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ポップンノーマルCP小説

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(25) オクロキ「汽車」 投稿者:

 おかあさま、森のむこうのたてものはなんですか?

    あれは駅よ


 えきとはなんですか?

    「汽車」という人間の乗り物があるの


 ふしぎです。ほうきにのればいいのに。

    そうね。あなたもいつかわかるわ。






小さい頃から「汽車」というものを自分の目で見たいと思っていた。
私は初めてホウキに乗った日、駅を見に行った。
その時、駅に汽車は来ておらず、車掌の他には少年が一人座っているだけだった。
私よりも年上らしい少年の隣に座った。

「こんにちは」
「……こんにちは」
「ここに来るのは初めてですか?」
「うぬ」


滅多に見知らぬ人と話をしない私でも、彼とはうちとけて話せた。

「おぬしはよく汽車を見るのか?」
「僕、汽車が好きなんです」
「その……私は汽車を見たことがない」
「えっ?」
「汽車というのはそんなに良い乗り物なのか?」
「はい。大きくて、とても力強い」
『ガタンガタン ガタンガタン ゴォーー』
「ビクッ」
「来ましたよ、汽車が」




汽車の地響きと轟音。かつて体験したことのない「蒸気機関の迫力」に
私は圧倒されてしまった。

「こ……これが汽車?」
「これは貨物車と言って、荷物を運ぶ乗り物ですよ」
「貨物車………」
「客車なら乗れたんですけどね」
「な、なんと素晴らしい」

私は思った。
人間がホウキに乗らないのは、こんなに素晴らしい乗り物があるからだと。







「今日は楽しかった」
「ええ、僕もです。また会える日を楽しみにしています」
「さらばだ」
「あの、お名前は」
「ロキだ」
「ロキさんはどこに住んで……」

  ヒョイ ヒュウゥゥーン

「ホ、ホウキに乗って……なんて素晴らしいんだ」










 〜そして現在〜

「私が初めてホウキに乗った日、ひとりで駅に行ってな。そこで会った少年と友達になった」
「ロキさん……それ私ですよ」
「は?」
「てっきり覚えていらっしゃるとばかり……」
「いいや、ちっとも」
「そんなあ」
「まあ、良いではないか。今ではこうして共に茶を飲む仲だ」
「(これまでの数年間は何だったんでしょう………)」



















<コメント>
ポップンNCP祭り様に送った物です。
普段のロキは海原○山みたいな喋り方なのに、
幼少期だとガ○シュみたいになってしまいました。

ちなみに、これは差し替えです。(05/7/2)
前の作品は色々とヤバイかなあって思ったので。


2004年06月07日 (月) 20時17分


(42) 「ハイキング」 投稿者:

今日はオクターヴを連れて歩いた

「あの,ロキさん」
「どうした?」
「なぜ突然ハイキングなんて?」
「外に出るのは嫌か?」
「いえ」
「なら良いではないか」
「はあ……」
「ほら,着いたぞ」
「ここは? ただの野原に見えますけど」
「私のとっておきの場所だ。広くて涼しい」
「………… 本当だ。風が心地よい」
「そこの木陰で食事をするぞ」
「日向で食べませんか?」
「………わかった」




「これがオクターヴの,こっちが私の弁当だ」
「ロキさんの手作りですか?」
「いや,作ってもらった。まずい物は食わせたくないからな」
「そうですか………」
「……ほら」
「え?」
「そんなに食べたいなら交換してやる。私の分は自分でつくった」
「あ,ありがとうございます」







「ごちそうさまでした」
「私の分も食べるか? この弁当は私には多すぎる」
「いいですよ」

 スッ

「口を開けろ」
「あーん」

 ポイッ ムシャムシャ
  ポイッ ムシャムシャ


「フフフッ」
(ロキさんが笑っている?)
(いたな,こんな動物。そう,餌付けされる鳥だ)







「ごちそうさまでした」
「さあ日陰に」

 ゴロッ

「ひなたぼっこ。ロキさんもどうですか?」
「私はいい。日陰で座っている」










どうも日向は好きになれない。
まぶしくて,暑くて。
オクターヴは日向がすきなのだろうか?
せっかく一緒に来たのだから私も日向にすわろうか。
いや,すぐにオクターヴがこっちに来るはずだ。

「なあ,オクターヴ」

返事がない。………私から行こう。

「オクターヴ?」

なんだ眠っているのか。
まったく,こんな所で寝ていたら体を痛めるぞ。












「あ,ロキさん」
「起きたか」
「わあっ!!」
「もう少し寝ていていいのだぞ」
「い,いえ……ありがとうございます」
「ひざまくら程度で礼を言うな。もう帰るか?」
「はい」





「ロキさん,今日は何だかいつもと違いましたね」
「そうか?」
「優しいっていうか,素直っていうか………」
「気付いているなら褒めれば良いではないか」
「褒められたかったんですか?」
「別に」
「……ナデナデ」
「なっ……フンッ」



















<コメント>
素直でかわいいロキと優しい車掌で。
まあ,ロキはやっぱりこんな喋り方ですけど。
弁当を食べさせ,日向に出てひざまくらしてあげて……
車掌,幸せたっぷりですね。
もっともロキ自身は事の重大さを理解していませんけど。


2004年11月20日 (土) 19時38分


(46) 「ロキの家族」 投稿者:

「オクターヴ,近いうちに休みをとれないか?」
「はい。どこかに行きましょうか?」
「私の家に来てくれ」
「ロキさんのお家に?」
「お父様とお母様が会ってみたいと仰ってな」
「ご両親にごあいさつを・・・・」
「おい・・・?聞いているか?」







「大きなお家ですね」
「よく言われる」
「名家だとは聞いていましたが・・・はぁ・・・」
「まあ,上がれ」
「お邪魔します・・・・内装もまた・・・・・」

 『ギギギイィーアァーッ!』

「うわっ」
「ああ,またお兄様が檻を・・・」
「お,お兄様?」
「安心しろ。部屋からは出ない」
「何が,ですか?」
「は?」
「いえ・・・・」
(お兄様が檻を破ったのか。檻を開けっ放しにして
 飼っている動物が逃げたのか。私には聞く勇気が無い)




「さあ,この部屋だ。お母様,連れて参りました」
「失礼致します。初めましてお母様,オクターヴです」
『.............................』
「・・・・・」
「どうした?」
「いえ・・・・」
『......................』
「・・・・・」
(マントで全身を覆っている。これが熟練の魔女なのだろうか)
「よかったなオクターヴ」
(え?お母様は何か仰ったんですか?)
「お父様は集会でしょうか?」
『..............................』
「オクターヴ,そこの机の上にお父様からの手紙があるそうだ」
「あ,はい。これですね」


【オクターヴ君へ。 聞いたとおりの好青年ではないか】


(見ているんですか?どこかから見ているんですか!?)










その後も気が休まらず,ロキさんはごくごく普通で,
お母様は沈黙を続け(むしろ生きた気配が無く),
お兄様の(?)叫び声もよく聞こえた。

「では,お母様。そこまで送っていきます」
「本日はありがとうございました」
『.....................................』
「はい。かしこまりました」
(だから何も仰っていないじゃないですか)







「私の家族はどうだった?」
「個性的でした」
「魔法使いの家はどこもこんなものだ」
「私は馴染めるでしょうか?」
「そのうち慣れるだろう」
(なんだか,良いムードかも・・・)
「オクターヴ」
「は,はい!」
「もっと近づいて,手をつないで歩け」
「ロキさん・・・・」
「この辺りはたまに出る。離れないほうがいいぞ」
「はい・・・・(早く安全な世界に戻りたい)」

 カサッ

(あれ?ポケットに何か)


【オクターヴ君へ これは伏線に過ぎんのだよ】

「いつのまにこんなものがーっ!」
「こら,叫ぶな」



















<コメント>
ロキの家族紹介の為に書きました。
お父様とお兄様がいることは公式で確認済みですが,
やはりお母様もいらっしゃるかと。
製作段階では「布をかぶせた箱の中にいる」ことに
していましたが,そこまで隠す必要もないかと。
どうも生きているように見えませんが,
それでもロキのお母様は想像すると結構美人に。
お父様の仰るとおり,これはほんの伏線です。


2005年01月02日 (日) 20時11分


(57) 「晩餐会」 投稿者:

「すまないな、家まで送らせて」
「いえいえ。あれ?門の所に布のようなものが」
「お、お母様!私の帰りが遅くて心配されましたか?」
『・・・・・・・・・・・』
「そ、それはおやめに・・・・」
「ロキさん、どうかされましたか?」
「オクターヴ、お母様が夕食を食べていけ、と」
「はい、ぜひ!」
「(あーあ、知らないぞ)」





「お母様の料理を知っているか?」
「ええ。ピクニックの時のお弁当ですよね?」
「あれはオクターヴと食べる事を考えて作っていただいたんだ」
「どういう事ですか?」
「いまにわかる」



  コトコト

「これはなんですか?」
「海ダチョウのソテーだ」
「いただきます・・・・・珍しい味ですね」



  コトコト

「ネ、ネズミのフライ」
「ハグハグ  おいしいです」



  コトコト

「これはやめておけ。原型をとどめていないのがせめてもの救いだ」
「生肉のサラダ?これは何の肉ですか?」
「・・・・・ミミズ」
「・・・チュル」
「よせ!無理をするな!」
「ミミズと言うから、もっと土っぽいかと思いました」
「大丈夫・・・・・・なのか?」
「ええ。ロキさんも普段めしあがっているんですよね?」
「まあ、そうだが・・・初めて食べるのに・・・・」
『・・・・・・・・・・・・・』
「あ、お母様。確かにそうですね」
『・・・・・・・・』
「いえ、それは」
「私もそれが良いと思います」
「こ、こら。お前が言ってどうする!」
「(ああ、適当に話に入っただけなんですけどね)」





「ごちそうさまでした。私はこれで失礼します」
「オクターヴ、これを持って帰れ」
「このノートは?」
「さっき言ったではないか。私の料理が食べたいと」
「え?ええと・・・はあ」
「食べたい物を選んでおけ。作ってやる」
「ほんとですか。ありがとうございます!おやすみなさい!」











何なのだろうこの気持ちは。なぜかオクターヴの事が心に引っかかる。
まさかこれが、これが恋という物なのか!?





 「うわあぁぁぁ〜〜、ロキさーん」


ああ、そうか。見送りをし忘れたからか。


2005年05月24日 (火) 22時37分




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