投稿者：miyata

　今、佐世保市のＨＰのトップページに、（多くの人にとって）これまで見たこともない九十九島の写真が掲載されているのにお気づきですか？
　これは、「させぼ時旅２０１２年秋・冬号」の１２ページで紹介されているのと同じポイントからの写真です。

　時旅のコースの名称は「佐世保葉港物語　港を護った明治の砲台群俵ヶ浦半島を歩く」（１１月３日）。

　写真は、そのコースの中の「丸出山堡塁（まるでやまほ(う)るい）跡」（マップコード　307394867）からのものと思われます。

「佐世保史跡探訪」(佐世保史談会）には、「俵ヶ浦の集落からも２５分ほどで行ける。林の中に石垣で築かれた小高い丘があり、脇の石段を上ると、丘の上に鉄製の丸屋根の建物がある。南九十九島を望むこの建物は、敵艦船を見張るための観測所であった。・・・この観測所からの連絡で、各砲台は戦闘態勢を整えることになっていたのであろう。」とあります（211頁）。

「九州遺産　近現代遺産編101」（弦書房）でも、詳細に説明されています（この本がマップコードを掲載、172〜173頁）。
　かつての状態については、水田孝さんのＨＰもご参照ください。

　明治34年（1901年）に竣工したようですので、「美しき天然」を1902年に作曲した田中穂積も、きっとここから九十九島を眺めたことがあったでしょうね。

「マップコード」で検索して「Mapionヘルプ」のページを開き、検索欄で「マップコード」をクリックしたうえで、307394867を入力して検索すると、地図上に「丸出山堡塁」の場所が表示されます（「佐世保市基本図」と照合すると、実際の場所は、もう少し北側のようです）。

[1556]2012年09月13日 (木) 20時08分

投稿者：miyata

　ポテサラさんが、ブログ「葉港日記」で、丸出山堡塁跡とそこから九十九島を望んだ写真を掲載されていますので、ご紹介します。

　実は、私も先月、アプローチして、おそらく100〜200ｍ位の所まではたどり着いたのですが、諸般の事情から、断念しました。
　堡塁跡付近は最近かなり手入れされたようですが、入口付近に至るまでは、一言で言ってしまえば「悪路」で（小型車以下でないとおそらく無理）、案内標識も皆無です。

　しばらくは、「時旅」のように、麓からハイキングがてら行かれたほうがいいかもしれません（昨年秋の「時旅」のコースにも採用されていました）。

　「佐世保要塞〜丸出山堡塁跡」（葉港日記）（左の写真も）

[1618]2012年10月10日 (水) 09時43分