| (12) 道化者と仮面と忘れられた出会いのお話。ペルソナ2罰 |
投稿者:花見屋りく
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次ハ、オ前ダ JOKER
主人公である女編集者『天野 舞耶』にそんな謎の手紙が送られてくる事から事件は始まる。 送り主の名は、『JOKER』。近頃流行っている都市伝説、『JOKER様』と言う呪いに現われる怪人の名。 それは同時に、多発している猟奇殺人事件の犯人の名でもあった…
・・・これが『ペルソナ2 罰−ETERNAL PUNISHMENT』のオープニングです。 悪魔大好き、神話大好き、ちょっとダークな話大好きな人にはたまらんと噂(なのかよ)のこのゲーム。
この前章として、前作である「ペルソナ2 罪」があります。 ストーリーもこれに深く絡みますが、基本的にはやっていなくても楽しめると思います。
このゲームの場合、ハマるかどうかはキャラの外見、絵柄が気に入るかどうかが重要でしょう。 キャラデザインは金子一馬氏。メガテンシリーズ、あの『ヒーホー君』が出てくるゲームのキャラデザを担当している絵師さんです。 特徴はかっちりした絵柄、とでも言うんでしょうか、かなりクセのある絵柄です。 赤い髪、色眼鏡、胸にハート、黄金スーツに若松人形風ロン毛などと言う凄い服装(誉めてます)を平気でしている、 二十歳を過ぎ立派に手に職を持っている大人の方々を現実で見れば 「わぁ、大人って良いなー!!」 と思うハズがないんですが、ゲームの中ではどのキャラも格好良く着こなしています。ステキです。ヤケにメガネ多いです。 選択肢によってパーティー五人中三人が男でメガネ、と言う事にもなります。何だろう、ヤケに気合が篭っている気が・・・
ゲームシステムの方は、レベル上げきちんとしておかないとちとボス戦ザコ戦両方ともハードかな、とも思う時もありますが、 『悪魔(敵)と話す→カード貰う→ベルベットルーム(ペルソナ販売所の様な所)行く→召喚して付ける』 と言う過程は一端ハマると止まりません。魔法グラフィックもかなり派手ですし、ことある事に聞けるキャラの掛け声も楽しいのです。 例・「チョメチョメタ〜イム!」、「お前等全員現逮だ!」、 「痴れ者が!そこを退け!!」「所轄の意地を見せてやる!」、 「チョメチョメ完了!」、「正当防衛だ。文句は無いな」etc。 ・・・やってみたら分かりますが、人選がかなり偏ってます(爆)。
そして。 そして。このゲームで一番重要な所は。
『キャラ濃すぎますぜ』。これに尽きるかもしれません。 主人公:ピンク色の銃持って敵を殲滅するデジャヴュの女。チョメチョメとは一体何なのか。 主人公の同居人:赤い髪に白メッシュ、蜘蛛の巣スーツのパンチングクイーン。結婚サギの被害を受けた事アリ。 生真面目刑事:両サイド跳ねてますヘア。サングラスにブランドスーツ、その実体は甘党、ネコ好き、ブラコン(重要)刑事。 怪しい盗聴バスター:黄金スーツ、サングラス、そしてロン毛。エセ台湾人で、指弾使い。 この人物の場合、どんな特徴を挙げても怪しくしかならないと言う欠点がある(爆)
これが固定メンバーです。 彼らは自らの中に眠る無数の側面・・・『ペルソナ』と呼ばれるもう一人の自分を具現化させて、 襲ってくる悪意の塊『悪魔』を倒し、進んでいくのですが――― このゲームの特徴として、『悪(とされているもの)を倒しきれる訳じゃない』と言う所があります。 劇的な事件は起こりますし、敵もいますが、ラスボスを倒したからと言って基本的に世界は変わりません。事件が終息する、それだけなのです。
ストーリーも重いです。今回は『JOKER』と呼ばれる怪人のひき起こす連続殺人事件、 そして主人公・舞耶の前に現われる不可思議な少年―通称『デジャヴュの少年』がキーとなります。
キャラたちの心理、日常の崩壊、それを引き起こし操っている存在。 アダルトな雰囲気に、それと同じぐらい楽しい要素が含まれているゲームだと思います。かなりオススメです。
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2003年11月03日 (月) 19時50分 |
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