ホーンは反響するとかでハイファイではないと言われますが、独特の音は魅力です。ＪＢＬでもホーンでない安いのは（Ｌ１００など）魅力なかったです。２０歳でコンポーネント買ったころオンキョーＥ８３Ａ／�Uというホーンスピーカーがあり地元のジャズ喫茶にあって、いい音だと思っていたが、山水ＳＰ１５０の２倍の価格だし買うのは全く考えず、ＳＰ１５０を買ってからはそんなにいい音だと思わなくなった。
　山水がＳＰ−Ｇ３００というホーンスピーカーを出すというので良かったら買おうと気構えして待っていたのですが、これがホーンの音がまるでしない魅力ない音でアッポロケ。東京観光のついでにコーラルに行くと、大きなホーンを箱の上に載せた２ウェイの新発売のシステムがあり、八代亜紀が乾いた声で「これだよ！」という魅力だった。しかし地元のオーディオ店などには入荷しないし１度聞いただけで買う私ではないので、それっきり。
　吉祥寺の「ファンキー」でＪＢＬのＤ１３０（３８ｃｍフルレンジ）＋ＬＥ８５の自作システムでは、ビリー・ホリデイがヘアドライヤーをかけたようにチリチリに乾燥した声で歌っていた。ここまでになると人工くさく不自然で喫茶ならいいが自宅で聞きたい音ではなかった。
　私もＪＢＬのＤ１２３（３０ｃｍフルレンジ）にホーンを付けようと新宿の山水ショウルームに行った。ところがとても買えない高いのは良かったが、予定していたのは妙に音が悪くて買えなくなった。ホーンレンズを付けたのは、まさにレンズに音が反射してノイズが出ているような気がした。“黄金の翼”という高いのはそんなことなかったが。新製品の口の細い木製のも良くなかった。大昔の開口面積の大きいあっけらかんとしたホーンが音が良いのは考えさせられた。
　それから円高もあり、ＪＢＬも昔ほど夢の商品ではなくなってきましたが、ホーンでも比較的安いのは、あまり魅力なくなってきた。　
　乾いた音が魅力だと言うと「それがホーンの反響だ。唇の湿り気が出る音でないとダメだ」と言う人がいましたが、乾いた音はウーファーとのつながりの悪さによるのじゃないでしょうか。ホーンでなくても、ホーンの音とは違うが乾いた音のするシステムがありますね。