|
投稿日:2017年01月12日 (木) 19時40分
 |
ホクトレンダーは、世界最古の光学会社。世界初の金属写真機も作っている。それだけにプライドが。ヘリアー、スコパー大判レンズには、絶対的自信が。ホクトレンダーのキャッチコピー<レンズがそれだけ素晴らしい>ツアイス追従はプライドが許さない。 イコンタ69が発表された29年に、ベッサ。これは手で開く簡易型。スプリングカメラとしては? もう1つの系列。33年。127のぺルケオ、645のビルタス、そして旗艦の69プロミネント。縦位置上部にファインダー。前蓋内に、丈夫なガイドレール。その中に、チェーンを使って全群移動(イコンタは前球移動)フイルム室に弁を付け、浮き上がりを防いでいる。特にプロミネント。距離計連動、電池を使わない光学露出計迄。レンズはヘリアーF3,5(3郡5枚)シャッターはコンパー(〜250s)これは当時の最高級品。流石にこれは手が出ない上に、使い難い。普及品が34年のイーノス。距離計、露出計を外し、レンズをスコパーF4,5に。 3兄弟、ホクトレンダーも手を掛けすぎた。 でもって、イーノスをベッサに合体。36年。イーノスのガイドレール方式のベッサ。外観は69イコンタ風であるが、前蓋の開き方は全く違う。 同36年。プロミネントの代わりとして、スーパーベッサ。上下合体式の距離計連動。レンズはヘリアー、スコパー、フオクター(3枚玉)シャッターはコンパーラビット。 69ベッサの最終機。50年。ベッサU。こちらはファインダーが、二重像合体の一眼式RF。レンズはカラーヘリアー、カラースコパー(れんずまにあ様の愛機)シャッターは、コンパーラビット又はシンクロコンパー。スーパーイコンタ69を超えたスプリングである。更に、当時の細密用大判レンズ。アポランサーF4,5(3郡5枚)を付けたものがあった。 以前、展示販売会で見かけたアポランサー付きは50万程。プロミネントは25万程していた。 基本的に、ホクトレンダーのスプリングは、丈夫。 金属部品、メッキ、張革、蛇腹、共に当時の最高級品。 然し、構造も複雑。これが仇。今では、調整が難しい。 使うなら、距離計のないベッサの方がベストと思う。 |
|