マジな歌詞に対する思い。 - 本気（マジ）な日々だぜ？

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[49]マジな歌詞に対する思い。

		バミにとって音楽は、血であり水である。自分で創り出し、奏でる才能こそなかったけれど、聞き分ける耳だけはそれなりに培ってきたものがあると思う。ジャンルは何でもござれ。Ｊ-popからクラシック、ジャズ、トランス、ワールドミュージック、なんでも聴く。でも、今回書きたいのは歌詞についてなので、音については、また別の機会に。日本の曲というのは、英語やフランス語の歌詞や詩と違って、韻を踏むようにできていないから、重視されるのは、その内容だと思う。今まで、日本の音楽もヒット曲からマイナーなものまでそこそこ聴いてきたけれど、バミにとって、その中でも、とても優れていると思える歌詞を書くミュージシャンが何人かいる。全部挙げていくとキリがないので、今日はその中から一人、椎名林檎について。彼女にとって、音楽ををやっている上で、歌詞というのは二の次で、音がもっとも大事だということだが、バミは椎名林檎の書く詞というのは、とてつもないものだと思っている。まず、あの若さで、これだけクオリティの高い詞がかけるというのも驚きだ。その評価は、実際に文学界でも認められているぐらいである。バミが大学（国文学科）で教えを受けている教授の一人に、歌詞について研究している先生が一人いる。Ｔ先生の授業でバミは一度、椎名林檎の『本能』を題材にしたのを拝聴したのだが、その時に、先生は一つの言葉について、特に注目した。『擬う（なぞらう）』 ――意味は『肩を並べる。類する。』『擬える（なぞらえる）』とするならば、『同類とみなす。擬する。似せる。』となる。これは実際に『本能』の詞を読んで頂くしかないのだけど、人は、この『なぞらう』という行為を、無意識に、何度も行うのだという。生きているうちに。バミなりに、深い解釈をすることもできるけど、ここではあえてそれはしないでおく。バミはこのことを聞いて、いろいろと自分の人生の中で、思い当たることがあった。そして、痛感した。この言葉の持つ意味を。今、その思いを自分なりに形にしたいと思っている。どういう形が一番いいか、随分考えたけど、それは小説という形が一番適しているんじゃないかなと思っています。小説を書いたことは、今まで一度もないけれど、できる範囲でやり遂げてみたいと思っている。私が今までであった作詞家（詩人ではなく）の中で、素晴らしいと思える人たちは沢山いるけれど、もし共感してくださる方がいると嬉しいので、何名か名前を挙げておきます。椎名林檎、松任谷由実、稲葉浩志（B'z）、COCCO、宮沢和史（THE BOOM）、宮本浩次（エレカシ）、桑田圭祐（サザン）。今、とっさに思い浮かぶのはこれぐらいかなあ。他にもまだいると思うし、単発でなら、素晴らしいと思う歌詞は山ほどある。
		From:マジに日本中を旅するバミ / 北海道 / MAIL / HOME 2001年10月08日 (月) 06時30分

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