンの槍を避ける。 アキラ「なぜだ!なぜあなたはそうして俺たちに牙を向くんだ!」 ダン「問答無用!」 ダンはアキラに容赦なく斬りかかる。 ティンク「アキラ兄ちゃん!伏せて!」 ティンク「ブリザー!」 ティンクの魔法がダンを襲う。 ダン「邪魔をするな!」 ダンは槍を振り、ティンクの魔法をかき消した。 リンゼ「槍で魔法をかき消した?」 リョウ「なんて奴じゃ!」 ダンは再びアキラに斬りかかる。 アキラ「どうしても戦わないといけないというのか・・・・・・・・・・」 ダン「もらった!」 ダンの槍がアキラの首を狙う。 アキラは2本の剣を手に取った。 ガキン! アキラはダンの槍を2本の剣でくい止める。 ダン「やる気になったか。さあ、来い!」 アキラ(こうなったからにはあの力を・・・・・) ダン「でやーっ!」 ダンの槍がアキラを襲う。 アキラ「くっ」 アキラはダンの攻撃を避け、攻撃の態勢に入る。 アキラ「はぁーっ!」 ガキン.! アキラの剣とダンの槍がぶつかり合う。 ダン「このままではらちがあかん。一気にけりをつけさせてもらうぞ!」 ダンは槍を構え直し、奥義の態勢に入る。 リンゼ「あの構えは!」 カイン「千羽飛鳥拳だ!」 ダン「ゆくぞ!千羽飛鳥拳!」 次の瞬間、ダンの槍が無数の鳥と化した。 無数の鳥がアキラを襲う。 セシル「アキラ!」 アキラは剣を構えた。 フリル「あの構えは?」 アキラ「目には目を、歯には歯を。奥義には奥義だ!行くぞ!」 アキラ「奥義!【風雷・斬撃波(ふうらい・ざんげきは)!】」 アキラはものすごい勢いで剣を振り、衝撃波を放った。 アキラとダンの奥義がぶつかり合う。 アキラ「はぁーっ!」/ダン「でやーっ!」 次の瞬間、衝撃波と無数の鳥は一瞬で消えた。 ダン「馬鹿な!我が奥義を破るとは!だがこれで終わりだ!」 ダンの槍がアキラの左胸を撃った。 しかしアキラにひるみはない。 ダン「なに!」 アキラ「俺はここで負けるわけにはいかない!光よ!」 その時、アキラの目の前に大きな魔法陣が現れた。 ダン「その魔法陣は!」 アキラ「行くぞ!」 アキラ「【シャイニングフォース!】」 次の瞬間、光の衝撃波がダンを吹き飛ばした。 ダン「なんと!」 アキラは追い撃ちをかける。 アキラ「はぁーっ!」 次の瞬間、アキラの剣がダンの横腹を撃った。 ダン「ぐはっ!」 ダンは城の壁まで吹き飛ばされた。 レイア「アキラ、大丈夫か!」 レイアたちはアキラのもとへ行った。 アキラ「ああ、こいつのおかげでな」 アキラはソフィアのブローチを取り出した。 ピュア「それ、ソフィアお姉ちゃんのブローチ。どうして?」 アキラ「これはソフィアがお守りとして俺にたくしたんだ」 ティンク「そうだったんだ」 サラ「それはともかく、今の力は一体?」 アキラ「それは・・・・・」 ?「今さら隠す必要はあるまい」 アキラたちが振り向いた先にダンがいた。 アン「あんた、まだ生きてたのかい?」 ダン「見事であった、【風雷の双刀士(ふうらいのそうとうし)】・・・・・いや、【光の天使・アキラ】よ」 フリル/ティンク/ピュア/セシル/レイア/リンゼ「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」 ナティア「天空の世界の天使がアキラだったなんて・・・」 カイン「どうして今まで黙っていたんだ」 アキラ「隠すつもりはなかった・・・・・しかしこれは天空の世界のおきてなんだ」 リョウ「おきて?」 ダン「天空の世界では別の世界の者に天使が誰かというのを知られてはならんのだ」 フリル「どうしてそんなことする必要があるの?」 ダン「天使にははかり知れぬ力が秘められておる。その力を悪用されぬようにするためじゃ」 ダン「だがアキラよ、おぬしはまだ真の天使として覚醒しておらぬようじゃのう」 アン「どういうことだい?」 ダン「真の天使になった時、左手に【聖天の紋章】が現れる。しかし今のおぬしにはそれがない」 アキラは左手を見た。 確かに紋章のようなものはない。 ダン「真の天使として目覚めるかはおぬしの心しだいじゃ」 サラ「敵のはずのあなたがなぜアキラにそのようなことを?」 ダン「ホップルスの平和をとりもどすには天使の力を授(さず)けられたアキラの力が必要じゃ」 ダン「しかしアキラの力は不十分であった。そこでわしはあえて魔王・サナトスの手下となった」 ナティア「つまりアキラの力をはかるためにわざと敵になったってこと?」 ダン「そうじゃ」 フリル「じゃあなたの目的はホップルスの平和を取り戻すことだったの?」 ダン「ああ、ここから先はわしも仲間に加えてもらいたい。よいかな?」 アキラ「しかしその体では動くのは危険だ」 アン「ここはアタイの出番だね。アキラ、ちょっとそこをどいとくれ」 アキラはアンの言うとうりその場を離れた。 アン「そんじゃ行くよ!」 アン「シェイド!」 アンはダンに魔法をかけた。 ダンの負った傷はみるみるうちに和らいでゆく。 その時アキラはあることに気づいた。 アキラ「ダン師匠、あなたが闇の世界で俺に聞いたことの意味がようやく分かった」(第13章) セシル「それって闇は何かっていう質問のこと?」 アキラ「ああ」 アキラ「闇は暗いことから悪や魔物を連想する。だが実際の闇はそうではない」 ティンク「どういうことなの?」 アキラ「闇は光が照らさない所にできる影。影は人々に安らぎを与える存在。つまり」 レイア「自然になくてはならない存在ってわけだね」 ダン「そのとうりじゃ。よくぞ気づいた」 カイン「そろそろ先へ進もう」 フリル「そうね、ソフィアも心配だし」 ダン「魔王はあの階段を上りきった所にある【魔王の間】におる」 アキラ「よし、行くぞ!」 アキラたちは階段を上り魔王の間へと向かった。 第22章へ続く・・・ 《第22章 敗北》 アキラたちは階段を上りきり、魔王の間にたどり着いた。 ダン「ここが魔王の間じゃ」 アキラ「行くぞ」 アキラたちは大きな扉を開き、魔王の間に足を踏み入れた。 ?「やっと来おったか!待ちくたびれておったぞ!」 フリル「その声は、魔王・サナトス!」 サナトス「貴様ら、わしの可愛い子分たちを2度もやってくれるとはいい度胸だな!」 アン「あんたの子分たちなんてアタイらの敵じゃないんだよ!」 サナトス「生意気な小娘め!以前のわしとは違うことをその身を持って味わうがいい!」 サナトスは大きな金鎚(かなづち)を手に取った。 リョウ「来るぞ!」 サナトス「ゆくぞ!」 サナトスは巨大な金鎚を振り下ろした。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一方ソフィアは・・・・・ ソフィア「・・・・・・・・う〜ん・・・・・・・・・はっ、ここは?」 ?「ここは天空の世界です」 ソフィア「誰?」 ?「私たちは天空の世界の住民です。見かけない顔ですがあなたは誰なんですか?」 ソフィア「私は、風の妖精ソフィアよ。ここは天空の世界のどこなの?」 住民A「【天空城】です。今は女神たちの手におちてしまい、こうして牢屋に閉じ込められていますが・・・」 ソフィア「その女神ってコーデリアたちのこと?」 住民A「ええ、そうですけど・・・あなたは彼女らのことを知っているのですか?」 ソフィアは1年前(GCのストーリー)のことを話した。 その時、ソフィアたちの目の前に魔物が現れた。 魔物P「おい、そこの妖精、こっちへ来い」 住民B「彼女をどうするつもりだ」 魔物P「てめーには関係ねぇ、すっこんでろ!」 魔物はソフィアをつれて天空城の階段を上り始めた。 ソフィア「私をどうする気なの?」 魔物P「コーデリア様の所へ連れて行くだけだ」 ソフィアたちはコーデリアのもとにたどり着いた。 魔物P「コーデリア様、言われたとうり妖精をつれて来やしたぜ」 コーデリア「ご苦労、下がってよいぞ」 魔物P「ははーっ」 ソフィア「私をどうする気なの?」 コーデリア「今からお前の仲間と魔王・サナトスが戦う。お前の仲間が血祭りに上げられるさまを見せてやるのさ」 ソフィア「なんですって!」 その時、ベルギウスとマクサが現れた。 コーデリア「マクサ、その小娘を黙らせな」 マクサは魔法で檻(おり)を出し、ソフィアをその檻の中に閉じ込めた。 ソフィア「しまった!」 コーデリア「さて、ショーの始まりだよ」 ソフィア「あなたたちの好きにはさせないわ!」 ソフィア「サンダーボルト!」 魔法は出てこなかった。 ソフィア「どうして?」 マクサ「その檻の中では一切魔法を使うことはできませんわ」 ベルギウス「そこでお前の仲間が惨めに敗れ去るさまを指をくわえて見がいい」 ソフィア「そんな・・・私はどうすることも出来ないの・・・いえ、今はみんなが勝つことを信じましょう」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 DOOOON! サナトスが振り下ろす金鎚がアキラたちを襲う。 レイア「相変わらずすごい馬鹿力だぜ」 リンゼ「あれをくらったら一巻の終わりだね」 セシル「ここは一気に魔法で攻めましょう」 アキラたちはサナトスの攻撃を避けつつ魔法で反撃する。 サナトス「わしに攻撃しているつもりだろうが貴様らの攻撃なんぞ全く効いておらんわ!」 アキラ「ならば合体魔法だ」 ティンク「任せて、いくよピュア」 ピュア「うん」 ティンクとピュアは一斉に魔法を放った。 ティンク「ブリザー!」/ピュア「プリズムクラッシュ!」 次の瞬間、雪が宝石と化し、宝石の吹雪が起こった。 ティンク/ピュア「プリズムブリザード!!」 宝石の吹雪がサナトスに直撃。 カイン「やったか?」 次の瞬間、サナトスの金鎚がアキラたちを襲った。 アキラ「危ない!みんな避けろ!」 DOOOON! サナトス「が〜っはっはっはっ、貴様らの攻撃なんぞわしには無力。死ぬがいい!」 アン「だったらこれでどうだ!」 アン「【ダークネスファントム!】」 アンが放った闇がサナトスを覆ってゆく。 アン「これで終わりだよ」 その時、アンが放った闇に異変が起きた。 闇は徐々に消えてゆく。 サナトス「わざわざわしの力を増幅させてくれるとはありがたいな」 アン「なに?」 サナトス「馬鹿な小娘め、わしが闇をつかさどっているということを忘れたか!」 アン「しまった!」 サナトス「今度こそおさらばだ、死ねぃ!」 サナトスの金鎚がアンを襲う。 アキラ「危ない!」 アキラはアンを押し退けた。 次の瞬間、サナトスの金鎚がアキラに直撃。 アキラ「うわーっ」 アキラは城の壁まで吹き飛ばされた。 リョウ「アキラ!」 サナトス「馬鹿なやつめ、見殺しにしておけばよかったもの」 レイア「てめー、許さねーぞ!」 レイア「ヴォルケーノ!」 レイアの魔法がサナトスに直撃。しかし効果はない。 サナトス「無駄無駄!何度やっても同じだ、死ねぃ!」 アキラ「そうはさせるか!」 アキラ「豪雷!」 アキラの魔法がサナトスの背中に直撃。 サナトス「青二才が、今度こそ地獄に送ってくれるわ!」 セシル「アキラ、危ない!」 サラ「ナティア、合体魔法を」 ナティア「はい」 サラとナティアは一せいに魔法を放った。 サラ「【スターストライク!】」/ナティア「ウエーブ!」 次の瞬間、星の津波が起こった。 サラ/ナティア「【スターウエーブ!!】」 星の津波がサナトスを押し流す。 サナトス「ぐっ、こしゃくな!」 フリル「今のうちにアキラの所へ行きましょう」 フリルたちはアキラの所へ行った。 カイン「アキラ、大丈夫か」 アキラ「ああ、なんとかな」 次の瞬間、星の津波の中からサナトスが出てきた。 サナトス「死ねぃ!」 サナトスは巨大な金鎚を振り下ろす。 ピュア「任せて!」 ピュア「【プリズムシールド!】」 アキラたちの目の前に宝石の壁が現れた。 サナトス「それ程度の小細工なんぞわしに通用するとでも思っているのか!」 サナトスの金鎚はピュアの宝石の壁を打ち砕いた。 金鎚はアキラたちを弾き飛ばす。 アキラたち「うわーっ」 アキラたちは今の衝撃で動けなくなってしまった。 カイン「みんな・・・大丈夫・・・か・・・」 リョウ「なんとか・・・生きとるが・・・体が動かん」 リンゼ「このままじゃ・・・みんなやられちゃうよ・・・」 サナトス「が〜っはっはっは、しょせん貴様らなんぞわしの敵ではないのだ!今度こそ全員仲良く地獄へ落ちるがいい!」 サナトスの金鎚がアキラたちを襲う。 アキラ「こうなってはやむおえん」 アキラ「つむじ風!」 アキラは魔法でフリルたちを吹き飛ばした。 DOOOON! アキラはサナトスの金鎚に撃たれた。 ティンク「アキラ兄ちゃん!」 サナトス「運がよかったな、だがこれで終わりだ!」 サナトスは金鎚を構えた。 アキラ「待・・・て・・・彼らに・・・手を・・・出すな」 サナトス「青二才が、まだ生きておったか!ならば貴様から地獄へ送ってくれるわ!」 サナトスはものすごい勢いで金鎚を振り、城の壁ごとアキラを城外へ吹き飛ばした。 ダン「アキラ!」 アキラは城の残骸(ざんがい)とともに落ちていった。 第23章へ続く・・・ 《第23章 風の歌声》 ここは天空城。 ソフィア「アキラ!」 コーデリア「おーっほっほっほ、これで邪魔者が1人減ったわ」 ベルギウス「後はサナトスが他の者を倒すのを待つだけ」 マクサ「妖精たちが倒されるのも時間の問題ですわ」 女神3姉妹「おーっほっほっほ」 ソフィア「今は魔法が使えないし、この檻から出ることもできない・・・今の私にできることはみんなの無事を祈ること・・・」 ソフィアは祈った。 ソフィア「神様、どうかみんなを助けてください。そして、アキラに私の声を届けてください・・・」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 アキラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐっ・・・」 アキラ(やはり俺の力ではどうすることもできないのか・・・) その時、アキラの周りを光が覆っていった。 アキラ「なんだこの光は?」 ?(・・・・・・・・・キ・・・・・・・・・・・) アキラ「!?」 ?(・・・・・・・・・・キ・・・・・・・・・・・・ラ・・・・・・・) アキラ「気のせい・・・・・・なのか?俺の心に誰かが語りかけている・・・」 ?(・・・・ラ、・・・・・・・・キ・・・ラ、・・・・・・・・アキラ) アキラ「誰なんだ?・・・だが、どこかで聞いたような・・・優しくて暖かい・・・そんな感じがする」 ?(アキラ!) アキラ「その声は・・・ソフィアなのか?」 ソフィア(アキラ、私の声が聞こえるの?) アキラ「ああ、だがどうして」 ソフィア(よかった、私の祈りがあなたに届いたのね。大丈夫なの?) アキラ「なんとかな。だが今の俺の力ではどうすることもできない。俺は・・・」 ソフィア(ここで諦めちゃだめよ!戦っているのはあなただけじゃないのよ) アキラ「俺だけじゃない・・・」 ソフィア(そうよ、あなたには頼りになる仲間がいるじゃない。それにホップルスの平和を取り戻すんでしょ) ソフィア(私はあなたが絶対に勝つって信じているわ!だから・・・・・) ソフィア(だから頑張って!) ソフィアの声は風とともに消えた。 アキラ「・・・そうだよな・・・俺はみんなの世界、いや、ホップルスの平和を取り戻すためにここにいるんだよな」 アキラ「ありがとうソフィア。俺はもう諦めない!絶対にホップルスをもとの平和な世界に戻してみせる!」 その時、アキラは心の奥底からものすごい力が湧いてくることに気づいた。 アキラ「体中の力が戻ってゆく。それだけじゃない、力が増幅している!」 次の瞬間、アキラの背中から無数の翼が現れた。 アキラ「これが真の天使の力なのか・・・今はそんなことを考えていても仕方ない。みんなのもとへ急がねば!」 アキラは無数の翼を羽ばたかせ、魔王の間へ飛んだ。 アキラ「みんな、無事でいてくれ!」 第24章へ続く・・・ 《第24章 覚醒》 サナトス「が〜っはっはっは!青二才の小僧もこれで終わったな!」 ティンク「そんな・・・・・・・アキラ兄ちゃんが死んじゃった・・・・・・・・」 フリル「これ以上はもたないわ。どうしたら・・・・・」 カイン「諦めるな!たとえ駄目だとしても闘い抜くんだ!」 サナトス「小僧、貴様らが何をしようがこのわしに勝つことなど不可能なのだ!貴様らはここで死ぬのだ!」 サナトスは巨大な金鎚を構えた。 リョウ「今からじゃ避けるのは無理じゃ!」 アン「アタイらはここで死んじまうのか・・・・・」 サナトス「もう言い残すことはなさそうだな、消え去れ!」 サナトスは巨大な金鎚を振り下ろした。 ピュア「もう駄目!」 DOOOON! サナトス「これでわしの完全勝利じゃ。が〜っはっはっはっ!」 その時、どこからか誰かの声が聞こえてきた。 ?「それはどうかな?」 サナトス「誰だ!」 ?「お前の金鎚の下だ!」 サナトス「なに?」 サナトスが金鎚を上げると、そこに巨大な魔法陣があった。 サナトス「何だこれは?それに一体誰が・・・」 ?「シャイニングフォース!」 次の瞬間、光の衝撃波がサナトスを吹き飛ばした。 サナトス「なに!」 セシル「今の魔法は!」 その時、フリルたちの目の前にアキラが現れた。 アキラ「みんな、無事か!」 リンゼ「アキラ、生きていたんだね!」 サナトス「青二才の小僧め、まだ生きておったか!」 アキラ「サナトス、俺は、俺たちは決して負けるわけにはいかない!天使の名において、お前を倒す!」 サナトス「生意気な!ならばこの城もろとも、すべて消し去ってくれるわ!」 レイア「来るぞ!」 その時、アキラは呪文を唱え始めた。 アキラ『我が心の奥底に眠る力、今ここに解き放たん!』 次の瞬間、アキラの左手に紋章が浮かび上がった。 ナティア「見て!アキラの左手に紋章があるわ!」 ダン「アキラめ、ついに覚醒しおったか!」 アキラは2本の剣を取り出した。 アキラ「行くぞ!サナトス!」 サナトス「返り討ちにしてくてるわ!」 アキラ「はぁーっ!」/サナトス「ふん!」 ガキン! アキラの剣とサナトスの金鎚がぶつかり合う。 サナトス(この小僧の力、さっきとは比べ物にならぬ) アキラ「はぁーっ!」 アキラは徐々にサナトスを押し始めた。 サナトス「馬鹿な!このわしが力で負けているだと!」 リョウ「なんてやつじゃ!」 カイン「でも、これならいける!」 サナトス「ならばこれでどうだ!」 サナトスは魔王の間全体に魔法を放った。 サナトスの魔法がアキラたちを襲う。 レイア「駄目だ、避けきれない」 アキラ「任せろ!光よ!」 次の瞬間、フリルたちの目の前に巨大な魔法陣が現れた。 魔法陣はサナトスの魔法をかき消してゆく。 サナトス「こしゃくな!」 サナトスは巨大な金鎚を構えた。 アキラ「今だ!」 アキラはサナトスに向かって飛んだ。 アキラ「はぁーっ!」 次の瞬間、アキラの2本の剣がサナトスの金鎚を切り裂いた。 サナトス「なにーっ!」 アキラはすぐさま次の攻撃に入る。 アキラ「シャイニングフォース!」 光の衝撃波がサナトスを吹き飛ばす。 サナトス「のあーっ!」 DOOOON! サナトスは城の壁まで吹き飛ばされた。 アキラはゆっくりとサナトスに近づく。 アキラ「魔王・サナトスよ、お前のその穢(けが)れた魂を浄化する!」 その時、アキラの目の前に魔法陣が現れた。 アキラ『聖地に眠る大いなる息吹よ、今ここに集いて、この穢れし魂を浄化せよ!』 アキラ「【ホーリーシャインソウル!】」 次の瞬間、光がサナトスを覆っていった。 サナトス「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!わしの・・・わしの力が抜けてゆく!」 サラ「これは!」 セシル「どうしたの、サラさん」 サラ「アキラの魔法がサナトスの心を癒しています」 ピュア「どういうことなの?」 サラ「サナトスは負の感情そのもの。癒しの魔法をかけることでサナトスは力を失います」 ティンク「みんな、あれを見て!」 その時、サナトスの体が徐々に薄くなっていった。 サナトス「貴様らはこれで勝ったつもりでいるだろうが、負の心がある限りわしは何度でも復活する。わしは不死身なのだからな!」 サナトス「次に戦う時が貴様らの最後だ!覚えておくがいい!」 サナトス「が〜っはっはっはっはっはっは!」 サナトスは光とともに消えた。 フリル/ティンク/ピュア/セシル/レイア/リンゼ「やった〜!」 フリルたちはアキラのもとへ走った。 サラ「やりましたね、アキラ」 フリル「すごかったよ、アキラ」 レイア「かっこよかったぜ、アキラ」 その時、アキラの持つ2本の剣が光った。 アキラ「これは」 次の瞬間、2本の剣が1本の剣と化した。 アン「2つの剣が1つになった」 ダン「それぞまさしく【天界の聖剣】じゃ」 アキラ「これが2つの剣の真の姿なのか」 次の瞬間、天界の聖剣はある方向を示した。 ダン「あの方角は・・・」 アキラ「天空の世界だ」 セシル「この剣は私たちに何を伝えようとしているのかしら?」 アキラ「天空の世界からものすごい邪気を感じる」 ティンク「じゃあそこに女神たちがいるってこと?」 リンゼ「そうだとするとソフィアもそこにいるってことだよね」 アキラ「確信はないが行くより他はなさそうだな」 リョウ「決まりじゃな」 ナティア「でもどうやって行けばいいの?飛んで行くとしたら無理があるわ」 カイン「天空の世界へ行く方法が一つだけある」 フリル「本当に」 カイン「【鯨のジルバ】だ。彼なら天空の世界まで行けるはずだ」 レイア「そうか、その手があったか」 リンゼ「行こうよ、ジルバの所へ」 アキラたちは魔界を後にした。 第25章へ続く・・・ 《第25章 伝説の巨鯨》 アキラたちは闇の世界へ戻っていた。 全員「・・・・・・・・・・・・・・」 アキラたちは沈黙している。 フリル「ジルバ・・・いないね・・・」 アキラ「今思ったんだが・・・ジルバがどこにいるかという当てがない・・・」 アン「じゃあどうするんだい?」 全員「・・・・・・・・・・・・・・」 カイン「かといって待っていたらホップルスが女神たちの手におちてしまう」 その時、アキラたちの耳に何かの鳴き声が聞こえてきた。 リョウ「何じゃ今のは?」 その鳴き声は徐々に大きくなってくる。 サラ「どうやら何かがこちらへ向かって来ているようですね」 次の瞬間、闇の世界上空に巨大な渦が現れた。 ナティア「これは一体?」 ダン「敵か!」 渦の中から、紫色の大きな物が出てきた。 アキラとダンは武器を構える。 ?(武器を収めなさい。私はあなた方の敵ではありません) ピュア「今誰かの声が聞こえたわ」 ティンク「僕にも聞こえたよ」 紫色の大きな物は徐々に姿を現してきた。 リンゼ「あれってもしかして」 紫色の大きな物は完全に姿を現した。 それはものすごく大きい【鯨】だった。 セシル「ジルバだわ!」 アキラ「あれが伝説の巨鯨・ジルバか」 リョウ「で、でけ〜」 ジルバはゆっくりとアキラたちに近づいていった。 ジルバ(あなたがたの望みは分かっています) アキラ「力を貸してくれるのか?」 ジルバ(もちろんです。今のホップルスの運命はあなた方にかかっています。さあ、早くお乗りなさい) レイア「サンキュー、ジルバ。早く乗ろうぜ」 アキラたちはジルバの背中に乗った。 ジルバ(それでは天空の世界へ行きますよ) アキラ「ああ、頼むぞジルバ」 アキラたちは天空の世界へと向かった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ここは天空の世界。 マクサ「コーデリア姉さま、あのガキたちがこっちに向かっているよ!」 コーデリア「あわてるんじゃないよ、マクサ」 ベルギウス「それにしてもサナトスが敗れるとは予想外でしたわ」 コーデリア「あの役立たずめ。まあいい、あやつの代わりなどいくらでもいる」 マクサ「ではこの小娘を利用しましょう」 マクサはソフィアの所へ行った。 ソフィア「私をどうする気なの」 マクサ「お黙り!あんたには少し黙っててもらうよ」 マクサは魔法でソフィアを眠らせた。 ベルギウス「そろそろショーの始まりのようですね」 コーデリア「妖精たちめ、首を洗って待っているがいい」 女神3姉妹「おーっほっほっほ」 第26章へ続く・・・ 《第26章 決戦の時》 アキラたちはジルバの背中に乗り、天空の世界へと向かっている。 アキラ「そろそろ天空の世界に着きそうだな」 ティンク「え、どこどこ?」 ティンクは辺りを見回す。 辺りは雲に覆われている。 ピュア「雲で何にも見えないけど・・・」 その時、アキラたちは雲の上に出た。 セシル「こ、これは!」 そこには巨大な城が聳え建ち、城下には無数の家が建ち並ぶ。 レイア「す、すげー!」 アキラ「ここが天空の世界だ」 その時、何かがアキラたちに飛んできた。 ナティア「あれは何かしら?」 それはものすごい勢いでアキラたちに向かっている。 カイン「敵か」 次の瞬間、無数の閃光がアキラたちを襲った。 リンゼ「こっちに来るよ!」 アキラ「任せろ、光よ!」 次の瞬間、アキラたちの目の前に巨大な魔法陣が現れた。 魔法陣は飛んできた閃光を弾き返す。 リョウ「ふぅ、助かった」 フリル「今の光は全部あの城から飛んできたわ」 ダン「なに、天空城から?」 アン「ってことはその天空城に行けば女神たちがいるってわけだね」 アキラ「よし、天空城へ急ぐぞ」 ジルバ(ではこれより天空城へ向かいます) ジルバは天空城へ向かった。 その時、天空城から無数の魔物が現れた。 魔物Q「アーッハッハッハ!久々の獲物だ!血が騒ぐぜ!」 セシル「なんて数なの!太陽の世界とは比べ物にならないわ」 レイア「へっ、上等だぜ!片っ端から叩き潰(つぶ)してやる」 ティンク「レイア姉ちゃんだけじゃ不利だよ。僕も行く」 ピュア「私も」 アキラ「だったら俺も」 ナティア「アキラ、今は一刻を争うわ。あなたは天空城へ向かって」 リンゼ「そうだよ、ここは私たちに任せて」 アキラ「・・・・・分かった」 サラ「フリル、カイン、あなた方はアキラと一緒に行ってください」 フリル/カイン「はい」 アン「待ちな、アタイもアキラと一緒に行くよ」 ダン「おぬしらだけでは不安じゃ。わしも行こう」 アキラたち5人は先に天空城へと向かった。 リョウ「よっしゃ、そんじゃやるか!」 魔物R「たった8人で俺たちに挑もうとは無謀だな」 レイア「そんなもんやってみなくちゃ分かんないだろ!」 サラ「みなさん、行きますよ!」 サラたちは一斉に魔法を放った。 魔物たち「アギャァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」 魔法は魔物たちに直撃。 魔物たちは次々と落ちてゆく。 しかし、魔物たちの進攻はとどまらない。 ピュア「どんどん出てくるよ」 リョウ「うろたえるな!ここはわしらでくい止めるんじゃ」 ナティア「リョウの言うとうりね」 リンゼ「みんな、頑張りましょ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一方、アキラたちは・・・・・・・・・・ 天空城に到着していた。 ダン「ここから先は油断は禁物じゃ。気を引き締めて行けよ」 アキラ「ああ」 カイン「早く女神たちの所へ急ごう」 フリル「そうね」 次の瞬間、無数の閃光がアキラたちを襲った。 アキラ「危ない!光よ!」 アキラは魔法陣を出現させ、無数の閃光を弾き飛ばした。 その時、城の奥に人影が現れた。 アン「敵か」 人影は徐々に姿を現してきた。 ?「わたくしの攻撃をかわすとは・・・なかなかやりますわね」 人影は姿を現した。 第27章へ続く・・・ 《第27章 コーデリアのもとへ・・・》 アキラ「お前はあの時の!」 ?「まだ生きていたとはなかなかしぶといですわね」 アン「ベルギウス!アタイらはここで足止めをくらうわけにはいかないよ。そこをどきな!」 ベルギウス「あら、ずいぶん威勢(いせい)がいいですわね。ならばあなた方をまとめて始末してさしあげましょう」 カイン「そうはさせない!」 カイン「プロミネンス!」 カインが放った魔法がべルギウスに直撃。 カイン「ここは僕が引き受ける。みんなはコーデリアのもとへ行くんだ!」 フリル「カイン、私も残るわ」 ダン「忝(かたじけな)い。アキラ、アン行くぞ!」 アキラ「ああ」/アン「あいよ」 アキラたちが行こうとした時、どこからか魔法が飛んできた。 アキラたちは魔法を避ける。 その時、もう1人の女神が現れた。 ?「ここから先は通さないよ!」 アン「お前はマクサ!」 アキラ「女神2人で来るとは・・・やっかいなことになったな」 フリル「マジックフラワー!」 フリルの魔法がマクサに直撃。 マクサ「ぐっ・・・」 フリル「今よ、早く行って!」 アキラ「分かった!」 アキラたちはコーデリアのもとへ向かった。 マクサ「虫けらの分際で生意気な!」 ベルギウス「わたくしたちにはむかおうとはあわれな。ここでで死ぬがいい!」 カイン「僕たちは決して負けるわけにはいかない。このホップルスの平和を取り戻すまでは!」 フリル「行くぞ!」 4人は一斉に魔法を放った。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一方、アキラたちは・・・・・ アキラたちは城の中の広い部屋にいた。 ダン「・・・・・・・・・・」 アン「ダン、どうしたんだい?」 ダン「おかしいとは思わぬか。さっきから敵の気配はおろか人の気配もない」 アキラ「ということは、これは女神たちの仕組んだ罠?」 次の瞬間、部屋中が揺れ始めた。 アキラ「やはり罠だったのか!」 部屋の天井が徐々に下りてきた。 アン「早くこの部屋から出ないとアタイら全員紙切れになっちまうよ!」 アキラ「この距離だとここから出ることは不可能だ」 ダン「ならば天井を破壊するのみ!」 ダンは槍を構えた。 ダン「ゆくぞ!奥義・千羽飛鳥拳!」 次の瞬間、ダンの槍が無数の鳥と化し、天井を破壊した。 アン「やったか?」 次の瞬間、アキラたちの真上から魔物たちが現れた。 ダン「なに!」 魔物S「馬鹿め!これでおしまいだ!」 魔物たちはアキラたちに襲いかかる。 ダン「甘い!」 ダンは槍を振り回し、魔物たちを蹴散らす。 ダン「今じゃ!早くコーデリアのもとへ行くのじゃ!」 アキラ「あなた1人では不利だ。ここは俺も」 ダン「馬鹿者!女神たちを倒し、全世界の平和を取り戻せるのは真の天使として覚醒したおぬししかおらんのだ!早く行け!」 アン「ダンの言うとうりだね。アキラ、行くよ」 アキラ「・・・・・分かった」 アキラたちはコーデリアのもとへ向かった。 第28章へ続く・・・ 《第28章 それぞれの戦い》 フリルたちは・・・・・ ベルギウス「まさかわたくしたち相手にここまでやるとは・・・」 マクサ「あの子たち、侮(あなど)れないね」 カイン「フリル、大丈夫か」 フリル「ええ、でもこのままじゃやられてしまうわ」 マクサ「ベルギウス姉様、そろそろ片付けましょう」 ベルギウス「そうですわね、では合体魔法で止めを刺しましょうか」 女神たちは一斉に魔法を放った。 カイン「フリル、僕たちも合体魔法だ!」 フリル「分かったわ」 フリル「マジックフラワー!」/カイン「プロミネンス!」 フリルたちが放った魔法は炎をまとった一輪の花と化した。 フリル/カイン「【紅炎花(こうえんか)】!!」 マクサ「こしゃくな!だがこれでおしまいだ!」 フリルたちの魔法と女神たちの魔法がぶつかり合う。 フリルたちの魔法は徐々に押されてゆく。 ベルギウス「おーっほっほっほっ、やはりあなた方ではわたくしたちにはかなわなかったようですわね」 カイン「例えそうだったとしても、僕、いや、僕たちは・・・」 フリル「私たちは・・・」 フリル/カイン「決して負けるわけにはいかないんだ!」 次の瞬間、フリルたちの魔法が女神たちの魔法を押し始めた。 マクサ「これは!」 ベルギウス「わたくしたちが押されている」 フリル/カイン「えーい!」 マクサ「あの子たちのどこにこのような力が・・・・・」 フリルたちの魔法は女神たちの魔法をかき消し、女神たちに直撃した。 女神たち「うわーっ!」 フリルたちは女神たちを倒した。 フリル「やったー」 その時、ベルギウスが立ち上がった。 ベルギウス「わたくしたちを倒したことは褒(ほ)めてやろう・・・だがこれで勝ったと思ったら大間違いですわ」 カイン「どういうことだ」 マクサ「これから起こる真の恐怖におびえ死ぬがいい・・・・・」 次の瞬間、女神たちは光とともに消えた。 フリル「これから起こる真の恐怖って一体?」 カイン「とりあえずアキラたちのところへ行こう」 フリルたちはアキラたちのもとへ向かった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一方ダンは・・・・・ ダン「やはりこれだけの数を相手にするのは堪(こた)える」 魔物たちは止まることなくダンに襲いかかる。 魔物T「これで終わりだーっ!」 ダン「くっ、もはやこれまで・・・」 次の瞬間、何者かがダンの前に現れ、魔物を弾き飛ばした。 ?「大丈夫ですか、ダンさん」 ダン「おぬしは天空の世界の住民か」 住民C「ええ、お久しぶりです」 魔物U「馬鹿な、てめーは牢屋に閉じ込めていたはず」 住民C「今ここにいるのは私だけじゃありませんよ!」 その時、大勢の住民が姿を現した。 住民D「今こそ我らが立ち上がる時!」 住民E「私たちの世界は絶対に渡さない!」 住民F「俺たちの力、見せてやるぜ!」 住民C「ダンさん、ここは我々が引き受けます。あなたは女神のもとへ」 ダン「うむ、じゃがこの城の外にも大勢の魔物たちがおる」 住民C「心配は無用ですここにいるのはほんの4分の1程度ですから」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 その頃レイアたちは・・・・・ レイア「はぁ、はぁ、さすがにこれだけの数を相手にするのはきついぜ」 サラ「レイア、油断してはいけませんよ」 レイア「分かってるって」 魔物の数は徐々に増えていく。 リンゼ「でもこれじゃきりがないよ」 リョウ「諦めるな。今はアキラたちを信じて戦いぬくんじゃ」 セシル「そうね、みんな、頑張りましょ」 魔物V「寝言は寝てから言うんだな、覚悟しあがれ!」 ナティア「私たちはここで負けるわけにはいかないわ」 ピュア「絶対に戦いぬいてみせる!」 その時、セシルは城から大勢の人が出てくることに気づいた。 セシル「みんな、城の中から誰かが出てくるわ」 レイア「なに、新手か?」 ?「みんな!この世界の平和を取り戻すために俺たちも戦うぞ!」 ?たち「おおーっ!」 城の中から出てきた人たちはものすごい勢いで魔物たちをなぎ倒す。 ピュア「あの人たちは誰?」 その時、レイアたちの前に城から出てきた人たちが現れた。 ナティア「あなたたちは一体?」 ?「我々はこの世界の住民です。今までこの世界のために戦ってくれたことを感謝します」 サラ「みなさん、今は話をしている余裕はありません。魔物たちを追い払いましょう」 リョウ「よっしゃー、やってやるぜ!」 ティンク「よーし、行っくぞー!」 魔物V「やろーども、こっちも行くぞ!」 魔物たち「おおーっ!」 次の瞬間、レイアたちと魔物たちは交戦状態に入った。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 その頃、コーデリアは・・・・・ コーデリア「なかなか面白いことになってきたね」 コーデリアはソフィアの所へ行った。 コーデリア「そろそろこの小娘をあやつりの魔法であやつるとしよう」 ?「待て!ソフィアを返せ!」 コーデリア「やっとお出ましかい?天使のアキラ、そして闇の妖精アンよ」 アキラ「コーデリア、これ以上お前の好きにはさせない!」 アン「覚悟しな!」 コーデリア「いいだろう、来るがよい」 第29章へ続く・・・ 《第29章 決着》 アキラ「行くぞ、光よ!」 アキラの目の前に巨大な魔法陣が現れた。 アキラ「シャイニングフォース!」 アキラが放った光の衝撃波がコーデリアを吹き飛ばした。 コーデリア「くっ、少しはやるようだね。しかし、それ程度でこのわたくしを倒すことはできないよ!」 コーデリアは魔法を放った。 アン「遅い!」 アキラたちはコーデリアの魔法をひらりと避ける。 コーデリア「だったらこれでもくらいな!」 コーデリア「【シャインアロー!】」 無数の矢がアキラたちを襲う。 アキラ「甘い!光よ!」 アキラは魔法陣を出現させコーデリアの魔法をかわした。 コーデリア「それでこのわたくしの魔法をかわしたつもりかい?」 アキラ「なに?」 コーデリアはさらに光の矢を放った。 その矢は次々と魔法陣に攻撃してゆく。 コーデリア「それ程度の防御壁など打ち砕いてくれるわ!」 その時、魔法陣にヒビが入った。 アン「魔法陣が破(やぶ)られる!」 次の瞬間、魔法陣が砕け、光の矢がアキラたちに直撃した。 アキラたち「うわーっ!」 アキラたちは倒れた。 コーデリア「おーっほっほっほ、しょせんお前たちの力ではこれが限度。このわたくしに敵うことは決してないんだよ!」 アキラ「くっ・・・・・」 ?「負けないで!」 アキラ「!?」 アン「今の声は・・・」 アキラたちが振り向いた先に檻に閉じ込められたソフィアがいた。 ソフィア「アキラ、負けないで、頑張って!」 アキラは立ち上がった。 コーデリア「小娘め、余計なことを!お前から始末してやる!」 コーデリアはソフィアに向かって魔法を放った。 アン「あのままじゃ檻ごとソフィアが吹っ飛んじまう」 アキラ「そうはさせるか!」 次の瞬間、アキラの背中から無数の翼が現れた。 コーデリア「今からその小娘を助け出そうとは無謀な」 その時、アキラはソフィアの所にいた。 アン「速い!」 アキラは檻を破壊し、ソフィアを救出した。 コーデリア「馬鹿な!100メートルをわずか0,1秒で進んだだと!」 コーデリア、お前の動体視力はいくらだ? アキラ「ソフィア、今までずいぶんつらい思いをさせてしまったな・・・」 ソフィア「ううん、いいの・・・」 アン「そこのお二人さん、お熱いのは結構だけど今の状況を考えとくれ・・・」 アキラ(熱いってどういう意味だ?)/ソフィア「/////」←赤面 次の瞬間、光の矢がアキラたちを襲った。 アキラ「危ない!」 アキラは魔法陣を出現させコーデリアの魔法をかわした。 アキラ「二人とも無事か」 ソフィア「ええ、それにしても今の力は?」 アン「そいつは天使の力さ、まさかアキラが天使だったとは驚きだったね」 アキラ「話はそこまでだ。今はコーデリアを倒す方が先決だ」 ソフィア「そうね」 アン「ソフィア、あんた大丈夫なのかい?」 ソフィア「もちろんよ」 アキラ「よし、行くぞ!」 コーデリア「たかが三人になったくらいでこのわたくしを倒せると思うな!」 コーデリアは光の矢を放った。 アキラ「俺たちにその魔法はもう通用しない!」 アキラ「シャイニングフォース!」 アキラが放った光の衝撃波はコーデリアの魔法を吹き飛ばした。 ソフィア「今度はこっちの番よ!」 ソフィア「【クラウド!】」 次の瞬間、コーデリアの周りを雲が覆っていった。 コーデリア「何だこれは、目くらましのつもりか?」 ソフィア「アキラ、私と一緒に雷の魔法を放って」 アキラ「合体魔法か、分かった」 アキラとソフィアは一斉に魔法を放った。 アキラ「豪雷!」/ソフィア「サンダーボルト!」 二人の魔法は強力な雷と化した。 アキラ/ソフィア「【ギガサンダーボルト!!】」 アキラたちの合体魔法はコーデリアを覆っていた雲に吸収され、雷雲と化した。 アン「そうか!ソフィアは最初からこれを狙っていたのか!」 ソフィア「行っけー!」 ソフィア「【ライジングダンス!】」 次の瞬間、コーデリアを覆っていた雷雲が強力な雷を放ち、コーデリアを撃った。 コーデリア「ぐふっ・・・・・さすがに今のは効いたよ・・・・・しかし、これで勝ったつもりかい?」 アキラ「まだ戦おうとでも言いたいのか」 ソフィア「諦めなさい、今のあなたに勝ち目はないわ」 コーデリア「お黙り!お前たちは必ずここで死ぬということを教えてやる!」 アン「ゴチャゴチャうるさいね!これでもくらいな!」 アン「【マインドブレイカー!】」 アンの魔法がコーデリアに直撃。 コーデリア「ぐっ・・・な、何だこの魔法は・・・・・あ・・・頭が・・・・・」 アン「教えてやるよ。そいつは人の心の中にある負の感情を徹底的に崩すって効果さ」 コーデリア「何だと!」 アン「アキラ、今がチャンスだよ」 アキラ「分かった!」 アキラの目の前に巨大な魔法陣が現れた。 アキラ「コーデリア、お前のような奴にこのホップルスは決して渡さない!風よ、雷よ、そして光よ!」 アキラ「吹き飛べ!【アルティメットストリーム!】」 次の瞬間、光の大竜巻が起こった。 光の大竜巻はコーデリアを吹き飛ばした。 コーデリア「うわーっ!」 その後、コーデリアは床に落ちた。 アン「やったか?」 アキラ「いや、まだだ!」 その時、コーデリアが立ちあがった。 コーデリア「これで・・・勝ったと思ったら大間違いだよ。こうなったからにはこの世界もろともお前たちを消し去ってくれる!」 コーデリア「ふふふふふ・・・・・・アーッハッハッハ!」 次の瞬間、コーデリアは光とともに消えた。 第30章へ続く・・・ 《第30章 死竜降臨》 天空の世界は徐々に雷雲に覆われてきた。 サラ「これは一体?」 リンゼ「天空の世界が雷雲に覆われていくよ」 ナティア「何が始まろうとしているの?」 ティンク「そんなの分かんないよ」 ピュア「みんな、あれを見て!」 ピュアが指した方向から巨大な竜が姿を現した。 デスザウラー「グオォォォォォォォォォォォォォッ!!!」 リョウ「で、でかい!」 次の瞬間、天空の世界に無数の雷が落ちた。 住民たち「うわーっ!」 雷に撃たれる住民たち。 セシル「あれがアキラが言っていた神竜なの?」 レイア「分からない・・・ただ一つ言えることはここにいたら危険だってことだ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 その頃アキラたちは・・・・・ ソフィア「私たち、勝ったの?」 アン「確かにコーデリアには勝ったけど・・・」 アキラ「あいつが言い残した『この世界を消し去る』とは一体・・・」 ?「おーい!」 アキラ「ん?向こうから誰か来るぞ」 ソフィア「あれはフリルにカイン」 フリル「みんな無事だったのね」 カイン「安心したよ」 フリル「ところでコーデリアは?」 アキラはこれまでのことをフリルたちに話した。 カイン「そうか、でも他の女神たちもコーデリアのようなことを言い残して消えていったよ」 アン「一体どういうことなんだい?」 ソフィア「分からない・・・でもなんだか嫌な予感がするわ」 次の瞬間、城が揺れ始めた。 カイン「な、なんだ!?」 アキラ「分からない、だが天空城上空からものすごい邪気が・・・まさか!」 その時、アキラたちのもとにダンが駆け付けた。 ダン「みんな、大丈夫か!」 アキラ「ああ、なんとか無事だが・・・この揺れは死竜なのか」 ダン「ああ、どうやら女神たちを倒したことで魔法のバランスが崩れ、混乱状態になったのであろう」 アキラ「やはり、このままでは天空の世界、いや、ホップルスが破滅してしまう」 アン「なんだって!」 ソフィア「とにかく死竜を止めなくちゃ」 ダン「何を言っておる、死竜はジルバの時と同じようにはいかんのだぞ」 アキラ「それで、それがどうかしたのか?」 ダン「!?」 アキラ「死竜を止めることがどれほど無謀(むぼう)であろうが俺は行く、ホップルスの平和を取り戻すために!」 アキラは翼をはばたかせ、死竜のもとへ向かった。 ソフィア「私たちも行きましょう」 カイン「アキラだけじゃ心配だしね」 ダン「そうとあらば、わしも行くより他はなさそうじゃな」 アン「決まりだね」 フリル「よーし、行くぞ!」 ソフィアたちも死竜のもとへ向かった。 第31章へ続く・・・ 《第31章 最終決戦》 天空の世界に無数の雷が落ちる。 レイア「このままじゃ俺たちもあの雷にやられちまう」 リンゼ「今からじゃ逃げ切れないよ」 ピュア「私に任せて!」 ピュア「プリズムシールド!」 ピュアが放った魔法は宝石の壁となってピュアたちの目の前に現れた。 宝石の壁が雷を弾く。 セシル「みんな、今のうちに安全な所へ避難しましょ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 その頃、アキラは・・・・・ アキラは死竜の所に到着していた。 アキラ「死竜、これ以上天空の世界を荒らさせるわけにはいかない!光よ!」 アキラの目の前に魔法陣が現れた。 アキラ「シャイニングフォース!」 光の衝撃波が死竜目がけて飛んでゆく。 デスザウラー「グルルルルル・・・・・」 死竜は巨大な翼をはばたかせ、アキラが放った魔法を吹き飛ばした。 アキラ「なに!」 次の瞬間、アキラは死竜が起こした風に吹き飛ばされた。 アキラ「うわーっ!」 ドン!(アキラが何かにぶつかった音) カイン「アキラ、大丈夫か」 アキラはカインに受け止められていた。 アキラ「カイン、なぜここに?」 カイン「世界が壊滅しそうだって時にじっとしていられないだろ」 フリル「ホップルスはみんなの世界よ。だから私たちみんなでホップルスを守る義務があるわ」 アン「そういうことさ」 ソフィア「守りましょう、みんなの世界を」 アキラ「みんな・・・・・」 ダン「皆の者、ゆくぞ!」 アキラたち「おおっ!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 その頃、レイアたちは・・・・・ ティンク「みんな、あれを見て!」 ティンクが指した方向に死竜と戦っているアキラたちがいた。 リョウ「アキラたちが死竜と戦っとる」 ナティア「アキラたちはホップルスを守るために戦っているんだわ!」 サラ「彼らのもとへ急ぎましょう」 レイアたちは死竜のもとへ向かった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 アキラ「シャイニングフォース!」 アキラは死竜に攻撃を仕掛ける。 死竜「グォォォォォォォォォォッ!」 死竜は巨大な翼をはばたかせ、アキラが放った魔法を吹き飛ばす。 ダン「死竜に魔法は通用せん!ひたいの黒い石を狙うんじゃ!」 アキラ/カイン「分かった!」 アキラとカインは剣を構えた。 カイン「アキラ、僕は死竜の後ろへ回る」 ソフィア「援護は私たちに任せて!」 ダン「わしとアキラは死竜の正面から仕掛ける」 アキラ「分かった!行くぞ、死竜!」 アキラたちは攻撃を仕掛ける。 死竜はアキラたちを撃ち落とそうと魔法を放つ。 アキラ「遅い!」 アキラとダンは死竜の攻撃を避け、ひたいの黒い石に向かって飛ぶ。 その時カインは死竜のひたいの所に着いていた。 カイン「はぁーっ!」 カインの剣が死竜の黒い石を撃った。 死竜「グォォォォォォォォォォッ!」 カイン「やったか?」 次の瞬間、死竜の爪がカインを捕まえた。 カイン「しまった!」 死竜はカインを握り締める。 カイン「うわーっ!」 フリル「このままじゃカインが死んじゃうわ!」 アキラ「俺たちが死竜の気を引く。その隙にカインを救出してくれ!」 ソフィア「分かったわ!」 アキラとダンは二手に別れ、死竜に攻撃を仕掛ける。 死竜はアキラとダンを捕まえようとし両手を振り回す。 その時、カインは投げ飛ばされた。 アン「今だよ!」 ソフィアたちは無事にカインを救出する。 フリル「カイン、大丈夫?」 カイン「ああ、なんとか。でも彼らだけでは死竜を止められない」 ソフィア「私たちも行きましょう。死竜の気を引くことはできると思うわ」 アン「そうだね、アタイらでもそれくらいは出来るはずだよ」 フリル「よーし、行くぞ!」 ソフィアたちは死竜のもとへ向かった。 ダン「このままではらちがあかん。わしがおとりになる、その隙にひたいの黒い石を破壊するんじゃ」 アキラ「それではあなたが・・・」 ダン「今は一刻を争う。これしか方法は無い」 アキラ「・・・分かった」 ?「ちょっと待ちな!」 ダン「その声はアンか?」 ソフィアたちはアキラたちのところにたどり着いた。 フリル「今度は私たちが死竜の気を引くわ!」 ソフィア「あなたたちは攻撃に集中して」 アキラ「すまない」 アン「なに言ってんだい?行くよ!」 アキラたちは死竜に攻撃を仕掛ける。 人数の多さに動揺する死竜。 死竜「グォォォォォォォォォォッ!」 次の瞬間、天空の世界を覆っていた雷雲から無数の雷が放たれた。 アキラ「危ない、光よ!」 アキラは魔法陣を出現させ、雷を弾く。 その時、死竜がアキラたちの目の前に来た。 カイン「いつの間に!」 次の瞬間、アキラたちは死竜に叩き落された。 アキラたち「うわーっ!」 ドン!(アキラたちが何かにぶつかった音) ?「どうやら間に合ったようですね」 ソフィア「その声はサラさん?」 ティンク「僕も来ちゃった」 ピュア「私も」 フリル「ティンクにピュア?どうしてここに?」 セシル「そんなの決まっているでしょ」 ナティア「みんなの世界を守るために死竜を止めましょう」 レイア「それにお前ら6人だけじゃどうにもならないだろ?」 リンゼ「私たち全員の力をあわせれば絶対に止められるよ!」 リョウ「わしはこの世界の人間じゃないが出来る限りのことはするぜ」 ついに14人の気持ちが1つになった。 アキラ「よし、みんな行くぞ!」 全員「おおっ!」 第32章へ続く・・・ 《第32章 奇跡》 アキラたちは一斉に攻撃を仕掛ける。 アキラたちの攻撃はひたいの黒い石に次々と直撃するが死竜にひるみは無い。 レイア「なんて頑丈なんだ!」 セシル「あの黒い石も魔法は通用しないわ」 リンゼ「これじゃきりが無いよ!」 死竜の進攻は一向にとどまらない。 リョウ「駄目じゃ、死竜を止める手段が無い」 アキラ「諦めるな!絶対に死竜を止めるんだ!」 ダン「今度は合体魔法で攻める、ゆくぞ!」 アキラたちは次々と合体魔法を繰り出す。 しかし、死竜にひるみは無い。 ナティア「合体魔法でも駄目だなんて・・・」 次の瞬間、死竜は無数の雷を放った。 ピュア「危ない!」 ピュア「プリズムシールド!」 宝石の壁が無数の雷を弾く。 ティンク「強すぎるよ」 サラ「確かに魔法も合体魔法も効かないとなると他に打つ手がありません」 アン「じゃあどうしろっていうのさ?」 再び、無数の雷がアキラたちを襲う。 カイン「このままでは僕たちがやられてしまう」 アキラ「任せろ!光よ!」 魔法陣が無数の雷を弾く。 フリル「やっぱり私たちの力じゃ駄目なの?」 ソフィア「もっと強い合体魔法が使えたら黒い石を破壊できるのに・・・」 アキラ「もっと強い・・・そうか!」 ティンク「どうしたの?」 サラ「どうやら死竜を止める方法を思いついたようですね」 レイア「本当か?」 アン「で、何なんだい、その方法ってのは?」 アキラ「俺たち全員で合体魔法を放つ」 カイン「そうか、その手があったか!」 ナティア「たとえ1人1人の力が弱くてもみんなの力が1つになれば大きな力になるわ」 リンゼ「それならあの黒い石を破壊できる!」 ピュア「それにみんなの世界を救うことも出来るわ!」 セシル「やってみましょう!」 ダン「塵も積もれば山になるか・・・考えたなアキラよ」 アキラ「みんな、行くぞ!」 アキラたちは一斉に魔法を放った。 アキラたちが放った魔法はまばゆい光を放つ球体と化した。 ソフィア「すごいエネルギーだわ、このままじゃみんな吹き飛ばされちゃうわ!」 光の球体はゆっくりとアキラたちに近づいてゆく。 リョウ「こっちに来るぞ!」 カタカタカタ・・・・・(何かが震えている) アキラ「こ、これは!」 フリル「どうしたの?」 アキラ「天空の聖剣があの光に共鳴(きょうめい)している」 アキラは天空の聖剣を手に取った。 次の瞬間、光の球体が天空の聖剣と融合し、光の剣と化した。 アキラは剣を構えた。 アキラ「この剣に俺たち14人の力が宿るというのなら、俺はこの1撃にすべてを懸(か)ける!」 アキラは死竜に向かって飛んだ。 アキラ「はぁーっ!」 アキラは光の剣を振り、黒い石を撃った。 デスザウラー「グアアアァァァァァァッ!!!」 パリ―ン! 黒い石は粉々に砕け散った。 次の瞬間、死竜は巨大な光に包まれていった。 アキラ「何だこれは!?う、うわーっ!」 アキラもその光に包まれていった。 ソフィア「アキラ!」 ソフィアはアキラを助けるため、光の中に入った。 サラ「ソフィア!」 次の瞬間、アキラたちを包んだ光は消えた。 セシル「き、消えた!?」 レイア「そんな馬鹿な!」 リンゼ「アキラたちが見当たらない・・・本当に消えたっていうの・・・?」 ピュア「じゃぁアキラお兄ちゃんたちはどこに行ったの?」 ナティア「分からない・・・とにかく天空の世界に戻りましょう」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 住民G「何だあれは!?」 住民H「死竜が光に包まれてゆく」 次の瞬間、死竜は光とともに消えた。 住民I「消えた!?」 住民J「一体何が起こっているんだ?」 その時、空からいくつかの影が現れた。 住民K「あの方たちは!」 住民L「ああ、間違いない。彼らはわれわれの世界のために戦ってくれた恩師だ!」 フリルたちは天空の世界に戻って来た。 住民Mたちはフリルたちに駆け寄る。 住民N「大丈夫ですか!」 フリル「ええ、なんとか戻ってこれたけど・・・」 ティンク「アキラ兄ちゃんとソフィア姉ちゃんがあの光と一緒に消えちゃった」 住民O「アキラが!?では彼らは今どこに?」 アン「そんなのこっちが知りたいよ」 リョウ「くそっ!あいつらは今どこにいるんじゃ!」 カイン「落ち着くんだリョウ。今は彼らの無事を祈るんだ」 ダン「そうじゃな・・・」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ソフィア「・・・・・・・はっ。ここは?」 ソフィアは何かに横たわっていた。 ソフィア「そうだ、アキラは?」 アキラはソフィアのすぐ近くで倒れていた。 ソフィアはアキラの所へ行った。 ソフィア「大丈夫?」 アキラは目を覚ました。 アキラ「ああ、なんとか・・・」 ソフィア「ここはどこだろう?」 ソフィアは周りを見た。 一面に雲が広がる。 ?「目が覚めたようだな」 アキラ「誰だ」 ?「私は神竜。邪の力から解放してくれたことに礼を言おう」 アキラ「と、いうことは俺たちはポップルスの平和を取り戻すことが出来たのか!」 神竜「そうとは言い辛(づら)いな」 ソフィア「どういうことなの?私たちはコーデリアたちを倒してあなたを元に戻したのよ」 神竜「確かに、今のお前たちの戦いでホップルスを覆う邪気はほとんど消失した」 アキラ「ではなぜだ?」 神竜「邪気は消失した。しかし、その源は今も残っている」 ソフィア「つまり、その邪気の源を何とかすればいいのね」 神竜「邪気の源は天空の世界にある」 アキラ「そうと分かれば話は早い。天空の世界へ戻るぞ!」 神竜「天空の世界まで私が連れて行こう」 アキラ「それはありがたいがあなたは今どこにいるんだ?」 神竜「どうやら大き過ぎて分からないようだな。お前たちは今私の背中に乗っている」 ソフィア「え、そうなの?」 神竜「そろそろ行くぞ。しっかりつかまっていろ」 神竜がそう言うと、ものすごいスピードで天空の世界へと飛んだ。 第33章へ続く・・・ 《第33章 宿命》 レイア「ん?ありゃなんだ?」 レイアが指した方向から何かが飛んできた。 住民「あれは神竜!」 住民「元の姿に戻っているぞ!」 カイン「あれが天空の世界の守護神・神竜」 その体は白く、巨大な翼を羽ばたかせていた。 フリル「あそこにいるのアキラじゃない?」 リンゼ「ソフィアもいるよ」 リョウ「あいつら無事じゃったんか」 アキラたちはフリルたちのいる所にたどり着いた。 セシル「2人とも無事だったのね」 アキラ「みんなには心配をかけてしまったな」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ?「キーッ!あいつらめ、喜んでいられるのも今のうちだよ!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ソフィア「そうそう、みんなに聞いてほしいことがあるの」 ピュア「何?」 アキラは神竜が言ったことをみんなに話した。 ナティア「つまり、この世界にいる邪気の源を何とかすればいいのね?」 アキラ「そのとうりだ」 ダン「だが、それを探そうにも当てが無くてはどうにもならんぞ」 次の瞬間、アキラに向かって魔法が飛んできた。 アキラ「なに!?」 ソフィア「危ない!」 ソフィアはアキラをかばった。 ソフィア「きゃっ!」 ソフィアは倒れた。 アン「なんだい、今のは?」 その時、建物の影から3人の魔女が現れ、ソフィアを連れて逃げた。 ?「どきな!女神様の御通りだよ!」 サラ「女神?では彼女らがコーデリアの正体だったのですね」 GC版のストーリーもそうだろ。 アキラは駆け出した。 ティンク「アキラ兄ちゃん、どこへ行くの?」 アキラ「決まっているだろ!ソフィアを助けに行く!」 アキラはおばばを追って行った。 フリル「私たちも行きましょう」 フリルたちもアキラたちを追った。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 アキラ「くっ、迂闊(うかつ)だった。まさかこんな近くにいたとは・・・」 アキラがおばばを追い走っていると、広い草原に出た。 そこにソフィアが倒れていた。 アキラ「ソフィア!大丈夫か!?」 アキラはソフィアに近づいた。 ソフィアは起き上がった。 次の瞬間、ソフィアは何かでアキラを斬りつけた。 アキラ「!?」 その時、アキラはソフィアのひたいに黒い石があることに気づいた。 アキラ「あれがあるということはあやつられているのか!?」 ソフィアはアキラに襲いかかる。 アキラ「やめるんだ!俺は君と戦う気は無い!」 ソフィア「・・・・・・・・・・」 アキラ「やはり無駄か・・・まさかこのようなかたちで君と戦うことになるとは・・・」 ソフィアはなおもアキラに攻撃を続ける。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 マンガリ「ひっひっひ・・・あのガキもこれなら攻撃できないようだね」 ヒンダリ「さすが姉たま。悪知恵だけは鋭(するど)いよ」 マンガリ「『だけは』は余計だよ!」 ミンギリ「姉たま大変だよ!」 マンガリ「今度はなんだい!?」 ミンギリ「あのガキが剣を手に取ったよ」 ヒンダリ「まさかやる気じゃないのかい?」 マンガリ「こいつはヤバイね。もし黒い石を壊されたらあの小娘が元に戻っちまう」 ヒンダリ/ミンギリ「そいつはやばいよ!」 マンガリ「こうなったら私らも一緒に戦って一気にやるしかないね。行くよ!あんたたち!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 アキラはソフィアの攻撃を避け続けていた。 アキラ(こうしていればいつかチャンスが来るはずだ) 次の瞬間、ソフィアの体制が崩れた。 アキラ「今だ!」 アキラは黒い石に向かって剣を振る。 その時、アキラの背後から魔法が飛んできた。 魔法はアキラに直撃した。 アキラ「ぐ・・・」 アキラは倒れた。 ミンギリ「やったよ姉たま」 マンガリ「よーし、この調子でどんどんいくよ!」 ヒンダリ「小娘、あんたもこのガキをやっちまいな!」 ソフィアは矢を取り出し構えた。 アキラ(あれは弓だったのか) 次の瞬間、ソフィアは矢を放った。 アキラ「まだだ!」 アキラはソフィアが放った矢を避ける。 しかし、矢はアキラの腕をかすった。 アキラ(しまった!) マンガリ「しつこい奴だ!あんたたち、あれを使うよ!」 ヒンダリ「あれだね!」 ミンギリ「この日のために特訓してきた成果、見せてやる!」 そんなのいつやったんだ? おばば「必殺!【スーパートリプルアタァァァァァァァァァァァック!!!】」 単に『スーパー』が付いただけかい! おばばが放った魔法はアキラに直撃した。 アキラ「うわーっ!」 アキラは倒れた。 意外に強いな、スーパートリプルアタック。 マンガリ「アーッハッハッハ!これでこのガキはおしまいだね」 アキラ「・・・ぐ・・・」 ミンギリ「コイツまだ生きているよ」 ヒンダリ「本当にしつこい奴だね!小娘、やっておしまい!」 ソフィアは矢を構えた。 アキラ(駄目だ、これ以上は持たない。これまでなのか・・・) マンガリ「小娘、今のうちにそいつをやっちまいな!」 ソフィアは矢を放とうとしない。 ヒンダリ「どうしたんだい?やりな!やるんだよ!」 ソフィア「駄目・・・私・・・には・・・・・出来ない」 アキラ/おばば「!?」 ミンギリ「どういうこと?あいつは魔法であやつっているはずなのに」 おばばたちは動揺した。 アキラ「さっきの戦いであいつらの魔力も弱っていたのか。だとしたらチャンスは今しかない!」 アキラは立ち上がりおばばの所へ走った。 アキラ「はぁーっ!」 ヒンダリ「しまった!」 次の瞬間、アキラの剣がヒンダリとミンギリを討った。 ヒンダリ/ミンギリ「ギヤーッ!!!」 2人は倒れた。 マンガリ「ヒンダリ!ミンギリ!このガキ、よくも!」 マンガリはアキラに向かって魔法を放つ。 ソフィア「だめーっ!」 ソフィアはマンガリを取り押さえた。 マンガリ「小娘、何をする!」 ソフィア「アキラ・・・早く・・・止めを・・・刺して!」 アキラ「分かった。だがそれでは君も傷つけてしまう。そこをどくんだ」 ソフィア「それでは逃げられてしまうわ・・・だから・・・だから私ごと貫(つらぬ)いて!」 アキラ「なんだと!」 マンガリ「馬鹿な!死ぬ気かい!」 ソフィア「早く!」 アキラは答えた。 アキラ「分かった・・・」 マンガリ「本気かい!?そうすればこの小娘も死んじまうんだよ!」 アキラは心の中で囁(ささや)いた。 アキラ(天空の聖剣よ、俺に彼女を、ソフィアを助けることのできる力を貸してくれ!) アキラは剣を構えた。 アキラ「ソフィア・・・俺を信じろ!」 マンガリ「やめろーっ!」 次の瞬間、アキラの剣はソフィアごとマンガリを貫いた。 最終章へ続く・・・ 《最終章 誓い》 パリーン! アキラの剣がソフィアとマンガリを貫いたと同時に、ソフィアのひたいの黒い石が砕け散った。 アキラは剣を抜いた。 アキラ「ソフィア、大丈夫か」 ソフィアは答えた。 ソフィア「ええ、でもどうして?」 その時、マンガリが叫んだ。 マンガリ「ぐあああぁぁぁぁぁっ!!!なぜだ!小娘、なぜお前は何ともないんだ!」 アキラ「今ので分かったよ。この剣は天界の双刀と違って命を持った人や動物を傷つけることが出来ない」 アキラ「だが、人や動物に宿る邪悪な心を斬り裂くことが出来るんだ」 ソフィア「つまり、欲と野望の心しか持たないあなたたちには大きなダメージになったということね」 マンガリ「ぐうぅぅぅ・・・まさかその剣にそんな力があったなんて・・・」 その時、マンガリは少しずつ消えていった。 それと同時に、ヒンダリ、ミンギリも消えていった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ソフィア「ねえ、アキラ」 アキラ「ん、なんだ?」 ソフィア「あの3人の魔女はいろんな人の心をあやつってひどいことをしていたけれど・・・こんなのって絶対に間違っているよね」 アキラ「そうだな、このようなことは決してあってはならないことだ」 アキラ「それに俺たちはまだ若い。これからは俺たちがこのホップルスをより良くしていく義務がある」 ソフィア「そうね、これからは私たちが頑張らないといけないのよね」 アキラ「そのためにはみんなの力が必要だ。1人だけの力ではどうにもならないからな」 ソフィア「私たちなら絶対にできるわ。だって、みんなかけがえのない仲間だもの」 アキラ「そろそろみんなの所へ戻ろう。みんな心配しているだろうからな」 ソフィア「ええ」 アキラとソフィアは仲間のもとへ飛んだ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 マンガリ「あららららら・・・またしても魔法を使い果たしちまって小さくなってしまったよ・・・」 ガサガサ。 マンガリ「ひっ!なななな、なんだい?」 ?「その声はもしかして姉たま?」 マンガリ「そう言うあんたはヒンダリかい?」 ?「やっぱり姉たまだ!」 マンガリ「ミンギリ、あんたもいたのかい!」 ヒンダリ/ミンギリ「姉たま〜〜〜〜〜〜っ!」 マンガリ「あんたたち無事だったんだね!よかったよ」 ヒンダリ「ほんと、一時はどうなるかと思ったよ」 ガサガサ。 おばば「!?」 ミンギリ「な、なんだか嫌な予感が・・・」 次の瞬間、おばばたちにとって巨大なカエルが草むらから出てきた。 おばば「エ、エリザベスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」 おばば「ギィヤアアアァァァァァァァァァァァッ!!!!!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ティンク「アキラ兄ちゃん!ソフィア姉ちゃん!どこにいるの!」 リョウ「見つかったか?」 カイン「いや、どこにもいない」 フリル「2人ともどこにいるの?」 セシル「みんな、そっちはどうだった?」 ナティア「いろいろ探したけどどこにもいなかったわ」 ?「おーい!」 全員「!?」 ピュア「今の声、もしかして」 ダン「あっちじゃ」 ダンが指した方向からアキラとソフィアが飛んできた。 アン「あれはアキラにソフィア!」 サラ「2人とも無事だったのですね」 レイア「心配かけあがって」 リンゼ「それにしてもよかったよ」 全員はアキラとソフィアのもとへ駆けて行った。 アキラ/ソフィア「みんな、ただいま!」 完 《総出演》 アキラ(主人公・風雷の双刀士・光の天使) ソフィア(風の妖精) スージー(風のマスコット) レイア(炎の妖精) セシル(水の妖精) リンゼ(緑の妖精) ティンク(氷の妖精) ピュア(宝石の妖精) ナティア(海の妖精) サラ(月の妖精) フリル(花の妖精) カイン(太陽の王子) リョウ(漁師) アン(闇の妖精) ダン(闇の騎士) 太陽の世界の兵士(味方) 天空の世界の住民(味方) 神竜(天空の世界の守護神) 魔物(敵) 使い(?) リバイアサン(海竜王) グリフォン(鳥獣) タルチョップ(鋼鉄の双頭竜) メタルキッド(鋼鉄の竜) スケルトンライダー(骸骨) ジャイアントロック(岩石の巨兵) ゴッドハンド(マジシャン) サナトス(魔王) デスザウラー(死竜) 女神3姉妹(コーデリア、ベルギウス、マクサ) おばば(マンガリ、ヒンダリ、ミンギリ) エリザベス(カエル) 初音ミクの小説・サーバーを賭けた戦いに続く アヒャック「そろそろ俺達の出番が来るぞ…。」

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