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ご教授ください |
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砥部動物園久万飼育係
(24)投稿日:2006年05月05日 (金) 12時27分
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いつもお世話になります。砥部動物園久万飼育係のまだ調査士と言えない輩です。
このGWいかがお過ごしでしょうか。またいつもの休日返上の基準点測量週間でしょうか。
私はあまりにもすることが無いこともありまして、このHPを拝読し、読破させていただきました。大変勉強になりましたと。特にW先生とのからみは夜な夜な、にやりとしながら、読み進んでいきました。それとともに、国土調査地区での復元、図面作成時の注意点につきましては、胸にキュンとくる痛みを覚えながら勉強させていただきました。ありがとうございました。
大変恐縮ですが、一つご教授いただきたいことがありまして、よろしくお願いします。
位置誤差についてですが、以前のW先生の研修の御講義でも挙がっていたのですが、位置誤差はその境界を測った図根多角点からの位置の誤差であるから、その与点が亡失している場合、位置誤差を検討することは出来ないと理解しております。
しかしながら、最近私が町道と民地の境界線を復元作業をしたのですが、役場に見てもらうと「復元位置は都合が悪いので50cmほど民地側に移動してほしい」と言われ、「50cmはちょっと大きいのではないですか」と反論すると、「誤差の範囲内だろう」とすぐ誤差論を持って解決しようとします。
私も不勉強のため、強く反論できないでいるのですが、何でもかんでも誤差というのはいかがなものかなと以前からずっと思っております。
国土調査法施行令別表第5の使い方を役所側は都合のいいときに持ち出し都合の良い解釈をし、すべて誤差で収めようとしている現実に対し、どのように対処していくべきなのか、恐れ入りますが、何卒ご教授ください。
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□/老眼おっさん
(25)投稿日 : 2006年05月06日 (土) 10時06分
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飼育係さま
大変ですね。 似たような事例はどこにでもあるようですね。 正直、この事例について私も悩まされている問題の一つです。 明確に書いてしまうと役所批判の文章が延々と続きそうなのでここではやめておきます。 ただ、この事例、A所有の民地と町道の関係ではなく、A所有の民地と個人B所有の土地の境界の問題として考えれば、解決策にはなりませんが、調査士としてどう考えるかは明確だと思います。
隣接地の土地所有者(管理者)が役所ではなく、個人Bであれば調査士としてどういう対応をするか。
明確な根拠、つまり国土調査以前からある境界杭等が存在していれば、図根多角点の亡失による座標位置の変化を考慮した後、誤差の話として解決することになるでしょう。
しかし、この場合は、そういった根拠もなく、筆界や所有権の境界でもなく、ここでは都合が悪い、道路としての利用範囲と合致したいと言うことなのだろうと思います。
つまりこの立場を個人Bに置き直せば、自分(B)では筆界や境界の位置はどこかわからないけれど、復元された位置では都合が悪い、今後自分が利用する上ではまだそこから50センチくらい必要だから、誤差の範囲で移動できるのなら境界を移動してくれと一方的にいっている訳ですよね。 当然、この復元点については単純な座標値同士の比較でなく、調査士としてそれなりの調査・測量によりほぼ良いとこにきているという前提でしょう。
このように単純に個人間の話であれば、そのことを理解させ、事例に合ったそれなりの対応をすることは可能ですが、官庁の場合は、このようなことを解らず簡単に誤差といえば解決すると思っている担当者と、このような事をすべて理解しながら「誤差」という事にすれば最終的に簡単に解決するじゃないかと調査士以上に達観している担当者も存在しますので、この対応についてはかなり難しい問題と思います。
ただし、法14条地区の長狭物の場合、1箇所で譲歩(いいかげんな解決)をしてしまうと、その延長線にまで影響を及ぼしますし、その結果は官庁の担当者ではなく、最終的に調査士がその責任をとることになります。地道に担当者の意識改革を進める必要があると思われます。
以上、全く解決方法にならず、ぼやきになってしまいました、 申し訳ありません。 |
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□ありがとうございます。/砥部動物園久万飼育係
(26)投稿日 : 2006年05月06日 (土) 18時26分
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老眼先生 (老眼というのもすみません)早々のご回答ありがとうございます。
なるほど民民の交渉に置き換えて考えてみると、冷静に考えることができますね。おっしゃるとおり、相手が官だからどうしても相手の表情を伺ってしまうところがあります。情けないことですが。
地道に役所の方に理解していただくというのは、それ以上の知識理論をまず私が確立した上での話しになりますので、とても大変ですね。まだまだ修行が足りません。
その上で先生がHP上でおっしゃっていた、役場の立場的なことも考慮してみる必要もあるのですね。とても難しいです。
あまり書くと私も少し批判的な文章になるかもしれませんので、また後日、勉強会の後の会の時にゆっくりお話が聞けますと幸いです。
長狭物の一連性につきましては、今回HPの水路の件でよくよく勉強させていただきました。その場限りではなく、全体的な整合性をも視野に入れておかないと大変なことになりますね。気をつけたいと思います。
今回の件につきまして、最終的にどう解決したかはまた追ってご連絡申し上げます。この度はありがとうございました。 |