投稿日:2005年03月14日 (月) 23時36分
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またまた日本オペラ振興会のおもしろいオペラを観て参りました。 20年以上前に作られた青島広志さんの『たそがれは逢魔の時間』は、時代遅れどころではなく、まさに現在の問題でテーマ自体とても面白いものでしたが、歌も演技もとても完成度が高く、イイノホールの4回公演ではもったいないと思いました。 男の内心の声と男の声の重なり具合が絶妙ですし、少女を歌う人と動く人に分けたことによって、活発に動き回る元気さと、上方のブランコから済みきったソプラノが聞こえることが同時に味わえることや、影絵であらわされる情景、突如現れる妻など、なんともいえない幻想的な不思議な舞台でした、客席も一体なんですけれど。 「全然身につまされな」くいらっしゃるので、別に気にすることもないのですが、呼称が同じなので、ドキッ、ドキッとするおまけもありました。 別宮貞雄さんの『三人の女達の物語』は、3話それぞれ特徴のある女が表現されていて、これもまた、演技力をすごく要求される演出だったと思いますが、ソリストは皆様素晴らしかったし、アンサンブルもたいへんな動作がありながら、非常によく合っていました。 泣くほど、笑ってしまいました。 |
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