図は、本サイト大元の日報で御覧ください。
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/ikase8f3.html◎本サイト全国の観測者仲間の大気中ラドン濃度観測
◯概要
本サイトの観測者仲間の皆さんが、個人観測として、小型ラドン観測器:RGD-PS3を統一して使用し、室内で、
日々2回(朝と夕)、観測しています。
RGD-PS3は安価な小型ラドンガス測定器ですが、米国環境保護庁(EPA)から認証を得た、信頼性のあるラドン測定器です。
1,北海道札幌観測点:5/20報告の続報::図20120816_1
図20120816_1には、2011/4/17-2012/8/14までの、約16ヶ月の観測結果をグラフで示しています。
2011/8/9の10ベクレルを底にして、漸増し、112日後の2011/12/26に最高濃度の83ベクレルを観測した。
その後、145日かけて、5/19に、元の濃度の14ベクレルまで減衰しました。
5/19以降は、2度のリバウンドで、約30ベクレルまでリバウンドしましたが、8/8に6ベクレルとなり、
8/8朝には、過去最低値の1ベクレルとなった。
2011/12/26に最高濃度の83ベクレルの大きな異常値から、2012/8/8までの間が、減衰期間で、
その間に、5回のリバンドを繰り返しながら、収束したことになります。
8/14:12:01::オホーツク海南部 Mw=7.7 深さ590kmが、濃度異常の初めての対応地震で、
8/8朝の過去最低値の1ベクレルから6日が経過していた。
◯5/6にも記載した報告を基に考察します。貴重な報告があるお陰で、私どもも以前より、進歩した考察ができます。再掲します。
「「日本地震学会2011年秋季大会;A32-09 東北地方太平洋沖地震(Mw = 9.0) 前の大気中ラドン濃度変動について」」
講演によれば、
福島市で、2010年6月から12月初旬まで 大気中ラドン濃度が増加。
その後急激に減少し、東日本大震災発生までの約3カ月間、通常よりやや低い濃度レベルを維持した停滞期間が続いた。
阪神大震災でも同様に、地震発生 の前年から、ラドン濃度に異常な増加が認められた。
いつも掲載していますように
「「ラドン濃度大きく上昇、下降、次いで停滞期間(静穏期)、最後が臨界点(地震発生)」」
ラドンが高いということは、まだ、応力がかかり、岩盤で微細なひび割れ(マイクロクラック)が発生しているということです。
ラドンが十分に低下し、平常濃度に戻ると、ほぼ地震発生のスタンバイになります。
このスタンバイの期間の長さが、M7.3の阪神大震災では、2週間、、M9の東日本大震災では、3ヶ月だったということです。
そうしますと、停滞期間(静穏期)は、2週間から3ヶ月の期間となります。
今回は、収束から、対応地震発生まで、6日間でしたので、停滞期間(静穏期)の長さは、阪神淡路大震災よりやや短かった。
2,鹿児島県薩摩地方観測点:図20120816_2
鹿児島の場合は、地震ではなく、火山噴火です。
本観測点は、ほぼ毎日噴火している桜島の影響を大きく受ける。
図20120816_2には、2011/12/20-2012/8/14までの、約8ヶ月の観測結果をグラフで示しています。
すべての観測値の平均値は、54ベクレルです。かなり高い平均値です。
鹿児島大学教育学部研究紀要:1994-03-15の「桜島におけるラドン濃度の連続測定と解析」
この文献によると、桜島に近い、気象台高層課観測点で、1年を通じて、50-60ベクレルですので、
本サイトの鹿児島県薩摩地方観測点の観測平均値と、ほぼ合致しています。
図20120816_2に示したが、7/24、7/25、それぞれ、124ベクレル、125ベクレルの大きな濃度異常を観測しました。
南岳山頂火口では、24 日 19 時 15 分に爆発的噴火が発生し、多量の噴煙が上がり、大きな噴石が4合目
(南岳山頂火口より 1,300~1,700m)まで達しました。
南岳山頂火口で爆発的噴火が発生したのは、2011 年2月7日以来です。
この南岳噴火の前兆を捉えていた可能性があります。
火山噴火の場合には、上記地震前兆として述べた、
「「ラドン濃度大きく上昇、下降、次いで停滞期間(静穏期)、最後が臨界点(地震発生)」」という変動形式では
ない可能性があります。
つまり、ラドン濃度が大きく上昇中のときに、噴火が起こる可能性があるということです。
3,徳島県南部観測点:図20120816_3
図20120816_3には、2011/12/25-2012/8/15までの、約8ヶ月の観測結果をグラフで示しています。
すべての観測値の平均値は、17ベクレルです。
2012/7/27に、過去最高値の46ベクレルを観測しました。平均値の2.7倍の濃度です。
2012/8/15には、平均値に近い18ベクレルまで低下しました。
本観測点では、和歌山県北部の地震前兆を捉えていることが多い。
8/12衛星画像からは、[和歌山北部から断層状雲が北へ広がっています。]
今後の変動が注目されます。
◯本サイト空の掲示板23289:8月15日愛知西部の観測と衛星画像
愛知西部からは、僅かながら1cmの磁気シートが8枚中3枚ズレを生じていました。久しぶりですね。
現象雲は現れていませんから、まだ確かでは無い。
衛星画像からは、茨城沖に大気重力波と波状雲が現れています。
また、茨城北部に波紋状雲がうっすら見られます。
茨城沖で地震があるかも。
サハリン中部沖で超深発地震が発生して、再び本日もレンズ雲やロシア内陸部に未完成さざ波雲が広がっている。
また、カム半島中部の西側にさざ波雲が発生している。
宗谷海峡に部分さざ波雲が発生しています。
要注意かもしれない。
いずれにしても、オホーツク海周辺での余震はあると思われます。
海外は、気にしているフィジー南部に大気重力波が発生しています。こちらも目が離せません。
アイスランドは、はっきりとしたさざ波雲が現れています。
どの程度、続くかが鍵となります。
★★
オホーツク海周辺での余震は、上記;北海道札幌観測点の大気中ラドン濃度が再度、1-2ベクレルに再度濃度低下する時を
注目しています。
●2012/8/16要点;
サイト名;;生かせいのち 地震と防災;;無断転載禁止。
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◎本サイト全国の観測者仲間の大気中ラドン濃度観測
1,北海道札幌観測点:5/20報告の続報::図20120816_1
図20120816_1には、2011/4/17-2012/8/14までの、約16ヶ月の観測結果をグラフで示しています。
2011/12/26に最高濃度の83ベクレルの大きな異常値から、2012/8/8までの間が、減衰期間で、
その間に、5回のリバンドを繰り返しながら、収束したことになります。
8/14:12:01::オホーツク海南部 Mw=7.7 深さ590kmが、濃度異常の初めての対応地震で、
8/8朝の過去最低値の1ベクレルから6日が経過していた。
2,鹿児島県薩摩地方観測点:図20120816_2
図20120816_2には、2011/12/20-2012/8/14までの、約8ヶ月の観測結果をグラフで示しています。
7/24、7/25、それぞれ、124ベクレル、125ベクレルの大きな濃度異常を観測しました。
南岳山頂火口では、24 日 19 時 15 分に爆発的噴火が発生。2011 年2月7日以来です。
この南岳噴火の前兆を捉えていた可能性があります。
火山噴火の場合には、上記地震前兆として述べた、
「「ラドン濃度大きく上昇、下降、次いで停滞期間(静穏期)、最後が臨界点(地震発生)」」という
変動形式ではない可能性があります。
つまり、ラドン濃度が大きく上昇中のときに、噴火が起こる可能性があるということです。
3,徳島県南部観測点:図20120816_3
図20120816_3には、2011/12/25-2012/8/15までの、約8ヶ月の観測結果をグラフで示しています。
2012/7/27に、過去最高値の46ベクレルを観測しました。平均値の2.7倍の濃度です。
2012/8/15には、平均値に近い18ベクレルまで低下しました。
本観測点では、和歌山県北部の地震前兆を捉えていることが多い。
8/12衛星画像からは、[和歌山北部から断層状雲が北へ広がっています。]
今後の変動が注目されます。
★★
千葉県八街市植物生体電位観測で、8/15震えるような変動が観察された。
上記8/15衛星画像で、「茨城沖に大気重力波と波状雲」
首都圏は、中規模までの地震にご注意ください。大規模ではないです。