(374) でぃすぷれい!!! |
投稿者:犬丸 |
コメント:撮影データ:F90・ニッコール105・1/125・F22 |
お疲れ様です犬丸です。 片岸リポートの方がまだ終わっていないのですがパラオ入りまで時間がなくなってしまいましたので、とばして違うネタで行かして頂きます(><)すいません。 今回のネタは、我らが三陸では超普通種のアサヒアナハゼ Psuedoblennius cottoidesです。エントリーして2秒で見つかるこの子ですが、その生態(産卵形態)にはとても興味深いものがあります。まず写真の子ですが、雄個体で、ディスプレイをしている所です。鰭という鰭を広げ、一所懸命に雌にアピールをしております。そんでもって、この子達の産卵形態ですが、魚類で一般的な放精放卵ではなく交尾を行います。写真の個体の腹部を見ていただけるとわかると思いますが、先端がかぎ状になった白い交接器を確認できると思います。これを雌の生殖口に差込み、交尾を行います。その後、雌が卵巣内で受精を行い、受精後生殖口から体長と同じ位はあろうかという、輸卵管を伸ばし、北日本に広く分布するマボヤの囲鰓腔に産卵します。この産卵の様子はマジ熱いっす!!是非一度はみる価値ありっすよ〜!!! 余談ですが、この写真を撮った日は海がひどい時化で、にごにごでした。そんでもって、ディスプレイ中の雄をかなりの数確認することができました。この行動は当然捕食者からも目に付きやすいため、捕食される危険を伴います。そのため、少しでも捕食圧の低いにごにごの日を選んで一斉にディスプレイを行うと思われます。
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2005年12月18日 (日) 00時00分 |
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