今ジョードプル。
今日ゴアまでの電車のチケットを予約しに行きました。
明日発の電車のチケットを取りたかったのです。
ゴアまでの直通は週に1本しかなかったので、ムンバイで乗り換えて、、、と昨日3時間かけて作ったプランを片手に列に並びました。
インド人は列を並びません。
いや、並んでいる人もいます。列はあるのですから。
でも、列を無視していきなり窓口に手を突っ込む輩がいっぱいいます。
いやー、インドっぽいなーと思いながら微笑ましい気持ちで眺めていました。
もちろん、僕の前にも何人か割り込みましたが、多少の割り込みは気にならなくなっていました。
だってここはインドだから。
やっと僕の番が来ました。
申し込み用紙には名前や電車の番号まで必要なことはしっかり埋めてあります。
係員はパチパチっとパソコンを打った後無表情で言いました。
「イッツ、フル。」
えっ!?
どうやら満席のようです。
多少動揺しましたが、仕方なく引き下がると、別の電車を用紙に記入して再度並びました。
列に何度も割り込まれながら、やっと番が来ましたが再度、
「フル。」
次は同じ電車を日付をずらして用紙に記入し、再び列に並びます。
相変わらずインド人は割り込みを続けます。
ちょっとイライラしてきました。
割り込まれるたびに「チッ」と舌打ちしてしまいます。
僕の番が来ました。
やっぱり「フル。」でした。
今度は列を離れずにそのまま、別の電車の日付を変えて調べてもらいました。
係りの人はめんどくさそうに、
「もうしばらくは電車はいっぱいだ。」
と言いました。
ゲッ、もう予定はカツカツなのに。。。
さすがにちょっと焦りました。
また列を離れて列車を調べることにします。
そのまた次の日には幸運なことに週一回のゴアの直通列車がありました。
これに賭けるしかありません。
次はエマージェンシー(緊急)と書かれた窓口に並びました。
ここはさらに長い行列が待っていました。
しかも割り込みのせいでなかなか列は進みませんでしたが、やっと僕の番が来ました。
結果は、キャンセル待ちが可能とのことでした。
それまでの列車はキャンセル待ちも含めて「フル。」だったので、まだましです。
僕は、いつも乗っている2等寝台をやめて、もうひとつ上の3ACという席にしてもらいました。
値段はずっと高いのですが、こちらのほうがキャンセル待ちの人数が少なかったからです。
(でも、後から気づいたのですが、キャンセル待ちの人数が少ない代わりに席も少なかったので意味がありませんでした。)
ところが、発券してくれるかと思ったら、キャンセル待ちのことが書かれた紙を渡されてまたさっきの列に並べといわれました。
何回並んでいるかもう分からなくなりました。
時間は入ってから2時間半が過ぎています。
インド人は相変わらず割り込みを続けています。
気づくと、イライラはマックスになっていました。
僕があと4人くらいというところで、いきなり来て窓口に手を突っ込んだ男がいました。
僕は列から離れると、男の肩を引っ張っぱると、代わりに自分の手を窓口に突っ込んでいました。
男が何かわめいていましたが、
「うるせー、並べ。」
と言って列を指差しました。
この瞬間、列に並んでいないのは自分も一緒だったのですが。
男はまだ何かわめいていましたが、もう何も聞こえませんでした。
男はまだしつこく肩をつかんで引っ張りますが、無言で引き払いました。
予定より2日も遅れましたが、なんとか、キャンセル待ちのチケットを取得することが出来ました。
ほんとに席が空くかどうかはあとは運次第です。
空かなかったそのとき考えます。
ふと窓口のガラスを見ると、イライラして鬼のような顔をした僕が写っていました。
母さん、僕はまだまだ無条件でインドを許せるほど人間が出来ていませんでした。
もっと広い心を持って、早くりっぱなインド人になりたいです。
2006年02月18日 (土) 22時42分