付き合いはじめの頃、いっしょに出かけたときのこと。
駅に着いたら、ちょうど電車が来た。モラはわたしを振り返ることもなく駆け込み乗車。わたしもモラを追いかけてなんとか乗れたものの、モラの好みに合わせてハイヒールを履いていたから速く走れなかったこともあって、ぎりぎりだった。
「振り返ってもくれないんだもん。わたし、乗り遅れたらどうしたらいいの？　帰っちゃうよ？」と言ったら、逆鱗に触れた。喫茶店で延々説教された。わたしが泣くまで。泣いても。ウエイトレスに奇異の目で見られても。
思えば、あれが“彼に口答えはできない”と思った最初の出来事だった。
でも、あれくらいの言葉でどうしてあんなに叱られたのか、いまだに理解できない。

休日に昼間は友人とテニス、夜はモラ彼と会った時のこと。
テニスはどうだったんだとか、誰と行ったんだとか、
その中には男もいたのかとか、しつこく聞いてきて、
最初は、女の子だけだよとか、楽しかったよとか
答えていたんだけど、あまりにしつこいから
「今度一緒に行こうよ〜。そしたら分かるよ。」って言ったら、
キレました。
夕飯を食べてた店で怒鳴られ、説教が始まった。
「こんな所で怒らないで・・・。お店出よう。」って言ったのも
さらに気に入らなかったみたい。
最後は、「気分が悪い。帰る。」と席を立ち、お金も払わず立ち去りました。
おいっ、モラ！会計しろよー。怒られてほとんど食べてないよ私。
すぐ追いかけないと後が恐いので、伝票持ってレジに走って会計しモラに追いついて謝りました・・・。