●トルコ南東部のシリア国境に近いガジアンテプ市付近で2/6日未明、マグニチュード(M)7.8の大きな地震があった。同日午後にも、近くでM7.5の揺れが起きた。トルコやシリアの当局によると、両国で確認された死者は8日までに計7800人を超えており、さらに増える見通し。
●活断層ずれ、広範囲に被害 東北大教授「内陸型では相当大規模」 トルコ地震
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023020701010&g=socトルコで6日未明(現地時間)に起きたマグニチュード(M)7.8の地震は、活断層が大きくずれ、広範囲に被害が広がったとみられる。
世界の活断層に詳しい東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地震地質学)は「内陸型の地震では相当大きな規模だ」と指摘した。
遠田教授によると、地震はトルコ南東部にある活断層「東アナトリア断層帯」で起きた。南側のアラビアプレートと北側のアナトリアプレートが衝突してひずみがたまり、断層が横ずれを起こして地震につながった。全長500~600キロの断層帯のうち、南西側の150~200キロ程度が動いたとみられ、広範囲に被害をもたらした。
トルコはこれまでも多くの地震に見舞われてきた。1999年8月に北西部のイズミット周辺で、別の断層帯を震源とするM7.4の地震で1万7000人以上が死亡。3カ月後に近くで再び地震が起き、数百人の犠牲者が出た。東アナトリア断層帯を含め「1カ所で地震が起こると数年から10年で隣の断層が動くように、地震が連鎖することで知られる」という。
現地では余震が続いており、6日午後にはM7.5の地震もあった。映像を見た遠田教授は「本震で弱った建物が余震を受けて倒れているように見える」と指摘。「救援活動などには十分な注意が必要だ」と話した。
※下記に今回の震源地図を示した。
https://bbs2.sekkaku.net/bbs/upfile/ikaseqa--1675841426-1138-606.jpg左側がトルコの活断層(赤線)と今回の震源
右側がトルコ南東部にある活断層「東アナトリア断層帯」
East Anatolian faultの模式図です。