私は世間音痴です。
でも、ひとつだけ、数年間にわたるカウンセリングから得たものをここに書きます。

余儀なくであれ、選択してであれ、モラハラをする人と共存するなら、
彼らの言動に目を向け、何故だろうと考えるより、
努力してでも、ことさらに、ご自分の感情に目を向けるといいようです。
判断の正しさや、意志や、理性ではなく。
「悲しい」「うれしい」「楽しい」「辛い」
口に出せればなおいいけれど、心の中でだけでも、
感情を言葉にする努力を、敢えてする方が、
共存によってご自分が病んでいくのを、軽減しやすいようです。

なんだか涙が出てきた。
大切なこと、絶対忘れちゃいけないこと。
モラにはわからない、自分だけの感情。
心の中で思いっきり言葉にしよう。

初めての家出の前つまりモラ磁場から離れるまでは、
＞「悲しい」「うれしい」「楽しい」「辛い」
など、自分が感じる感情を自分で信じられなくなっていた。
こんなことを思う自分がおかしいんだろうか？って思っていた。
ただただ、モラ夫と一緒にいる時間が「苦痛」だった。夫婦なんだから、そんなはずはナイと言い聞かせていた自分がいた。

一度モラ家に戻ったあとは、口には出せなくても心の中では思えるようになった。少しずつ口にも出せるようになった。
そのうち付き合い始めた頃はよく言っていたことを思い出した。それでもわかって貰えずにさも当然のごとく自分の感情を押し付けてくる夫のせいで、（「そんなことを感じるお前がおかしい」と言われ続けて否定される）だんだん私が壊れていったのだと自覚するようになった。
自覚したら一緒に住めなくなった。

　あの嫌な結婚をする前に、職場でもパワハラを受けてた事を思い出しました。陰湿な先輩（男だった）に、モラハラと同様な嫌がらせを受け続け（出張の多い仕事で、10人ちょっとの同じグループで、最長２ヶ月の出張までこなした。）、症状がひどくなると、段々と笑ったり悲しいと思ったりできなくなるんです。長い出張から戻って、同じ勤め先の他のグループの先輩から「前は、よく笑ってたのに、最近、全然わらい声が聞こえないね？」といわれ、自分でもドキッとしました。自分では、精一杯フツーにしていたつもりだったのに･･･。アイツが、私をこんな目に合わせるのは、なぜだろう･･･と考えるより、自分が少しでも正常で居られるような、何がしかの手助け（ほんとに何でもない事が、心の支えになる様だ）を探すほうがマシだったはずだが、まだ若かった自分には、そんな心の余裕も持てなかった。あんまりシンドイ時に（ソイツから「おまえなんかこの仕事を続ける資格がナイ。やめてしまえ」とまで言われて、暴力を振るわれ、自宅で3日ほど静養してた事があった。）、遠くに住む実家の母に電話で、職場のパワハラの事を訴えた時、少しだけ気が軽くなる事を母は言ってくれた。「あんたに何の落ち度もないのに、やめないといけない理由はない。」これだけの言葉でも、少しは気を落ち着けるための助けになった。開き直って少し冷静な目線を持つ事が、つらい時は、とても難しい。今は年を重ねた分、自分が正常でいられるための方法を、少しずつ探す事ができるようになった。嫌なものはイヤだ。嫌な奴のそばで、自分が壊れていくのをそのままにするより、嫌なヤツから離れて、一人でも健康でいられるほうがいい･･･。とりとめもなくてゴメンナサイ。

判断の正しさや、意志や、理性ではなく。
「悲しい」「うれしい」「楽しい」「辛い」

こんな感情を持つことすら、忘れていた自分がみじめすぎます。
あの頃どうやって生きていたんだろう・・・

私は一切の感情を消去、抹消することを強制されたので、
バタラーから離れたあと、自分が感情を持つ、というのがいかに
生きていくうえで大事なことか、ということを悟りました。