むかしむかし、モラ彼が休日出勤の前日うちに泊まりに来た。
朝になり、出勤しようとする時に、
うちのドアのチェーンロックの鎖のとこが、
ちょっと回してひねってしまってたみたいで
外したいけど、外す長さに届かない。
咄嗟に「ヤバい；」という雰囲気を察した私は
「やるやる、あたしやる」と言って
一生懸命チェーンを回転させたりするのだけれど、
その時に限ってどうにもこうにもうまくいかない。

と、段々モラ彼が切れてきて、
「なんや、この鍵はっ！！不動産や呼べっ！」とボルテージが上がり、
震えんばかりの勢いで吠え出した。
しまいに私に「このドア蹴飛ばしていいっ？！」と顔面蒼白で、
まるで切れた小学生のような論法で、歯を食いしばり、舌を巻き始めて聞いてくる。
幼稚な怒鳴りにむかつくのと、ヤバイという焦りとで、
「いい訳ないでしょう！」と私も言い返し、咄嗟にひらめいて
部屋の奥から急いでドライバーを手に取り、
チェーンロックのねじを外し、
ロック本体自体をドアからのけて、やっと収拾。

モラ彼は「とにかく絶対今日不動産屋呼べ！
こんなロック不良や！！
俺が帰ってくるまでにチェーンを絶対にこーれぐらいの長さにしてもらえっ！！」
と怒鳴るので、
「そんな長さにしたら外から来た人にも外されるんだよ！（笑）
こういうチェーンってこんな風になることなんかよくあるよ！」
と、言い返したが
モラはこの1件でほんまに顔面蒼白でわなわなと震えながら、
心の片隅では私に言われたことに「あ、そうか」と思いながらも
何も言い返せぬまま、腰が抜けたかのような足取りで、小走りに消えていきました（笑）。

私も、一瞬ヤバい、地雷だ！家がめちゃめちゃにされる！と思っていた焦りと緊張がぷつりと切れてしばらくへなへな〜となってしまったけど、
後で考えておかしくって仕方なくなってしまった。
多分、モラ一人ならしばらくドアを蹴飛ばし続けていただろう。
そして、すぐさま不動産屋に電話して、「チェーンを長くしにこい！！
この詐欺っ！」などと怒鳴り散らしただろう。あーおもしろ。

うちは、そういう突発的なことがあると全部私のせいにされたなあ。
この場合のパターンなら、「お前がちゃんとチェーンをかけておかないからだ！！」かな。
出勤する時間が迫っていたりなんかしたらもう大変。。。
ああフラバ・・・。

とっさに言い返すことの出来ない私は、彼からの怒りのシャワーを浴びっぱなしでした。
注意深くしてるのが常だったけど辛かったな〜。
身を守るって悲しいし大変ですよね。

脱出した今、のんびりかまえていることが出来て嬉しいです。

五里霧中さん。

わたしも今、
いつの間にか日常がんじがらめになっていた
緊張の鎖を解き放って、のんびりいられることが嬉しいです。

と、いうか元の自分をやっと取り戻せたという感じです。

思えば日々「？」と思いつつも
「男の人ってこういうものなんだ」とか言い聞かせながら
モラに洗脳されていった、
あの空がどんどん曇っていく日々はやっぱり変でした（笑）。