(199) 三陸死闘編!続編 |
投稿者:superぢろー |
コメント:こいつがクラゲモエビなのだ! |
おつかれ〜
パラオには既に戻っているのですが三陸からのログです。 死闘編?!その2をアップされた後で説得力がまるで無いのですが今回は真面目な内容です...(^^;)
先日エチゼンクラゲについてのログはお伝えしたと思いますがそのクラゲの中に住むエビがいたとお伝えしました。 写真のエビがそれなのです。 (写真はクラゲの中の雌個体) 学名はLatreutes anoplonyx と言い、年代で言えば1915年に記載された随分と昔から知られていたエビでした。 目新しいエビだったのでよくよく調べて見た所、今までは南の海からしか報告が無くこんな北の海に出現したのは初めての事でした。 起源はエチゼンクラゲが東シナ海周辺で発生すると考えられているので彼らもきっとその辺からクラゲと一緒に流れてくるのでしょうね。 東シナ海から対馬暖流に乗り日本海を北上し津軽海況を越え太平洋側に出て親潮に乗り南下。 現在ではクラゲ自体は福島県あたりでも確認されているようです。 途方も無い距離をクラゲと共に漂うのですねえ〜!! 今回はたまたま三陸沿岸に出現した彼等の水中観察及び採集後の観察でかなり貴重なデータを入手する事が出来ました。 来年の春には正式に論文としてその成果を発表できる予定です。 興味のある方はお楽しみに♪
パラオとは直接関係ありませんが今後はパラオの甲殻類も時々トピックを当ててちょっと詳しくお伝えしたいと思います。
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2003年12月25日 (木) 14時26分 |
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