 長期予報によれば今年の夏は猛暑だそうです。暖冬の上に猛暑・・・地球温暖化、いや気候危機はマラミュートには酷です。不適切な事実が浮上して苦境に立たされているゴアさんを応援しています。さて、暑さ対策をどうしましょう。経年劣化が進んでいる冷風扇を更新してあげるかな。
そうそう、我が家の近辺ではすでにダニが出始めています。例年より2か月以上早いように思います。たくさん吸血するだけの力はないようですが、ダニアレルギーが持病のレオにはすでに右前脚と左後肢にハゲができてしまいました。「ほら、舐めるんじゃないよ。痛い痛いになるよ」と命じると「はい、わかってまんがな」と目で返事します。でも、すぐに隠れ家に行って再び舐めています。“呆”のレオとしては上出来の行動ともいえます。娘が口角炎を患ったときに処方してもらった薬を塗ってあげていますが、なかなか快方に向かいません。
早めのダニ薬入手を考えなければなりません。冷風扇とダニ薬の代金をよろしくね!(カミさんへのメッセージ)
3-3-5 皮膚病(結節) 結節は直径1p以上の硬くて盛り上がった皮膚病変です。なんらかの刺激で炎症が起こり、炎症に伴う細胞(炎症性細胞)が皮膚の下に浸潤してきた結果です。結節ができてもすぐに小さくなり消えていけば問題ないのですが、慢性化したり、腫瘍であったりした場合は厄介なことになります。 結節の原因には、アミロイド症、肉芽腫(好酸球性、化膿性、非化膿性)、皮下脂肪織炎、石灰沈着症(皮膚、限局性)などがあります。遺伝的な原因もあります。悪性組織球増殖症、結節性皮膚線維症です。前者はバーニーズに多く、後者はシェパードに多いと言われています。これら遺伝的な病気とアミロイド症に伴う結節は要注意です。致死率が高い病気です。
原因に肉芽腫と書きましたが、これは腫瘍ではありません。ある刺激に対する生体の正常な回復機能です。炎症の原因物を様々な理由で体外に排出できない場合にそれを組織の中で閉じ込めてしまおうとする機能です。例えば不活化ワクチン接種後にまれに見られる“しこり”がそうです。異物を封じ込めようと炎症性細胞が浸潤して肉芽腫を形成します。ワクチン接種による肉芽腫は時間の経過とともに小さくなり、最終的に消滅するのが一般的です。
なんらかの異物への反応としての結節もあります。コンクリートダスト、ガラス繊維が舞っているような場所で犬が飼育されると皮膚に結節ができることがあります。大型犬が硬い床面で飼育された場合もそうです。これらには飼主さんでも対処できそうです。劣悪な飼育環境から飼犬を解放してあげればよいのです。大型犬には柔らかいベッドを用意することもできます。
結節の治療には外科的切除もありますが、多くの場合は経過観察・通院での投薬で完治するものが多いようです。ただし、悪性腫瘍による結節は完治が難しいかもしれません。
2007年03月03日 (土) 10時29分
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