古くは トリュープフリューゲル
から始まり、 ポゴスティック を経て
X-18 輸送機 や XC-142 輸送機 に至り、 ようやくオズプレイへとたどり着いたVTOL(垂直離着陸機)だけど、その要求と進化に目を注ぐと、
まず、VTOLというコンセプトを考えたのは、配線目前だったナチス・ドイツだった。 つまり、「必要とされるから、その発想にいたり開発される」のは、どのジャンルでも一緒だけど、そんな欲求に差し迫られて開発しようと思ったのはドイツ軍だったってことw
はじめは「毎日爆撃にやってくるB-17やB-24を撃墜したいが、迎撃機を出すための飛行場はあらかたリストアップされて爆撃され尽くされてる。 そうだ!森の中から飛行機を飛ばせばいいじゃん!」 てな発想で考えられたコンセプトだったんだw
しかし、戦争に勝ったのはアメリカ。 まー、自国を防衛する際、ソ連からの爆撃機編隊がいずれやってくる!という被害妄想(予算を獲得するための設定)から、米本土防空のための戦闘機はいっぱい開発されたけど、腐るほど土地があるアメリカはあんまり滑走路の規模にこだわったり、「敵に隠れてこっそり飛ばす」意味も無く、国土防衛という見地からはVTOLにするという意義は無くなったんだ。
けど、捨てる神あれば拾う神あり、このコンセプトに目をつけたのは海兵隊だったんだw
そう、敵船上陸敵陣一番乗り!の海兵隊ですw
彼らの考えたコンセプトは 「敵地に先陣を切って上陸するには空からの支援が必要である」 というもの。
その課程を追っていくと、 つまり、沖合での空母の支援を受けなければならない。 ↓
朝鮮戦争まではこれで我慢できたが、ベトナム戦争では戦場の拡大、それに伴う兵力の拡散、空母の不足が露わに。 ↓ やっぱり自前の航空戦力が必要だ! ↓ とりあえず、ヘリ空母揚陸艦イオージマ級を作ってみた。 ↓ 揚陸艦では戦闘機の発着艦は難しい、つか無理ぽw ↓ 非常に離発着距離が短い航空機なら運用できるぞ!いや、いっそ垂直離着陸機ならヘリと同じ運用でイケるからイオージマ級でも運用できるぞ! ↓
やれやれ、やっと「ある程度の防空戦闘」はイギリスに開発させてアメリカで改良したハリアーUで何とかなったが、何とかならんのか、輸送力は!?」 ↓
ヘリで何とかなるじゃん、って遅すぎやろ!つかペイロード少なすぎ! ↓ なんとか矢玉飛び交う戦場で迅速に発着陸出来てペイロードが大きく、なおかつスピードの速い輸送機を! ↓
という経過を経てようやく実現したのがオズプレイなんですw 米軍では「ウィドウメーカー(未亡人製造器)」と陰口を叩かれているようですが、はじめからある程度のリスク(要するに、墜落するリスク)が認知されても 「それでも!」 と、開発にGOサインが出続けた曰く付きのブツなんですわw
まぁ、海兵隊にしてみれば「100%安全でも矢玉飛び交う激戦地で役に立たないモノより、多少リスキーでも現地で役に立つモノを!」という判断だったんだろうねぇ。
と、いうわけで自前で航空戦力を持っている空軍や空自には意味が無いシロモノですわw
むしろ、海自が一番有意義じゃ無いかなw
まぁ、F-35Bが一番だろうけどw
しかし、いきなり人口密集地で使わんでも、はじめは人里離れたところから使って実績を積んでからでもいいんじゃ無いかな、と思うわけですよw
さて、シャマ殿、読んでますかw? この解説で合ってますかねw?
2012年07月25日 (水) 00時29分
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