気象庁報道発表 令和6年8月15日18時00分
令和6年8月8日16時43分頃の日向灘の地震について(第8報)及び
南海トラフ地震関連解説情報(第7号)について
●南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会会長コメント
8月8日16時43分頃に日向灘で発生したマグニチュード7.1の地震に伴って、臨時に開催された「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」において、
「南海トラフ地震の想定震源域では、大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられる」と評価し、同日19時15分に「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表された。
その後、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すような地震活動や地殻変動は観測されておらず、本日(8月15日)で8日の地震発生から1週間が経過し、「南海トラフ地震防災対策推進基本計画」で定められた「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表に伴う政府としての特別な注意の呼びかけは終了となった。
大規模地震の発生の可能性は、今回のような大きな地震(8日の地震)が発生すると、「平常時」の可能性に比べて相対的に高くなり、時間の経過とともに徐々に低下するが、決してなくなるわけではない。
南海トラフ沿いの大規模地震については、「平常時」においても今後30年以内に
発生する確率が70から80%とされ、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から約80年が経過していることから切迫性の高い状態であることを踏まえて、突発的な大規模地震の発生に備え、今回、再確認いただいた、日頃からの地震の備えを引き続き行っていただきたい。
●日向灘の地震に関する防災上の留意事項
日向灘の地震活動は、8日の地震発生当初は活発でしたが、時間の経過とともに低下し、当
該地域で今回の地震と同程度の地震が発生する可能性は、地震発生当初に比べ低くなりま
した。
この3日間(8月12日から8月14日)で震度1以上を観測した地震は1回ですが、身体に感じない地震も含めると平常時より地震が多い状況が継続しており、現状程度の地震活動は当分続くと考えられます。
また、日向灘における過去の事例では、1996年10月19日にM6.9の地震、同
年12月3日にM6.7の地震が発生したように、少し期間をおいて同程度の地震が発生したこともあります。
今回の地震で揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まってい
ますので、復旧作業などを行う場合には、地震活動や降雨の状況に十分注意してください。
●2024年08月09日 神奈川県西部 震度5弱
〇概要
発生時刻 2024年08月09日 19時57分頃
震源地 神奈川県西部
最大震度 震度5弱
マグニチュード M5.3
震度分布図
https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/detail/2024/08/09/2024-08-09-19-57-40.html気象庁の報道発表資料より抜粋して下図にまとめた。
https://bbs2.sekkaku.net/bbs/upfile/ikaseqa--1723769289-1145-815.jpg〇特徴
1,最近27年間の神奈川県西部地震では最大規模の地震だった。
2,この地震は、相模トラフなどの周辺域の海溝型巨大地震の前兆と考えられる
20240614で報告した下記の三種類の巨大地震 その可能性がますます高まった。
〇巨大地震候補その1:千葉県東方沖地震:M8.2想定
揺れは最大震度5強。千葉県沿岸部への津波の到達時間の短さが特徴です。
千葉県内で最大約5600人の死者が出るとしている。
なぜ、今。下記の記事をご覧ください。
https://www.news-postseven.com/archives/20240401_1951827.html?DETAIL〇房総半島南東沖地震(相模トラフ地震):M8.2想定
神奈川県相模湾沿岸部地域や千葉県外房地域で震度6強から7の激しい揺れ。
タワマンの高層階の皆様は、長周期地震動の防災対策必須(階級4の想定もある)
外房地域で8-10m、相模湾や静岡県で凡そ3mの波高の津波が予想される。
〇房総半島南東沖(プレートの三重会合点付近):M8.5想定
約1000年前に発生した房総半島沖の巨大地震の再来。
九十九里浜地域が地殻変動により沈下、津波の浸水が広がる。
3,神奈川県西部地震震源域に近い横浜市の磁石ずり下がり量の変動
大地震が近くなると、磁石の磁力が失われていくことが知られています。
横浜市観測の磁石ずり下がり量の変動を下図に示します。
https://bbs2.sekkaku.net/bbs/upfile/ikaseqa--1723769289-996-646-127-51.jpg凡そ半年間観測していますが、7月に入り、日々の磁石のずり下がり量が大きくなり、
8月には、さらに大きくなり、磁石の磁力が失われていることがわかります。
これが、収束することが、地震発生の準備ができたサインになると推察しています。