●新島の群発地震
5/22の朝から始まった新島での群発地震
〇テレビ静岡のニュース
https://www.fnn.jp/articles/-/531661新島の住民「朝から地震がずっと続いて」
震度4の揺れを観測した新島の住民に話を聞きました。
新島のゲストハウスYoSoBe・高橋 徹さん:
「朝の10時過ぎに震度3がきてから、細かい地震がずっと続いています。さっきドンと大きいのがきました。いきなりドンときました、縦揺れが。いきなりゴゴゴゴってきてドンときました。ただ全く横に揺れないので、モノが倒れたり落ちたりとかはない。見る限り特にほかの家も被害はなさそうです。瓦が落ちているとか、そういうのもなさそうですね。いままた揺れた。すごいですね、頻発」
〇東京大学の笠原順三名誉教授は
「今回の地震は火山性の地震と思われる。震源が浅いので注意が必要」と話しています。
震源が浅い地震では、揺れが強くなることがあるからです。
また気象庁も先ほど見解を示しました。揺れの強かった地域では当分の間、強い揺れをともなう地震に注意してくださいとしています。
〇新島 有史以降の火山活動:気象庁
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/318_Niijima/318_history.html9世紀にマグマ水蒸気噴火やマグマ噴火を繰り返した。
886-887年の噴火では、向山噴火:6月29日~。
火砕流 → 火砕サージ → 火砕物降下、火砕サージ → 溶岩ドーム、火砕物降下 → 火砕流、火砕物降下。
噴火場所は向山火山。向山火山生成(古記録では新たに1島を生じたという)。
房総半島で黒煙、鳴響、雷鳴、地震頻発、降灰砂多く牛馬倒死多数。
その後は、火山性地震が1936年、1957年、1965年、1966年、1968年、1983年、1985年、1991年、2000年、2011年に発生。
最大の火山性地震は、1936年でした。12/27-12/29。余震多数。島内で被害あり(最大M6.3)M6.3。伊東市でも最大震度4。死者3人。
2000(平成12)年 6~8月。新島-神津島-三宅島周辺で激しい群発地震活動。
2000/7/15;M6.3:最大震度6弱。
この年は、三宅島で大規模噴火。
2000年6月26日に地震活動が始まり6月27日には西方に移動したマグマにより海底噴火が発生しました。その後、活動は一旦収まったかに見えましたが、7月8日に山頂陥没を伴う噴火が突然発生しました。山頂陥没は徐々に進行し、8月半ばには直径約1.5㎞深さ450mに達しました。
また、三宅島と神津島の間の海域ではマグマ貫入による大規模な群発地震が続きました。 山頂陥没の進行中は断続的に噴火が発生し、特に8月18日の噴火では噴煙高が14㎞に達しました。9月に入り1日当たり数万トンを超える有毒な火山ガス放出が始まり、約4000人の島民は島外での避難生活を余儀なくされました。 火山ガスの放出量が低下し避難指示が解除されたのは4年半後の2005年2月のことでした。