メルマガ読者からのご質問
「伊豆諸島南部の八丈島から青ヶ島東方沖の海溝軸付近が巨大地震震源域の可能性が次第に高まる」の場合、首都圏の揺れはどの位になるのでしょうか?
ご回答
予想震源域の図示。
https://bbs2.sekkaku.net/bbs/upfile/ikaseqa--1699559792-792-793.jpg予想震源域その1:伊豆鳥島東方沖の海溝軸付近:
プレート間地震とアウターライズ地震
予想震源域その2:八丈島東方沖の海溝軸付近:
プレート間地震とアウターライズ地震
予想震源域その3:2012年に発見された長大な活断層
予想震源域その2:八丈島東方沖の場合、
首都圏の震度は震度6弱から6強(特に南関東)です。
上図の予想震源域をみてください。
八丈島東方沖付近の地震には、その区域の海溝型巨大地震以外に、2012年に発見された長大な活断層による地震があります。
長大な2つの活断層で、長さは160キロと300キロ以上で、一度にそれぞれの断層全体が動けば、いずれもマグニチュード(M)8~9の地震を起こす可能性がある。
発見したグループの渡辺満久・東洋大教授(変動地形学)は
「ノーマークで未調査の活断層。強い揺れや津波が関東南部や東海地方に及ぶ可能性がある」「いずれも大地震を何度も繰り返してきた可能性が高い」
この長大な活断層によるM8-M9の地震も考えられるため、首都圏の震度は最高、震度6弱から6強と推察しました。
さらに、東日本大震災では、
宮城県沖の震源位置でプレート境界の断層破壊が始まり,南側の破壊は茨城県沖まで連鎖して、破壊されていき、M9の超巨大地震となりました。
それと同じことが、今回の予想地震でも起こる場合、破壊が、北側の房総半島南東沖のプレートの三重会合点まで及ぶ可能性があります。
その房総半島沖の「プレートの三重点」。
太平洋プレート、大陸プレート、フィリピン海プレートが1カ所で接する
今から1000年前に発生したプレートの三重点での巨大地震の解析結果によると、
これらのプレート境界のうち、フィリピン海プレートに対して太平洋プレートが沈み込む領域が破壊された場合、比較的小さなすべり量でも九十九里浜地域を大きく浸水させる津波が発生することがわかっています。
そうすると、揺れの強さは、上記の震度6弱から6強のさらに一段上の震度7も想定されます。
M8.5を超えるような巨大地震になると、想像を絶するようなことが起こります。
震度7も想定して、ご自分でできる最大限の防災の準備をお願いします。
また、1972年M7.2の八丈島東方沖地震では、京王プラザホテル(47階建、170 m)では、44階のレストランでは高層ビル特有の長周期地震動が発生して客などが一時騒然となった。
タワマンの高層階にお住いのご友人がいれば、長周期地震動の防災もすすめてあげてください。
20240106報告で、 防災対策のまとめを載せています。この中に長周期地震動対策も詳述しています。