エーゲ海を震源 M7.0の地震 トルコとギリシャで19人死亡 2020年10月31日 5時31分 日本時間の10月30日夜、トルコとギリシャの間のエーゲ海を震源とするマグニチュード7.0の大きな地震が起き、津波が発生しました。トルコとギリシャで合わせて19人が死亡し、700人以上がけがをしています。 USGS=アメリカの地質調査所によりますと、トルコ時間で10月30日の午後3時前、日本時間の10月30日夜9時前、トルコとギリシャの間のエーゲ海を震源とするマグニチュード7.0の大きな地震がありました。
広い範囲で揺れが観測され、トルコで地震観測を行っているボアジチ大学の地震研究所は、30日、地震で津波が発生し、1人が溺れて死亡したと発表しました。
トルコ災害緊急事態対策庁によりますと、この地震で17人の死亡が確認され、700人以上がけがをしたということです。
また、震源に近いギリシャのサモス島でも建物の壁が壊れて10代の男女2人が死亡し、8人がけがをしたということです。
被害が大きいトルコ西部沿岸のイズミル県では10棟以上の建物が倒壊するなどし、現地からの映像では、救助隊員らががれきをかき分けて中に閉じ込められている人を捜している様子が確認できます。
また、ロイター通信がイズミル県のものとして伝えた映像では、津波とみられる黒く濁った水が住宅の間を勢いよく流れて、いすなどを押し流す様子がとらえられています。
トルコやギリシャの当局はけが人などの救助を急ぐとともに被害の状況を調べています。
トルコのイスタンブールにある日本総領事館によりますと、これまでに日本人の被害の情報は入っておらず、情報収集を続けているということです。 ホテルの従業員「1.5メートルほどの波が押し寄せた」
イズミル県の港に近いホテルの30代の男性従業員はNHKの取材に対し、「20秒ほどの大きな揺れを感じた。妻が怖がっていたので、なだめなければならなかった。地震のあと、15分から20分ほどしてから1.5メートルほどの波が押し寄せてきて、街の中心部が一時、パニックに陥った。宿泊客12人とホテルのスタッフが自分を含めて5人いるが、上の階に避難して安全だ」と話していました
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