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位置誤差について |
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老眼おっさん
(150)投稿日:2010年09月15日 (水) 16時08分
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1.のご質問の最少二乗誤差と公差について、私は数学の専門家ではありませんので、上手に 説明する事が出来ません。
これについて、絶版となっていますが、昭和52年に山海堂から出版されていた中川徳郎先生 の地積調査1「登記測量」の62ページ筆界点の位置誤差および地積測定の公差」の章で詳しく 記載されています。
なお、この部分については日本土地家屋調査士連合会の調査・実地要領にも同様の内容が 記載されておりますので参考にしていただくと良いと思います。
2.の国土調査による図根多角点との位置誤差と図根多角点の亡失による新トラバース点との 位置誤差の関係については、非常に悩ましい問題です。
実際の現場でじっくり考えていただく問題だと思っております。
測量を行う度に、その条件により同一与点を使用し、同一多角点位置で観測したとしても その座標値は相違します。
そして、それが使用する器械や路線が相違する。同一与点を使用出来ない。
このような場合にどのように考えるのかということでしょう。
筆界点は異動しませんが、測量をする条件の相違により座標値は相違することになります。 相違している座標値から筆界点をどう探し出し、表示するのか。
言葉にすると簡単に表現できますが、実際には地域性を考慮する(過去の経験により判断) 必要があります。
その判断についても、国土調査と自分の測量結果を比較した積み重ねであり、更に自分の 測量が正しいものである必要があります。
当ホームぺージにおいても、拙い文章ですが、私の考え方を記載いておりますので一読願え たらと思います。
この質問に簡単に回答した場合、私の思っている事が伝わらないと思います。
3.のご質問については、地積測量図をどのように作成しているのか。そして過去の地積測量 図をどのように使用しているのかによって許容誤差についての考え方が相違すると思います。
単純に地図の精度区分により判断しても良いのかもしれません。
しかし、昭和40~50年代のものと現在のものとの単純比較は出来ないと思います。
時代背景として要求されているものの相違ということがあります。
しかし、1、2年前に作成された地積測量図に対して、甲3や乙1程度の精度区分で対応すべ きなのか。 悪くても甲2程度であるはずで、それ以外は何らかの問題があると考えるべきだと思います。
調査士が地積測量図には誤差が含まれるので実測値との相違はある程度はあたり前として 考える事と、地積測量図の数字は絶対的に正確で誤差はありえないと判断する場合とがある と思います。
時代による背景等も許容誤差として考慮する必要があります。
そして、残念なことに作成者である調査士の名前で判断する場合もあります。
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□/文
(151)投稿日 : 2010年09月15日 (水) 17時44分
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回答ありがとう御座います。 自分でも色々資料集して頑張ってみます。 ここのサイトで国土調査の事が判りました。 |