[1081]瓦町P助
高校野球・千葉大会4回戦、八千代東3-2東海大望洋」(19日)
勝利の女神は非情だった。2点リードの九回2死一塁、カウント2-0。あと1球-。東海大望洋・真下は三振狙いのこん身の直球を投げ込んだ。だがミートされた打球は風にも乗って左翼へ飛び込む同点2ラン。思わず天を仰いだ。
延長十二回1死二、三塁でスクイズを決められ、力尽きた。12回を2安打、19奪三振。それでも勝てず試合後は人目をはばからずに号泣した。「(同点弾は)勢いで抑えようと思いましたが、向こうのバッターが上回ってました。みんなのために守りきりたかった…」と声を震わせた。
187センチの長身から繰り出す140キロ台の直球と大きなカーブは超高校級。視察した阪神の葛西スカウトは「春よりも腕の振りが柔らかくなっている。フォークやスライダーを覚えればもっと良くなると思う」と将来性を評価した。
真下は進路について「大学でもどこでも野球を続けたい。(プロについては)今の段階では何とも言えません」と明言を避けた。念願の甲子園出場は果たせなかったが、今後はさらに上のステージで腕を磨いていく。
2009年07月20日 (月) 11時20分
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