＜原題＞「TROY」
＜公開時コピー＞「それは史上最大の“愛”のための戦い」

試しに一緒に見た友人に聞いてみたらやはり、アキレス腱の語源がこのアキレスというのを昨日初めて知ったそうだ(爆)　┐(´Д｀┌
トロイとスパルタの間で史上最大の戦いが繰り広げられたという、古代ギリシャの伝説的戦争“トロイ戦争”を壮大なスケールで映画化した歴史スペクタクル巨編。
監督は「パーフェクト ストーム」のウォルフガング・ペーターゼン。
出演はブラッド・ピット、撮影中にアキレス腱を痛めたのも有名。
「ハルク」のエリック・バナ、「ロード・オブ・ザ・リング」のオーランド・ブルーム他。

＜あらすじ＞　紀元前１２世紀。
貿易の中心地として繁栄を極める都市トロイ。
その富はギリシャ各国の標的となり、長年に渡って戦いが繰り返されていた。
そしてある時、これまで敵対していたギリシャの強国スパルタの王メネラウスが和解を促してきた矢先、
トロイ王子の弟パリスによってメネラウスの妃ヘレンがさらわれる事件が勃発する。
パリスとヘレンは一目会った瞬間互いに恋に落ち、もはやその熱情を抑えることは出来なくなっていた。
スパルタ王の兄アガメムノンは、それを口実にトロイを征服するべく、ギリシャ諸国の戦士からなる大軍隊を率いてトロイに向かう。
その戦の中でギリシャ軍最強の戦士アキレスは、パリスの兄ヘクトル王子と対決することになる。。。

ブラッド・ピット　Brad Pitt・・・・・・・・・・・・・・・・・アキレス
エリック・バナ　Eric Bana・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘクトル
オーランド・ブルーム　Orlando Bloom・・・・・・・・パリス
ダイアン・クルーガー　Diane Kruger・・・・・・・・・ヘレン
ショーン・ビーン　Sean Bean・・・・・・・・・・・・・・・オデュッセウス
ブライアン・コックス　Brian Cox・・・・・・・・・・・・・アガメムノン
ピーター・オトゥール　Peter O'Toole・・・・・・・・・プリアモス
ブレンダン・グリーソン　Brendan Gleeson・・・・・メネラウス
ジュリー・クリスティ　Julie Christie・・・・・・・・・・テティス
ローズ・バーン　Rose Byrne
サフロン・バロウズ　Saffron Burrows

★★★★☆
■ＨＰ　http://www2.troy.jp/

面白かったー。
２時間４０分、長さをさほど感じなかったし。
子供時代、星が好きでプラネタリウムに行くと星座にちなんだギリシャ神話を知るのが楽しかった。
ギリシャ神話は昼メロのように、ハッピーエンドにはなりにくく、強き者も敗れ、能力を持ったものは力に溺れ、
あるものは姿を変えられてしまうetc、神々が巻き起こす、「失楽園」も真っ青の世界なのだー。

ベン・ハーやグラディエーターっぽい雰囲気ありありで、神と人間が溶け合い、運命や予言が物語を彩る。ギリシャ。
アキレスの従兄弟パトロクロス役にギャレッド・ヘドランド、というブラピに似た新人を使った訳も映画ならではの設定かな。
神話ちっくな説明は省かれているし、設定もぽつぽつ違う。
映画は神話的というより、登場人物の生き様みたいのを出していたからそうなったのかな。
栄光に囚われたアキレス、人生を母国に捧げるヘクトル、ぶざまな醜態をさらすパリス、権力に執着するアガメムノン。。。
歴史物語としての重厚さと「名を残すこと」「家族を、国を、人を愛すること」「戦争の残忍性」とか「政治」といったものも、わかりやすかった。

この映画で泣きそうになった、しかもピーター・オトゥールで(爆)
ピーター・オトゥール演じる、プリアモスがアキレスのもとへ息子ヘクトルの遺体を引き取りにくる場面にはほんと助演男優賞を贈りたいです。

個人的一番注目はショーン・ビーン！！！
ショーン･ビーンの悪役じゃないのって久しぶりに見るかも。
あの「オデュッセウス」は大好き。
トロイ戦争後帰還する英雄の冒険と、故郷で待つ妻の難儀と、二人の再会、というロマンチックな話。
この映画では、オデュッセウスの“ゼウスに比すべき”才気はあまり描かれていなかったけど、アガメムノンがとにかく悪役なのでヒーローだった。
長い戦争に疲れて木馬を作ったオデッセウスが、なんだか随分器量の狭い人物に描かれていてちょっと不満。

アキレスとヘクトルの一騎打ちのシーンも楽しみでした。
もちろんスタント無し。　あの思い兜や鎧で肉弾戦というか力強いアクションは見応えあり。
ブラピを魅せて、バナが引き立って、オーランドがオチ。。。（笑）
まぁアキレスも名声のためだけに戦うと言いつつ、戦士の風上にもおけない行動の数々が。
敵の捕虜の女性をめぐるアガメムノンとの争いがもとで戦闘を放棄、味方を敗北寸前にまで追い込んだり、
従兄弟が殺されたとキレて復讐に行く。（従兄弟が死んだのもアキレスのせいじゃん）
ヘクトルを殺したうえ、引きずって陣地に帰るなんて。。。ヘクトルは礼を尽くしていたぞー。
木馬まで生きていたアキレスは映画設定ならでは。
ヘクトル役のエリック・バナは「ハルク」で知名度アップ。
国を、家族を愛する心がとても大きく、個人的に主役はヘクトルで観てました(笑)
大好きな映画「ブラックホーク・ダウン」にも出演。
それにはなんとオーランド・ブルームも出演（覚えがないからDVDで確認しなくっちゃ）
オーランド・ブルームは出演作は弓矢に縁があるなぁ、「パイレーツ・オブ・カリビアン」「LOTL」をイメージさせて笑えた。
ヘクトルに比べなくともﾍﾅﾁｮｺパリスはね〜〜〜。
（元はといえばパリスが悪いようにも見えるけれど、戦争の原因は世界一の美貌をめぐる女神たちの醜い復讐劇だし、最後は何度か卑怯な行動に出た女神側が勝ってしまう。
パリスも犠牲者なのよねぇ。）

女優陣との裸体で絡んでいる姿は肉感的芸術というか、体鍛えてるとｻﾏになるなぁ。
日本人で筋肉ﾊﾞｶでもああは美しく映らないと思ふｗ



２００４年６月２日（水）草加シネマサンシャイン
斜め後ろに座った中年カップルの私語がうるさかった(´Д`|||)
にらみきかせても（暗くてわからないだろうけど）効き目無し。
声大き過ぎ。
ガム噛んでいるようなｸﾁｬｸﾁｬした音にも不快感(汁)
後でエレベーターで一緒になってしまい友人と苦笑。