投稿日:2005年06月26日 (日) 00時29分
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もう1週間以上経ちましたが、トーマス・ノヴォラツスキー芸術監督の後任が若杉弘氏になるとの報道がありました。若杉さんはいうまでもなく、日本を代表するオペラ指揮者で、ライン・ドイツ・オペラ音楽総監督、ドレスデン国立歌劇場常任指揮者を勤め、また、東京室内歌劇場の音楽監督も勤める方で、まさに日本で一番オペラに詳しい方と申し上げても間違いではないでしょうから、良い人選なのでしょう。 ただ、40代で毀誉褒貶はあるものの結構アグレッシブだったノボさんの後釜が70代の若杉さんというのが、新国立劇場にとって本当に良いことかどうかは分かりません。
それでも若杉体制に期待したいことはいくつもあります。 まず、 @演目数および開演日の増大 ・・・毎年10演目だと新国立劇場の名前が泣きます。かつてのように、二期会や藤原歌劇団との共作でも結構ですから、年間20演目を目指してほしいです。また、上演日数も現在の60日から、せめて120日ぐらいに増やしてほしいですね。 お客さんが増えていない状況で難しいところもあるとは思いますが、期待したいところです。 Aモーツァルトとリヒャルト・シュトラウス。 若杉さんを音楽監督にしたということは、ドイツ・オペラに更に力を入れるという意思でしょうから、彼が得意のモーツァルトやシュトラウスの上演数を増やしてほしいところです。モーツァルトは「後宮」の新制作を期待したいところですし、「イドメネオ」や「皇帝ティートの慈悲」も待っています。シュトラウスは、これまで新国で上演したのは「サロメ」「エレクトラ」「ナクソス」「アラベラ」がありますが、「ナクソス」「アラベラ」の再演と「薔薇」、「インテルメッツォ」、「ダフネ」、「カプリチオ」、エトセトラの新制作が望まれるところです。 Bイタリアオペラは指揮の手ダレの招聘を ネッロ・サンティなんかいいですね Cマイナーオペラの紹介も 東京室内歌劇場の演目には随分マイナーなものも多いです。 Dリングの連続上演を これを忘れてはいけません。 |
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