まだ新婚時代だったかな。

休日にレンタルビデオ屋に行って、大好きなシリーズものをゲットし帰宅してさぁ観ようとしていた私に
「これ、絶対イイよ！○○（私が借りたビデオ）なんかより感動するから。これ観ろよ！」
と、ケースを持ってきました。え？知らない間に借りてたのかな？と思って
「返却いつまで？早く返さないといけないんなら先に観るけど」
と聞いたら
「いや、中古で買ったやつや。絶対いいから観てみ」
と、しつこいしつこい。
「んじゃ、一緒に観る？」
と聞いたら
「いや、俺はもう観たからいい。パチンコ行ってくるからその間に観ておけばええやん」

は？？？

自分の借りてきたものを観たかったのに、しかもレンタルじゃなくて買ったんなら、そんなに急いで観なくちゃいけないこともないだろうに。

結局ヤツが外出した後、一人で借りてきたお気に入りを観たんですけど、私の趣向をけなされたようで気分が悪く、楽しくありませんでした。

ちなみにヤツが薦めたのは「テルマとルイーズ」

詳しい内容は覚えてないけど、印象に残っているのは、夫の元を出た妻が友人と旅行に出かけた先で、それまでのうっぷんを晴らすかのようにどんどん自分自身を解放していく姿。でも最後は・・・

たしかに感動はしたけど、その時はなぜ、そんなにまでして薦めるのか分からなかったです。
今でも分かりません。
単に私の好むものを否定したかったのかな？と思ったりもしました。

でも、今日ふっと思ったんです。離婚した今、すごく自由で快適だと思っていましたが、まだ遠隔操作されている気分になることがあるんです。逃げ切れない・・・そう感じた時、ヤツが薦めた映画の主人公と自分がダブった気がして。

まさかそこまで暗示にかける気でいたのかな？　考えすぎかな？
おおこわー！

最後は・・・？
借りて来ようかしら・・・

別に新作じゃなから、ネタバレ？してもいいですかね？
もったいぶってるつもりじゃないんです。

最後は、友人の女性と二人で自殺します。

追い詰められた彼女たちを、必死で救いたいと思う理解者の思いも届かないまま・・・

私の過剰反応かもしれません。
でもダブっちゃって・・・ひえ〜ん（泣）

ちょっとフラバりました。

モラの望む「究極の愛」は・・・・「死」なんですよ。

これが、モラ独特の空っぽな、さまよえる魂がやる「暴力」なんだって
このからくりがわかるのに、何年かかったと思います？
２０年ですよ・・・。

ヘナヘナヘナ〜〜　　その場にへたり込んでしまいそうになりました。

婚姻中、この人は私に、死んでほしいのかしら、と、な〜んとなく思っていた。
でも、自分の、ひどい被害妄想かも知れない、とも思っていました。
私がおかしいのかしら、と・・・

元夫の好きだった「ある愛の詩」でも、女は死ぬ。
悲劇のヒーローとは、そういうことか・・・

モラ男たちに逆らって逆らって逆らった末に ない
結論になってしまうんだよね。

特に主人公の片方。超モラ夫からちょっと1泊女友だちとでかける
ってだけで、超おいかり、超いらいら不機嫌。で、いびる。

それを妻に「見なよ」ってすすめるモラ男、こわいです；；

付き合った後にモラがバツ１って知ったんですけど、
別れた理由なんて聞かなかったんです。

でも、モラの方から私に言ったんです。
付き合っている頃、俺がかまってやらなかったから、彼女は
寂しくて自殺未遂をした。それで、結婚したんだけど
結局うまくいかなくて別れた。って。

それって・・・、本当にそんな理由だったのかしら。
考えるとこわいです；；

知らずに観たものの・・・
そうだったのか。ヤツらの望みは「死」なのか・・・
生かされず・殺されず状態だとは思ったことがあるけど。

んじゃ、今になってその映画を思い出したのって、やっぱり「偶然」じゃなかったのね。

くそう！