| (6) 天使禁猟区 ANGEL SANCTUARY |
投稿者:花見屋りく
MAIL
URL
|
はい、花見屋です。 テスト終わってなかとですが、紹介したいのがあったので一本。
天使禁猟区。 題名の通り、オカルト並に天使が網羅されたシリーズです。全18巻。 花と夢を知ってる人で単行本を買ってる人ならもしかしたら知っているかも知れません。 作者は由貴 香織里さん。まずこの人の特質は『絵』です。ゴシック、オカルト、血まみれ、ロリータと何でもあり。
さて、作品ですが。 主人公の無道 刹那は真面目に自分の実の妹に惚れています。 妹の方、紗羅もです。親さえも裏切る実にエゴばかりな二人です。 この刹那は何故か人を惹き付ける無意識のカリスマ性みたいな物をもっていますが、もちろんただの人間じゃありませんでした。 伝説の女天使、アレクシエルの転生した姿だったのです。
ここまで書くとほんとありがちだよな(汗) ストーリーの流れとしては、『自分を庇って死んだ妹の魂をおっかけて最終的に全ての現況YHWHを倒す旅』なんですが。 て言うかこのシリーズ、主人公の成長もありますがそれよりも大事なのは『サイド』です。
女天使(前世の主人公)に振るわれし、魔剣七支御魂剣(ナナツサヤミタマツルギ)の怨霊で魔王、吉良 朔夜。今は刹那を引っ張り、刹那が尊敬していつもひっついている不良な先輩です。男前で美形でファザコンです。 この人も色々凄い魂の持ち主ですが、一番凄いのは言う事。 『そんなに神様が嫌いなら他人に迷惑(誘惑)かけて堕天させてないで世を儚んで自殺すりゃ良いのに手前も腐った奴だな』 と言った相手を心底軽蔑して言ったはずがその相手に惚れられたと言う不幸っぷりまで持っています。 ですが実に大人で刹那なんかよりずっと素敵です。
最初はただのヤラレ役。 敵方の天使によってあえなく死ぬも、屍天使ウリエルにより救われてニヒルな仲間として復活する青年、加藤 故。かとう ゆえ、と読みます。 吉良先輩の悪仲間ですが吉良先輩からは「お前のその負け犬みてぇに必死な所が放っておけなかった」といわれ、情けない主人公には体を売られ、挙句の果てにサイボーグになるわとこれがホントに最初の雑魚なのかと疑わしくなるぐらいの格好良さです。 最初ただのヤラレ役だった癖に死に方までカッコ良くラストまで美味しいところを持っていく、信念もなければ守りたいものも無い、だけど男の意地みたいなものだけはある三白眼君です。
ミカエル。 有名な大天使ミカエルですが、赤毛でチビで『やっぱ憂さ晴らしは大量虐殺(とケンカ)だな!!』とまで言う天界の暴れん坊です。 お友達で同じ四大天使のラファエル君と、『愛されてんなぁ』と思うぐらい仲良しで、兄・ルシファーとの格差で一万年以上悩み続けながら それでも明るくておバカで活字拒否症なある意味問題ありすぎる奴。 女の名前は三秒も覚えてない上に、『スカートはいてて二本足のある奴』は彼にとって女の全てというある意味お約束なキャラです。
などなど、まだ紹介したい人は一杯居るんですが紹介しきれない程味のある奴が一杯います。オススメです。
ですが。この作品の恐ろしいところはそう、 『展開の仕方が恐ろしく下手』と言うところなのです!! 伏線の張り方は絶対読んでるほうが忘れる上に、ご都合主義この上無いと言う(笑)。 正直絵柄とキャラが好きになれないと読めないです。いえ、ストーリーはともかく、序盤はもうベタベタで。 中盤から(6,7,8あたりから読むと良いかも)読むのをオススメする『少女漫画』です。念の為。
天使や悪魔が大好きな人にオススメできるかも。
ですが。
美形に食傷気味でエゴ万才な主人公とヒロインが赦せない人はちょっとだめかもしれません。 恐るべし美麗すぎて過激な絵。 グロ絵はちょっと嫌になる程・・・て言うかビジュアル系連打は止してくれ・・・(汗)
|
|
2003年07月01日 (火) 20時52分 |
|