| 裕ちゃん&圭ちゃん 初紙面インタビュー |
毎日新聞
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シャ乱Qのつんくがプロデュースし、今年1月デビューした女の子8人のグループ。けったいな名前は、「お手ごろでお得」の意味を込めたとか。中澤裕子さんは「喫茶店でモーニングセット見ると、食べなあかんのとちゃうかなあ、と思ってしまう」。 この関西弁でわかるように、中澤さんはついこの間まで、大阪でOLをしていた。「私の人生、これで終わってしまっていいのかなあ。年齢的にも最後のチャンスかも」と、歌手の夢へ向けて思い切ってオーディションを受けた。 保田圭さんは「やりたいことをやろう」と高校をやめた。「両親にすごい怒られた」(そうだろうなあ)が、この4月、メンバーに。5月末発売のセカンドシングル「サマーナイトタウン」がレコーディング初体験。「足が震えちゃって。でも、先輩が励ましてくれたので頑張れました」と初々しい。「曲が完成した時は、すごいうれしくて泣きました」とこれまた、初々しい。 下は13歳から上は24歳まで。「うちら陽気な〜」ではないが、女3人でもかしましいのに、8人もいると……。仲はいいのかな? 「よく心配されるんですが、仲良くやってます」と最年長の中澤さん。 今はビジュアル先行ではあるが、2人とも歌手として生きていきたいと真剣だ。「歌で自分の気持ちを表現したい」(中澤さん)、「先輩にも、あいつはすごいねといわれる歌手に」(保田さん)。 レコーディングでも、納得がいかないとやり直しを申し出た。 この夏、ファーストコンサートに臨む。大阪の会場は厚生年金会館。中沢さんは「いつかここで歌いたい、と思いながら見てた場所。それがかなうなんて。『中澤さ〜ん』といわれたらうれしいな」と感激の面持ちだ。 きのうまで素人だったのが、いきなりアイドルに。そういう時代なんですね。だから、趣味もアイドルっぽくない。中沢さんはお寺巡り。電車とバスを乗り継いで、山の中へ入っていくのがたまらんらしい。お寺のふるーい木目を見て、「これええなあ」。それを聞いた保田さん、「えーっ」。 【松井宏員】 <今日の一言>「どうも回復力がみんなより遅いみたい。たくさん寝て栄養取らないと」(中澤さん)▽「大阪は食べ物のイメージしかない」(保田さん)
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掲載日:98/06/16 |
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