【まとめ】
●東京多摩東部のELF帯電磁波ノイズによる震災地震前兆
(1)大気中ラドン濃度前兆
20220901報告に東日本大震災前のラドン前兆も含めて詳述した。
さらに、20220923報告で、7年間(2017-2022年)の観測とラドンガス変動の特徴も詳述しました。
(2)東京多摩東部のELF帯電磁波ノイズ前兆
2022/5/19から9/26まで4か月以上継続し、「東日本大震災におけるELF帯電磁波観測」と、同等以上の継続性を示した。
9/27には、ほぼ収束した。
東日本大震災時には、収束後、40日で、巨大地震発生。
下記のように、M7.7の地震前には、収束後、9日間で、大地震発生。
9-40日後に、本地震が発生とすると、10/6-11/6に予想する巨大地震が発生することになる。
昨日も報告した、
「首都圏VHF帯放送波のー3シグマ以上の明瞭な伝搬異常」
「上空のTEC異常」で、直前前兆を探る時期に来つつあります。
強い揺れや津波に対する防災の確認点検もすすめてください。
9/24報告で、揺れと津波のシミュレーションを示していますので、
自分の住む地域が最大どのくらいの揺れや津波がシミュレーションされているか確認願います。
【内容】
極超長波:ELF(extremely low frequency)とは
3Hz–300Hzの区分の長波で、
周波数が超長波(VLF)よりも低い波長の長波です。
ELF帯などの極めて波長が長い電磁波は、地表伝搬や空間伝搬するため、比較的遠方であっても観測可能です。
また、ELF帯の極超長波は大地や水中を通り抜ける。
愛知県立大学 畑教授の「地震予知と電磁波前兆」の報告によると、
M7.2以上の地震前兆では、400km圏内、
M7.5以上の地震前兆では、500km圏内の地震前兆を
とらえることができる。
上記の報告では、
平成9年7月から10カ月間に、M5以上の地震前兆について、
ELF帯電磁波の観測により検出した26個の地震について、解析しています。
1997/11/11:伊豆諸島鳥島近海M6.0、
ELF帯電磁放射を観測。終息4日後に地震発生
1998/3/1:東海道南方沖M6.0
ELF帯電磁放射を観測。終息8日後に地震発生
1998/5/4:石垣島南方沖M7.7
ELF帯電磁放射を観測。終息9日後に地震発生
また、ELF帯電磁波前兆は、M8以上の巨大地震前兆把握も成功しています。
中部大学の「東日本大震災におけるELF帯電磁波観測」によると、
地震発生4か月前(2010年10月以降)から
ELF帯電磁放射を宮城県や静岡県伊豆で観測し、前兆を把握した。
下記に、東日本大震災時に、震源から480km離れた静岡県南伊豆町で観測した、ELF帯電磁放射前兆を示した。
https://bbs2.sekkaku.net/bbs/upfile/ikaseqa--1664347337-1209-614.jpg左側は早朝と夜間の電磁放射前兆、
右側は昼間の電磁放射前兆を示しています。
前兆は2010年11月(大震災4か月前)に始まり、2011年2月には収束しています。