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基本どおりに打っていっても打突できない相手がいます。なぜ打てないかというと、普通とは違った剣道をする相手だからです。普通と違うとはどんなことかというと、間合いが普通より異常に遠いとか近いとか、打つタイミングが普通より早いとか遅いとか、基本どおりではないとか手と足がバラバラとかなどです。 このような人には、普通に打っていっても打突できないので相手に合わせる、相手の土俵で勝負するしかありません。自分の目指している剣道は、これこれでありとても変剣に合わせて稽古などしていられるかと思われる方もおられるかもしれませんが、互角稽古や試合においては相手を打てなければならないのです。 いつも一緒に稽古をしている中に、ちょっと変わった剣道をする人がいる場合は、格好の稽古相手となるでしょう。このような稽古を積み重ねることによって、どのような試合相手に当たってもあせることなく冷静に試合ができるようになるのだと思います。 また、このような稽古をしている中で、自分では「相手が変?」と思っていたことが、「自分が変?」だったということもあると思います。何が正しいかなど我々凡人にはそう簡単に「白」「黒」判断できるものではなく「人の振り見て我が振りなおす」謙虚な気持ちが大切だと思うのです。
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2009/05/09(Sat) 09:55
No.135
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六三四先生、志士会の皆様、ご無沙汰しております。 古い書き込みに思うところがありましたので、記述させていただきました。 ワシントンDCに移って1年半、地元道場で稽古をさせていただいてきました。アメリカ人が大多数を占めるのですが、皆さんの熱意には関心させられるとともに、我が身を省みさせられることばかりです。 その道場の稽古は、基本打ち、応じ技が中心で、週3回の稽古のうち1回だけ20〜30分程のまわり稽古が行われます。立会時間は約90秒〜2分位で区切られます。 そのような稽古なので、特に若い人は、とにかく打ち込む、早く当てる、という稽古をされます。 私は、しっかり作って、攻め崩して、打つというプロセスを短い立会の時間の中でできるよう取り組んできました。しかし、こちらが主導して相手を引き出すというよりも、出てくる相手の出ばなをとらえることに終始してしまっている感じが否めません。これでは、意図していないのですが結果として「待ち剣」、「受け身」になってしまっているのと同じだと感じています。 相手が不用意に出て来れられないような攻めで相手をコントロールする、そんな剣道をしたいのですが、その様なこと一朝一夕にできるわけもなく、反省の毎日です。不用意に付き合えば、攻めもなく、溜めもない打ちになってしまうので避けたいと思っています。この矛盾が私の当面の課題です。あと、4〜5か月でこちらでの稽古を終えることとなります。まさに、六三四先生の「相手が変?自分が変?」の意味を考えて、帰国までに良い稽古ができるようになれれば、、、と日々取り組んでいます。 とりとめのない文章で失礼しました。
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2013/10/22(Tue) 13:11 No.156 |
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エアーメールで4段合格の連絡をいただきながら、エアーメールの出し方も忘れてしまい、お祝の返事もしないまま申し訳ありません。おめでとうございました。 ここ数年、剣道談義をする人が、いなくなってしまい寂しい限りです。たまたま今日、のぞいてみたらMEDさんからの書き込みがあり、1カ月遅れですが書きこんでいるところです。 4年以上も前のことを覚えていていただきありがとうございます。この記事は、今のHPの前のHPに書き込んだものをまた入れたんです。確か、飛べない鳥。さんがグズグズ言っていたこと(何かは忘れました)に対して、「それではいけませんよ」を遠回しに書いた(本人が気がついていたかは確認していません)つもりです。
ワシントンの道場は、どなたが教えていらっしゃるか知りませんが、とてもいい稽古をされていると思いますよ。 いい先生について、自分はこういう剣道がしたいからと、それに沿って指導を受けるというのは理想かもしれません。でも、そのような環境は日本でもなかなかないかもしれませんね。ましてや、ワシントンでは難しいでしょう。 「攻め崩して打つ」も「相手を引き出す」も「出ばなをとらえる」もたぶんMEDさんと私が思っていることは違うと思うので、この言葉は使いませんが、これらをするためにはいつでも打てる状態を維持する必要があると思います。そして、ココだと思った時にパッと打ち出せなければなりません。 「攻め崩して、打つ」というのは、たぶん正解でしょう。でも、それができない環境であれば、それを求めてもしかたないと思います。 このような環境であれば、徹底的に基本打ちの稽古をすべきだと思います。6段7段審査を受けるころ、ほとんどの人が0から基本をやり直します。それは、知らないうちに自分が基本打ちだと思っていたことが基本打ちになっていなくなってしまっているからです。 いい機会なのでMEDさんも基本打ちとはなんなのか、考えてみるのもいいかもしれませんよ。 出ばなをとらえる稽古がよくできるのであれば、それを徹底的にやればいいと思います。出ばなをとらえる最もいい時期は、相手の脳が打てと体に信号を送る瞬間だと思っています。脳が打てと信号を送ってから打ち終わるまでは他のことはできません。なので、ココが打ちどころです。これも大変難しいですが、どんどん打ってきてくれる人がたくさんいればたくさん稽古できます。 あと4カ月ですか?頑張ってください。 またいっしょに稽古ができたらいいですね。 |
2013/11/28(Thu) 21:36 No.157 |
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