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簡易水平網平均の方法について |
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iwantyo
(125)投稿日:2009年06月07日 (日) 19時16分
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貴殿ホームの6月6日に掲載された簡易水平網Y型計算例を拝見させていただきました。
気づいた点は以下①②です。 (以下①②は東洋書店「最小二乗法と測量網平均の基礎P144~154」の考え方と同じです)
①交点の統一平均方向角は、3路線の開放計算の3つの観測方向角を重量平均で決定しますが各路線の重量Pは各路線距離の逆数でなく、誤差伝播の考え方から各路線の観測角数の逆数が合理的ではないでしょうか。
交点の平均座標は、各路線毎に角の閉合差を均等配布した方向角と水平距離を使って3路線の交点各観測座標を求め、これを重量平均で決定しますが、この時の重量Pは例題の通り各路線距離の逆数とするのが一般的だと思います。
②路線1は観測角が1つのみです。なので角誤差の配布も2で割るのではなく、路線1の角閉合差をそのまま1つのみの観測角に誤差配布すべきと思います。
市販の簡易網ソフトに入力して結果を確認したいのですが、残念ながら自分は持っていませんが確認していただければうれしいです。
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□3lt@s4b@x@ejr/老眼おっさん
(126)投稿日 : 2009年06月08日 (月) 11時25分
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iwantyo様
ありがとうございます。
文章中にもありましたように、迷惑おっさんの計算例は15.6年前のものです。
迷惑おっさん自体、この計算について取得したのは25年前のようです。
現在は使用されていない古い考え方になってしまっているのかもしれません。
ご指摘のあることについては、田島先生の本のとおりだろうと思います。
ただ、ここで問題にしたいのは細かい計算の問題では無く、何故このような方法を 使用していたのかということを問題提起したかったものです。
昔の方はどのように与点との整合性を考え、工夫をしながら計算をしていたのだ ということを伝えたかったものです。
街区基準点を使用する測量についても、厳密網ソフトにさえ入力すれば結果が出る。
結果が決められた制限以内にあれば、すべてがOKという考え方に疑問を投げかけた かったものです。 (基準点測量を実施しようという気持ちがあるのだから、行わない者よりもましだ ということになると寂しいのですが)
ご指摘のような誤差配布の考え方についてまで確認していませんでした。 申し訳ありません。今後ともご指導お願いもうしあげます。
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□/iwantyo
(127)投稿日 : 2009年06月08日 (月) 22時45分
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ご回答ありがとうございます。
>ただ、ここで問題にしたいのは細かい計算の問題では無く、何故このような方法を使用していたのかということを問題提起したかったものです。
細かいことを言ってすみません。でも気になってしまったんです。
貴殿が手計算(電卓)していることに感動しました。結合トラバース程度ですがパソコンのない時(10年位前)は自分も手計算(電卓)でやっていたことを思い出し懐かしく思いました。
簡易網(Y・X・Hなどの定型や任意型)は過去の方法ではなく今も使えますし実際使っています(国土調査や3・4級基準点)。簡易網のメリットは近似座標がいらないことと、厳密XY網との最確値の差が少ないことだと思います。今回の例題を厳密XY網に入力し、簡易網との最確値の差を見ましたら(近似値=簡易網の最確値としました)座標の修正量(変動ベクトル)が4~10mmでした。(入力値の基準面上の距離(=投影補正済)は、XY網計算時の平面距離が簡易網と同じになるよう縮尺補正分足して調整しました。また交点の観測角はE21を0方向としE23の角は引き算で求め93°17′21″とし、E106はそのまま観測角を採用しました)
厳密XY網が角度と距離の観測値の補正量を同時に最小二乗法で厳密に解くのに対して、簡易網は①角の補正量②座標の補正量と簡易的に2段階で求めるため簡単に求められます(簡易平均と言っても最小二乗法により交点だけは決定します)。でも交点が2点以上の場合は今回のように単純な重量平均では算出できないので手計算ではなく観測方程式のプログラムにたよる必要があると思います。
基本的に測量計算はどんな種類のものでも自分で計算してみて初めて身に付くものだと思います。厳密XY網は手計算ではとてもできませんが計算過程は探究する必要があると思います。自身を持って測量するためにも。
勝手な意見ですが、すみません。 |
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□簡易水平網平均計算/Z80
(243)投稿日 : 2018年11月30日 (金) 23時06分
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>>125 統一方向角の重量は測角測点数の逆数です。当方が初めて行った40年前からこの方法でしたよ。昭和30年代の参考書に角度も距離の逆数云々と書いたものがあるらしいとは聞いたことがありますが、みたことはありません。当方が測量を始めた頃は自由網が実用化されたばかりの頃でした。 |