[1080]瓦町P助
「高校野球・神奈川大会3回戦、横浜6-0横須賀総合」(19日)
神奈川ではプロ注目の横浜・筒香嘉智内野手(3年)が、横須賀総合戦の四回、右中間席へ高校通算68号を放った。“ハマのゴジラ”の一発を合図に打線は爆発し、4回戦に進出した。
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主将として、チームの目を覚ます一撃だった。三回まで無得点に抑えられて迎えた四回無死。先頭で打席に立った筒香が、初球の直球を迷わずフルスイングした。「打った瞬間、行ったと思いました」。打球は右中間スタンドを直撃。自身にとって今大会第1号、高校通算68発目は、推定飛距離130メートル弾だった。
後続も4連打し、この回一挙5得点。渡辺監督も「あのホームランで様相が変わって、周りに刺激を与えたんじゃないかな」と値千金の一発を称賛した。
この日は阪神、横浜、ヤクルト、西武の4球団のスカウトが集結。視察した阪神・菊地東日本統括スカウトは「打席に入ったときの雰囲気が違う」と感嘆した。
ただ小倉部長だけは厳しかった。「反射神経が遅い。緊張してるから動けない。『見てください!オレのバッティングを』と言えるような選手にならないと。松坂にしても、涌井にしても、そういう(緊張感の)中でやれる選手もいる」とOBと比較し課題を挙げた。
筒香も十分に理解している。時間を見つけては、涌井らの甲子園での試合をビデオでチェック。「甲子園に向けての気持ちとか、高まってきます」と、偉大な先輩たちの戦う姿勢を吸収する。
68号にも「ホームランの打席も、あの状況で上からたたきつけるバッティングができたから。それを心がけてやりたい」と慢心はなかった。
2009年07月20日 (月) 11時20分
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