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「伊予の調査士トッポ話」掲示板

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質問です。
測量初心者 (223)投稿日:2015年04月25日 (土) 22時08分 返信ボタン

測量初心者の者です。
トータステーションの使い方について調べていたところ、
『伊予の調査士トッポ話2』の新人入門編にたどり着きました。

そこで書かれていた、「プリズムの中心で観測せず、反射板を付けて視準」と書かれていましたが、この反射板とは反射ミニプリズム設置器具 ターゲットMPT (http://survey-life.biz/?pid=49458206)のようなものをいうのでしょうか?
また、これを使用し、正位・反位で視準する場合、図を載せてくれていましたが、水平角を測る場合でしたら、望遠鏡にから見えるのは、図のようにhの高さをずらして望遠鏡の中心を合わせないといけないのでしょうか?

また、反射板を使用できない場合は、プリズムのどこに視準するのがいいのでしょうか?

初心者ですので的が外れている質問かもしれませんが
教えてください。よろしくお願いします。


□視準 反射板 /老眼おっさん (224)投稿日 : 2015年05月06日 (水) 17時48分

測量初心者様

「伊予の調査士トッポ話2」は平成7年に発行したもので,現在のようにTSが主流ではない時代ですので,少し違和感があるかもしれません。

 要は,望遠鏡のヘアーの部分で反射板の水平角・鉛直角を示す位置を挟み込み,正位・反位で同様の位置を観測しなさいという事なのです。

2級・3級基準点のような遠距離を観測する場合はこの原則のとおりです。

 ただ,現在はGNSS測量機も簡単に利用できるようになり,2・3級基準点はGNSS測量での観測となり,現実には4級基準点程度の距離の対象物をTSで観測するようになっています。

 TS測量の場合,1回の視準で水平角・鉛直角・斜距離を観測するようになる為,お尋ねのようなプリズムのどの位置を視準すべきかという事になるのだと思います。
 その場合,プリズムが測点位置に対し,垂直に設置されているか(まっすぐ上がっているか)。プリズムが器械の望遠鏡に対して正対しているかが重要になります。

 正対していない場合,望遠鏡からプリズムの中心を覗き込めば,水平位置・鉛直角位置においてプリズムの外側の円とプリズム中心のクモの巣マークがプリズムの中心位置を示してはいないことが解ると思います。

 この場合,そのままプリズムの中心のクモの巣マークを観測すれば本来の位置と相違している位置を観測する事になり,プリズムの方向を器械の望遠鏡に正対するように整備し直して観測する事になります。

  反射板を使用した場合,器械の望遠鏡から観測すれば,反射板の中心を示すマークとプリズム中心のクモの巣マークの位置が相違しますので,これもプリズムの向きを調節して観測される事になります。
 ただし,3級基準点等のような300m程度の距離の場合は,プリズム中心のクモの巣マークは観測出来ませんので,反射板のマークや反射板そのものを利用して観測する事になります。

 遅くなった上に,回答になったかどうかわかりませんが・・・。


□すいませんが、また質問です。/測量初心者 (226)投稿日 : 2015年05月20日 (水) 15時44分

丁寧なお返事ありがとうございました。

トラバース(6角形 総測線長140m)をTSとミニプリズムを使って測量することになりました。
周りの方も知っている人もおらず、困っている最中です。
また、質問で申し訳ないのですが
ミニプリズムを使用する際、プリズム高はどれくらいに
していたらいいのでしょうか?
なるべく地上近くと書いている方もいれば地上20cmと書かれている場合もあり、よくわかりません。
よろしくお願いします。

□プリズム高/老眼おっさん (227)投稿日 : 2015年05月21日 (木) 10時01分


ミニプリズムとピンポールを使用してのプリズム高ということですね。ピンポール使用する場合は、ピンポールが垂直に立っている(視準点の鋲の位置に垂直かどうか)が大事になります。ピンポールや水準器等をきちんと整備していれば、現地の状況(障害物)によりプリズム高がある程度高くなっても仕方がありませんが、現場での設置ですのでどのような状態になるかわかりません。

充分注意して設置する必要があります。

 現実的な問題として、視通が良くてピンポール全部が視通出来る状態であれば、高さが低い方がピンポールが垂直でないために起こる観測位置の相違(偏心)が少ないものと思われます。

 準拠点の観測時、ピンポールを使用する場合はTSの観測点から必要であれば視準点の鋲等についても簡単に視通出来る事から私は8〜10pのプリズム高にしております。

この場合でも先にご質問のあったプリズムのどの位置を見るのか、という事は観測の重要なポイントになり、水平角は視準点位置の垂直線上の位置である事、鉛直角は視準点位置の垂直線上にある正しい高さの位置という事になります。

 基準点測量の場合ですと、プリズム高や器械高も必要ですので、慎重に高さも計測してください。ピンポールが垂直になっていない位置で水平位置を観測したり、鉛直角観測でのプリズム位置の相違等、そしてプリズムの高さの計測が雑ですと、その成果値について、基準点の制限内ではあるけれど、怖くて後続の一筆地測量等の実務では使用出来ない事になることが多いものです。

老婆心ながら、測量初心者様がこの現場で実務をされるのであれば、一度練習をされて観測に自信をお持ちになって出向かれた方が良いのではないでしょうか。

いきなり、現場で対応されますと測量の対応に追われ、肝心な事を見過ごすことになりかねません。

/測量初心者 (228)投稿日 : 2015年05月30日 (土) 17時27分

丁寧に答えて下さり
大変ありがとうございました。
おっしゃる通り、測量の専門の方に
現場で直接教えてもらいたと思います。



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