投稿日:2006年04月04日 (火) 14時28分
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ただ、よくよく考えるとマリという女性は美人ではあってもお嬢様育ちではなく、どちらかというと日陰者の境遇で育ち、頼りになる家族もいなかったようですね。色恋、遊びには長けていて、その才能をいかして生きていくために男性から男性に渡り歩く生活。しかし実はそんな自分の行く末が見えていたからこそ、なりふりかまわず貴族の奥様という安定した地位を得たかったとも推測出来ます。たぶん気持ちに余裕があった人ではないでしょう。デュマからピア−ヴェ・ヴェルディを経て、ヴィオレッタという人の心を打つ造形(そのままでは、いくらなんでも・・・)にたどり着いたのはやはり彼らを動かした何かがあったのかもしれません。それにしても、高級娼婦という日本語の語感はいまひとつだなぁと。もう少し粋なものはないかいなと思います。コルチザンはコルチザンですか。ここらへんは文化の違いで。もちろん彼女たち、パトロンからお手当てとかプレゼントとかたんまり貰っていたんでしょうね。
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