| (10) 星の、バベル 上下巻 |
投稿者:ヘナグソ
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異様なほど作品の当たり外れの激しい作家、新城カズマ先生(以前は新城十馬)の作品です。 それだけならまだしも、あまりシリーズ物を完結させなかったりする作家だから一層質が悪かったりします(汗) だけど幸運なことにこの作品は上下巻でちゃんと完結しています。しかも大当たりの小説。
出版はハルキ文庫。上巻680円。下巻760円。 正直なところカバーイラストを見ても購買意欲はそそられないです。 それどころか内容がツマラナソウに見えてしまいます。 個人的に今まで知らなかったライトノベルを買う気になるかどうかは、中身以上にイラストが大事だと思っていますが、その点で外しているように思える作品です。 イラストで判断しては勿体なすぎるほどに勿体ない作品です。 でも、ストーリー自体はまったくライトノベルっぽくないかもしれないです。
肝心の中身なのですが説明が難しいので、「現代を舞台にしたSF」「架空言語」「独特の癖のある文体」などなど。 これらにピーンときた方は読んで後悔ない作品です。 読了後にこれほど満足感のある小説は滅多にないと思います。
きっと楽しめる一冊です。(あ、二冊か)
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2003年09月15日 (月) 22時26分 |
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