●南海トラフ
令和 2年 4月 7日17時00分 気象庁発表
南海トラフ地震に関連する情報(定例)を発表します。
結論のみ
「観測結果を総合的に判断すると、
南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、
南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて
相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。」
●新型コロナ感染治療薬:治験開始続報
政府は、新型コロナ感染治療薬としてのアビガンの効果を認め、その大量生産体制の構築を始めた。
この薬は、新型コロナ感染の初期の段階に著効があり、ウイルス感染治療薬本来の効果が期待できる。
期待高まる「アビガン」 新型コロナ治療薬
https://medical.jiji.com/topics/1598 大事な部分を引用します
海外の専門科学雑誌に掲載された論文によると、
中国で発症7日以内の入院患者35人に対して14日間、アビガンと同じ主成分の薬を投与し、
同じ条件で抗HIV薬を投与した45人と効果を比較した。
その結果、上気道部からウイルスが検出されなくなるまでの期間はアビガンが平均4日だったのに対し、
抗HIV薬では平均11日と統計学上認められるだけの差が出た。
さらに、胸部CT画像での症状の改善が認められたのは、
アビガンが投与された患者の91.4%に対して抗HIV剤が投与された患者では62.2%にとどまった。
副作用が認められた患者もアビガンの方が少なかったという。
菅谷医師も「PCR検査による診断後の投与が原則だが、現状では肺炎の兆候が診察で認められたり、
胸部CT検査で画像に異常が認められたりした段階で、医師の判断で投与することも考えるべきだ」と言う。
一方、国の要請を受けて、
アビガンの原料となる有機化合物「マロン酸ジエチル」について、
東京に本社がある化学メーカーのデンカが来月から生産し、富士フイルム富山化学に供給すると発表しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200402/k10012364641000.html アビガンは2014年、富士フイルム富山化学の前身で富山市に研究生産拠点を置いていた富山化学工業と
当時、富山大学医学部に勤務していた白木公康教授が共同研究して開発した薬です。